シン・ソンチョルが一級建築士製図試験に挑む決意を語ってよろしいでしょうか | 朝鮮学校を卒業したオレが今思うこと

朝鮮学校を卒業したオレが今思うこと

朝鮮学校卒業 既婚
得意分野:ジムトレ、数学、妄想小説、婚活経験談(シモ含む)
座右の銘:来るものは拒むかもしんないけど去る者は追わず

シン・ソンチョルです

 

私の一級建築士初受験は平成15年

今から17年前だ

 

当時20代後半だった私は

奇跡的に学科を一発で合格した

建築士は超難関の試験だと聞いてた

当時の私は思った

 

一級建築士って簡単じゃん

大したことはない

この調子だと2次試験の製図も楽勝だな

本気でそう思ってた

 

 

しかし現実はそう甘くなかった

2次試験は1次試験の3か月後に行われる

学科試験と全く違い、図面を描く試験である

しかも非常に準備期間が短いので

相当厳しい

 

1次の学科を一発で合格した私は

2次試験を完全に舐めていた

 

 

 

資格学校からは

3か月で図面30枚のノルマが課されてた

私は10枚も描かずに試験に挑んだ

 

 

 

まあなんとかなるだろ(^^)/

 

 

 

もし17年前に戻って20代の私に会えるなら

マジでぶっ飛ばしてやりたい

 

 

そして本番

試験時間は5時間30分(現在は6時間30分)

設計テーマは「保育所のある複合施設」

 

試験が始まった

あれだけ調子に乗ってた私だが

緊張していた

 

エスキスが全然収まらないまま、

頭は真っ白で全く手が進まない

時間だけがどんどん過ぎてく

 

2時間経過・・

ヤバイ

そろそろ作図に入らないと間に合わない

私は見切り発車で作図を始めた

 

 

 

そこからが地獄

緊張で手の震えが収まらない

平行定規を使ってるのに線が曲がる

三角定規も震えて、試験どころではない

 

 

 

落ち着け落ち着け

 

 

 

 

そう思うほどに緊張していく

時間が過ぎれば過ぎるほど手が震える

喉が乾く・・

 

周りの受験生たちが製図版をスライドする音

図面を描く「タンタン・・」というリズミカルな音

その音に胃が締め付けられる・・・

私は試験中、本気で泣きそうになった

 

 

平行定規はムリだ

全部フリーハンドで書くことにした

それから何をどう描いたか全く覚えてない

結果はランク4

未完による失格だった

 

 

その経験を踏まえて翌年はマジメに勉強して製図に挑んだ

試験中に手が震えることはなかったが

手ごたえはなかった

結果はランク2

また合格に届かなかった

 

次の年はカド番

もしこれが不合格だと、

また学科からやり直し

 

私は3回目の試験の日、体調を崩し試験を欠席

結局、3回の製図試験チャンスをあっさり失った

 

 

 

翌年からは再度学科から

モチベはダダ下がり

それからほぼ毎年学科を受けたのだが

全然ダメだった

 

3年間学科から離れてたブランクが大きい

合格基準点に大きく及ばない
 

本番でも運に見放されていた

法令集を没収されたり

カップル同士の試験管がイチャつく前で試験を受けたり

隣で大イビキをかきながら寝る受験生がいたり

クーラーかかりすぎのクソ寒い試験室だったり

それを言い訳にするつもりはない

どれも対策ができることばかりだから

 

でもうまくいかない

どうしても学科が受からない

 

それでも必死で勉強した

しかし

なぜか1点足らずでの不合格が続く

1点差で3回落ちた

たった1点だ

なぜだ

なぜこの1点が超えられない

 

 

受け続けてわかったのが

この1点を超える為に

相当の努力がいること

なにせ1点の中に受験生数千人がひしめいてる

うまくできた試験だと思う

 

 

私の周りには一級建築士試験に何度も挑んで

どうしても合格できずに、ついにあきらめた人達

とてもたくさんいる

 

 

 

昨年の令和元年の学科試験

人生で9回目の学科チャレンジ

 

基準点97点に対して、オレは96点

また1点足らずで落ちた

ヨメの前ではカラ元気でふるまってたが、

その日一人カラオケに行って泣いた

マジで号泣した

 

 

またダメなのか

一体どうすれば学科を突破できるのか

 

 

そして今年10回目の学科試験

私はすべてを学科試験に捧げた

アマプラも封印

大好きな山岳小説も封印

日曜日は図書館にこもって勉強

 

昨年の学科試験後に子供が生まれた

子供と遊びたかったが

部屋に閉じこもって、法令集と向き合った

まあ、ブログは息抜きに書いていたが・・

 

 

とにかく法規を徹底的に勉強したんだ

過去問12年間を丸覚え

法令集も丸暗記

 

それだけやっても

今年の学科はやっと91点だった

でもなんとか合格基準を突破したかもしれない

正式発表の9月まではわからないが

 

 

いま15年ぶりに製図の勉強をしている

image

17年前に使ってたMUTOHの製図版

久しぶりにケースから出して

上下にスライドさせてみた

当時のまま動く

捨てなくてよかった

 

 

道具ケースを開けると

当時の道具たちが出てきた

 

17年経過した「ハケ」はボロボロに崩れた

ステッドラーのシャーペンの先端ゴムが加水分解している

それらを一式買いなおした

三角定規とテンプレートはそのまま使えそう

変色したフローティングディスクは外した

 

久々に図面を引いてみる

なんとなくぎこちない

もっとシャーペンの先端を回転させないと

壁厚が一定に引けない

 

 

しかし

図面を引くこの感覚

平行定規と三角定規が当たる「カツーン」という音

懐かしく「無」になれる時間

製図道具たちがとても愛おしい

 

 

MUTOHの平行定規

0.9mmステッドラーのシャーペン

AINとHI-UNIのシャーペン芯

内田洋行の18cmと30cmの三角定規

テンプレート

赤・青・緑の三色蛍光ペン

PICCOのストップウォッチ

 

 

 

17年前にお世話になった道具たち

また力を貸してくれ

今度はマジメに試験に取り組むからさ

オレは一級建築士になりたいんだよ

 

オマエたち道具のポテンシャルを最大限引き出せるように

オレがんばるからさ

 

オレはやる

必ず一級建築士になってみせる

 

 

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