父親が憎い母親の元に育つと | アダルトチルドレン専門  家系セラピー 芳賀正和のブログ

 

 一般にアダルトチルドレン(以下AC)は


子供の頃からDVや言葉の暴力、ネグレク


ト、過保護を受けて育ち「自己肯定感の低


さ」、人に合わせすぎる「他人中心主義」


、普通の人と違っていると言う「疎外感」


を感じ、生きづらさを抱えています。

 

 


父親が憎い母親の元に育つと


ACの人の父親の中に本当にダメ男の場合


と母親によって作られたダメ男がいます。


しかし、その子どもには本当のダメ男でも


作られたダメ男でも、子どもは、自分の中


に正しい父性が育たないのです。


子どもは自分の中に、その父親の血が流れ


ているのを知っています。


子どもは両親の愛によって、この世に生ま


れた、愛されるべき存在だと思いたいので


す。


しかし、父親を憎んでいる母親から見ると


子どももまた、父親同様に、憎まれる可能


性があり、母親から憎まれることを恐れて


母親についていこうとします。


しかし、それが子どもの未来を閉ざすので


す。


愛憎混じった歪んだ母子カプセルが作られ


、父親を排除しようとするのです。


しかし、子どもの心の中では、愛すべき父


親と憎むべき父親が存在し葛藤するのです


 

 そして、その子どもには父性が育たずに、


自立や自己コントロール、対人スキルが育


たなくなるのです。


母親にとって憎んでいる夫の子どもという


ことで、その血を半分受け継いでいる自分


の存在に自己肯定感も育たずにネガティブ


な感情を抱えて生きていかなくてはならな


いのです。



否定的な父親像を植え付け

られた



父親に対する母親や周囲の思いが憎しみや


嫌悪といったネガティブな感情で彩られて


いる場合、父親に対する子どもの気持ちを


歪められているだけではなく、子どもの自


己肯定感まで損なわれやすい。


わが子は愛すべき存在であると同時に、父


親の血を分けた存在であるがゆえに、憎ら


しい感情を思い起こさせる存在でもある。


愛情と憎しみの両価的な感情を、母親は、


意識的、無意識的に子どもに向ける。


「あの男にそっくりだ」と、父親に対する


憎しみを、子どもに重ねて口にする場合も


ある。父親に対する母親や周囲のネガティ


ブな感情な、言葉の端々や空気となって、


子どもに伝わる。


子どもは、人格を否定する母親の非難や冷


笑を通して、悪者とされた父親に出会う。


それは愛する者の憎しみや敵意を映し出す


存在であり、人生で最初に出会う悪者だと


言ってもいいだろう。


子どもは、身近な大人を理想化対象として


取り込み、自らの自己像を育んでいく。


通常は、女性の理想化対象として母親がお


り、男性の理想化対象として、父親がいる



否定的な父親像を植え込まれることは、男


性の理想像を育みにくくする。


代わりとなる身近な男性が、そうした役割


を果たしてくれればよいが、うまく補われ


ない場合、大人や他者への信頼感や自尊心


の発達にも影響し、世界に対して否定的で


悲観的な見方をし、誰に対しても斜に構え


た態度を取るようになる。



ポプラ新書   父という病


岡田尊司 著



育たなかった父性



H美はアルコール依存症の父を持つACで


す。


子どものときは酒を呑んでは暴れる父親、


DVされる母親を見て育ちました。


H美が9歳ぐらいになると殴られ終わった


母親の看病をするのが日課になっていまし


た。初めは「かわいそうなお母さん、お父


さんは何でお母さんわ殴るんだろう?それ


にしても、お父さんが憎い」と思っていた


のです。


ある日、殴られた母親の看病をするのに母


親に近づいたときに、母親は鬼の形相でH


美に言ったのです。


「お前さえいなければ、私はお父さんと別


れられたのに!」その言葉がH美の心に深


く突き刺さったのです。


H美は何か得体の知らない罪悪感で母親か


ら嫌われないよう、より一層、母親に対し


て気を使うようになり「良い子」になって


いきました。でも、H美は二つの罪悪感を


抱えるようになり苦しくなってきたのです



一つは母親を守れない罪悪感、もう一つは


自分の中に半分、父親の血が流れている罪


悪感、この二つの罪悪感で葛藤していたの


です。


この二つの罪悪感を抱えて、H美は成長し


25歳のときに大恋愛をし、結婚したので


す。


そして、子どもを二人作り、親たちとは違


う人生をいきていると感じていたのです。


でも、思いのほか子育ては辛く、自分もパ


ートに出て、幼稚園の送り迎えと家事でク


タクタで疲れ切っていました。


そんな中、最近、夫のことを疎かににして


いるなと思った矢先、夫がお酒を呑んで帰


宅してきたのです。


それを見たH美は、疲れ切っている自分と


楽しそうに呑んできた夫とのことにやりき


れない思いが怒りとなって、夫に向かって


「家のこともやらないで何様のつもり?」


と怒鳴ってしまったのです。


と、その途端、お腹に衝撃が走ったのです


!後ろに身体が飛び、お腹がジンジンと熱


いのです。


お腹の熱さと何が起こったのか、痛みに耐


えながら、目を開けると、目の前に夫が仁


王立ちでH美を鬼のような形相で睨んでい


るのです。H美の最近の態度が夫は気に入


らなくて、憂さ晴らしに呑んできたのを、


H美に言われ夫は切れたのでした。


そこから、二人の生活が崩れていったので


す。些細なことでも、夫はDVを振るうよ


うになったのです。


DVを受けているH美は殴られながら、


あ!私もやっぱりお母さんと一緒なんだ!


なんでなんだろう?」と母親と同じ人生に


少し、安堵感があったのです。




正しい父性を身につける




H美は正しい父性を取り入れることができ


なかったのです。そのため、自己肯定感も


育めず、母親同様、DVをする男性と結婚


してしまったのです。もしくは、H美が、


夫にDVさせるように仕向けてしまったの


です。自己肯定感を上げるカウンセリング


ど支えられるカウンセリングで自分を取り


戻し、夫との離婚も上手く進み、子どもと


H美は三人で暮らし始めました。


父性を取り入れることで自立が促され、夫


から卒業ができたのです。


もし、あなたが共依存関係で毎日が辛いな


ら、その関係を終わらせましょう。


変えられるのは自分だけです。


相手を変えようとしても変わることはあり


ません!


自分を認めてあなたらしく生きていきまし


ょう!







 

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こころのナビゲーター芳賀正和です。