子どもに与える愛着スタイル | アダルトチルドレン専門  家系セラピー 芳賀正和のブログ

一般にアダルトチルドレン(以下AC)


は子供の頃からDVや言葉の暴力、ネグレ


クト、過保護を受けて育ち「自己肯定感の


低くさ」、人に合わせすぎる「他人中心主


義」、普通の人と違っていると言う「疎外


感」感じ、生きづらさを抱えています。


 




子どもに与える愛着スタイル


 親は自分の育てられたように、子どもを


育ててしまいます。ただし、その愛着スタ


イルによって、子育てが異なります。


 安定型の人は子どもに一定の安定した態


度をとり、愛着を順調に育てていきます。


そして、子どもにとって、傷付けてしまっ


た可能性がある場合、子どもの気持ちを察


して、優しくフォローができるのです。例


えば、今、手が離せないときに、子どもが


遊ぼうと言ってきたとき、理由を話して少


し時間を伸ばしてもらい、子どもが我慢し


て待っていたら、その後、そのことを褒め


て、一緒に遊ぶようにしたり、子どもが何


かいけないことをしても、気持ちを聞いて


あげて、やったことはいけないことだと諭


したりすることができます。


 不安定型だと、子どもに対しての態度が


自分のそのときどきの気分しだいで、変わ


り、子どもが同じことをしても、あるとき


は、何も言わなかったり、あるときは、そ


れで怒ったりと、一定の安定した態度が取


れずに子どもは混乱するのです。


 回避型だと、子どもと、極力、関わらず


にいることが多く、ネグレクトを起こしや


すくなります。


 愛着スタイルによって子どもとの関わり


方、養育態度が異なります。安定型以外の


愛着スタイルは子どもに安定した愛着を与


えられないのです。



愛着スタイルと養育態度



 愛着スタイルが親から子に伝達されやす


いのは、具体的には、どういうことによる


のだろうか。両親が揃っていて、ちゃんと


養育を行っていたという場合にも、子ども


が不安定型愛着を示すことは少なくない。


なぜ、そうしたことが起きるのだろうか。


 それに対する一つの答えは、親の関わり


方と関係があるのではないかということで


ある。


 回避型の愛着パターンを示す子どもでは


、母親は子どもに対して、感受性や応答性


が乏しい傾向が認められている。平たく言


えば無関心で、あまりかまわないのである



 一方、抵抗/両価型の愛着パターンを示


す子どもの場合、母親自身不安が強く、神


経質だったり、子どもに対して厳格すぎた


り、過干渉だったり、甘やかしたりする一


方で、思い通りにならないと、突き放す態


度をとるといった両価的な傾向がみられる


。子どもを無条件に受容し、安心感を与え


るというよりも、良い子であることを求め


る傾向が強いのである。そのため、子ども


は陰日向のはっきりした、二面性を抱えや


すい。


 混乱型と呼ばれる愛着パターンの子ども


では、母親の態度や気分によって、反応パ


ターンが大きく変動するのが特徴で、母親


が精神的に不安定であったり、虐待を行な


っている場合に認められやすい。



光文社新書  愛着障害


岡田尊司 著



感情を無くした子



 この子は一時的に母親と避難してきた子


です。五歳ぐらいで、父親が家で暴れてい


るので、母親と一緒に避難してきたのです



 両親は共に、統合失調症で子どもの面倒


はほとんど見られておらず、特に、父親は


妄想が始まると、家の中で暴れてるのです


。二人とも薬の飲み忘れが多く、家庭の中


は酷いありさまです。


 子どもはネグレクトとDVを受けていて


身体が他の子どもに比べると小さく、何が


あっても泣かないし、笑いもせず、初めて


きた場所でも、好奇心や恐怖などの感情を


出すことはありませんでした。そのときも


、母親がパニックを起こして泣いているの


に、その子は黙ったまま、母親のそばに、


感情のない虚ろな目で、立っているのです



 普通なら、この母子はシェルターにいく


のですが、父親が入院措置となり、母子は


母親の実家に行くことになったのです。迎


えの車が来る間、他の子と遊ばせようと、


外に連れ出したのですが、その子が他の子


どもに近づくと、子どもたちは、その子か


ら逃げ出していくのです。そして、子ども


たちのうち、一人が、その子に向かって


こっちに来るな!」と、その子を突き飛ば


したのです。その子が倒れる前に、手を差


し出し、その子を、他の子から攻撃されな


いように抱き上げたのです。この子が怖い


思いをしていないか、その子の顔を覗き込


むと「ニヤッ」と笑ったのです。僕はその


表情を見て、違和感を感じました。


 他の子どもたちは、その子の異様さを感


じて、近づかれると怖くて追い出そうとし


てたのです。




三つ子の魂、百まで



 この話は、20年ほど前の話です。今、


この子がどうなっているかは分かりません



 親からの愛情を与えられずに育ち、親の


病気のために、人としての感情に問題を抱


えたまま成人しているか、また、親と同様


に統合失調症になっているか、分かりませ


ん。この子は究極の回避型愛着スタイルを


身につけて育ってしまったのです。


 子どもは0〜2才までの間に与えられた


愛情や愛着スタイルを一生、身につけてい


くのです。そして、この年齢の間に愛情を


与えられないで育つと将来、さまざまな障


害、発達障害やコミュニケーションの問題


などを持つのです。この子はネグレクトと


DVで愛着に重大な欠けを持って、育った


と推測されます。今、この子が幸せに暮ら


していることを期待するばかりです。





 

 

 

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