旧横浜居留地48番館

旧横浜居留地48番館に残る関東大震災の傷跡

旧横浜居留地48番館

みなとみらいに残された関東大震災の跡2ヶ所目です。
歩いて5分程の場所にもう1つ開通合名会社の煉瓦遺構があります。

町中にある関東大震災の遺構 開通合名会社の煉瓦遺構の案内板

発展しているみなとみらいにも歴史の遺構が残されているんですね。
こういったものは後世に残していってほしいです。

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旧横浜居留地48番館

旧横浜居留地48番館の案内板

横浜最古の洋風建築物。創建から大正15年までモリソン商会の建物として用いられていた。

関東大震災で、当初の2階建てが平屋となり、平面規模も6割に縮小されている。

石灰製の目地を持つフランス積で、設計尺度はメートル法が用いられている。北側主入口のアーチ上部に創建時と見なされるキーストーンが置かれている。

所在地
中区山下町54
構造・規模
煉瓦造
建築年代
明治16年(1883)
指定・認定
神奈川県指定重要文化財
平成13年(2001)2月
設計・施工
不明

FORMER YOKOHAMA SETTLEMENT NO.48 BUILDING

This is the oldest western-style structure in Yokohama. From the time it was constructed until 1926, it was used by Mollison & Co. The building lost its second story and 40% of its building area in the Great Kanto Earthquake. Its construction is characterized by Flemish bond of bricks with not modern mortar but traditional lime, and its use of the metric system construction. The arch forming the main entrance on the building’s north side, features a keystone thought to have been put in place when the building was originally constructed.

Location
54 Yamashita-cho, Naka-ku
Structure/Size
Brick construction
Year Completed
1883

小屋組トラス

小屋組トラス

この小屋組トラス(屋根を支える骨組)は、関東大震災後の改修時(昭和初期)のもので、平成13年の保存工事まで利用されていました。

建物の変遷を示すものとして、展示をしています。

旧横浜居留地48番館

旧横浜居留地48番館の案内板

この建物は、日本で紅茶やダイナマイトなどの取引を行っていた商人J・P・モリソンの事務所兼住宅として、明治16年に建てられたといわれている。

大正12年に横浜を襲った関東大震災で2階部分を損壊し、また、その復興事業の道路整備によって建物の西側部分が除却された。

その後大正15年から昭和53年までヘルム兄弟商会が所有し、補修が繰り返されていたが、神奈川県は、平成13年2月に県指定重要文化財に指定し、平成13年度に保存工事を実施した。

横浜居留地時代唯一の煉瓦造りの遺構といわれており、煉瓦は同じ段に小ロ面と長手面が交互に現れる「フランス積み」と呼ばれる手法が使われている。

神奈川県

  • 外壁は建築当初煉瓦積みの上にしっくい塗りと想定されますが、保存工事ではモルタル塗りで仕上げています。
  • 案内板の台座は、この建物で使用されていた煉瓦によるフランス積みとしています。

日本絵入商人録

枠内が現存部分(明治19年6月出版「日本絵入商人録」より)

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旧横浜居留地48番館
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