ドラマ『半沢直樹』を今頃観ています。
(原作は既読済み。当然です、何年前の作品だと思ってるんですか。)
特にロスジェネの逆襲はアイのお気に入りでした。
徳川家と真田家の関係というか、過去の因縁に決着をつけるという展開に
グッとくるのです。
ただ、ドラマは原作と違ってクドいですね。
撮り溜めておいた録画を一気に観ようと思っていたのですが、
一話見終える度に疲労を感じます。まるで、週間少年ジャンプで
『ジョジョ』や『ネウロ』を読んでいた頃のような気分ですよ。
それにしても、主人公の半沢直樹は見てて本当に気の毒です。
彼は、任された立場でベストを尽くしているに過ぎません。
その結果、自らが愛する銀行を窮地に陥れることになったとしても。
それもこれも、決定権は与えずに責任だけ取らされるという、
地獄のような状況に追い込むからです。
組織設計の原則のひとつに、『権限責任一致の原則』というのがあります。
役割に与えられる権限と責任は等しくなければ成り立たないはずなのに、
無視されている現実の何と多いことか。
普通なら諦めてしまうところを、何とか筋道を立てようとする漢の生き様が、
この作品の魅力だとアイは思います。
そう、普通なら諦めてしまう。アイの父親も大企業勤めでしたが、
昇進したのは次長止まりで、見切りをつけて退職しました。
気付けばアイも44、父親が退職したのと同じぐらいの年になりました。
薬局経営は13年目にして限界に近い状態です。
あと2年ぐらいは保つと思ってましたが、もう1年保たないかもしれません。
人生で何度目かのまた、ギリギリまで追い詰められています。
「仕事なんかなくたって、生きていれば何とかなる。生きていれば、何とかね。」
こんなセリフに泣かされるほど、まだアイは老いぼれちゃいない。
倒産したら、生まれ育った大阪に一緒に連れ帰ると相方に言われてます。
せからしか。九州生まれにとって東京こそ憧れの街。
悪いけど、あんたを大阪に帰してやる日は来させないわ。