アマゾン・プライムで話題の『The Boys』を観ました。

 

 

ジャンクフードを胃に詰めたような気分になりました。

 

シンプルに超能力者VS非能力者のバトルを

主軸にすればよかったんじゃないでしょうか。

 

アメリカの社会問題をテーマに盛り込もうとしたことで、

せっかくの味がボヤけてしまった感じです。

 

そもそも、憎むべき敵として設定された超能力者たちが、

話せばわかりそうな人物ばかりなのが、個人的にいまいち。

 

「まだ間に合う。家に帰って、日常に戻れ。」

 

「お前の彼女を巻き込んだのは事故だ。俺に殺意はなかった。

だけどお前は俺の彼女を殺意をもって殺した。一緒にするな!」

 

作中最強のホームランダーでさえ、自分に歯向かう市民を

皆殺しにすることを、妄想だけでガマンできる程度には理性的です。

 

第三者を交えて、利害調整すれば話し合いで

解決できるんじゃないでしょうか。

 

大人の対応ができない連中だから、『The Boys』なんですかね。

 

 

 

 

ようやく公開された映画も大ヒットみたいですね。

 

竈門炭治郎、日本経済の柱になれる男かもしれません。

 

冗談はさておき、『鬼滅の刃』はシンプルでいいです。

 

敵は人食い鬼。しかも大事な家族を殺された。

この時点で話し合いの余地などありません。

鬼倒すべし、無残しばくべし。

 

舞台は大正時代ですが、当時の社会情勢は一切描かれません。

鬼退治のために組織された鬼滅隊は、

要するに自警団で政府非公認という設定です。

 

余計な要素を省いたことにより、鬼滅隊VS鬼という対決構造が

わかりやすくていいと思いました。

政府とかが関わってくると、話は膨らみ過ぎて収拾がつかなくなります。

『SPEC』とか、酷かったじゃないですか。

 

 

 

 

 

鬼の首領、無残様を一言で表すなら『キング・オブ・クズ』です。

 

頭が悪い。底が浅い。器が小さい。なのに圧倒的に強い。

 

1000年以上もヘイトを集め続けてなお滅ぼせない鬼を、

みんなで退治するというのが『鬼滅の刃』であり、

作品が短命で終わったのは当然の結末でした。

無残様よりクズな悪役なんて、ちょっと思いつかないですから。

 

でも、第二部も見てみたかった気がしますね。

 

このクソったれ野郎は、祖父炭治郎の身体を乗っ取ったのじゃー!

 

みたいな。舞台は日本からエジプトへ!