こんにちは!耕す太郎です。
なんとか仕事が終わって、某繁華街に到着。
この日は久しぶりに家族で外食です。
どうやらお嫁ちゃんと子供たちはすでに現地に到着しているようです。
日頃の行いのせいなのか、こんな日に限って仕事でトラブル発生なわけですよ。
子供たちも今日を楽しみにしていたのでなんとか終わらせる事が出来て良かったです。
しかし、ただ、ぐったり。
この街は僕にとってとても思い出深いところです。
独身の時は家までがんばれば歩ける距離だったのでよく遅くまで飲んでいました。
その頃のお気楽な時代を思い出すとふらりと飲み屋に入ってしまいそう。
なんとかその誘惑に負けずに歩いていると1台の自動販売機。
昔、飲み屋を出た後、ほとんどシャッターが閉まってる、このアーケード通りで缶コーヒー買ってたな。
そんなどうでもいいこと思い出してしまったもんで、少し回り道したくなりました。
しばらく歩くとバッティングセンターが見えて来ました。
酔ってフラフラなくせに何が面白いんだか、ケラケラ笑ってバットを振り回していて。
ベンチの上に置いていたスーツのジャケットはいつの間にか下に落ちてる始末。
帰る時間なんて気にせず遊びたいだけ遊んで、二日酔いになって、後悔して出社して、また街に繰り出していた耕す青年太郎。
バッティングセンターからは変わらず球を打ち返す音が響いてきます。
カッキーン。
コッキーン。
ん??
こっきん?
はい!どん!
本日は「麹菌」のお話。
そう!
「麹菌」は国菌(こっきん)なんです。
国歌は「君が代」、国花は「桜」、国鳥は「キジ」など、日本を象徴するものが存在します。
その中で日本を象徴する菌に「麹菌」が選ばれているわけです。
日本酒はもちろんのこと、醤油や味噌など日本を代表する発酵食品にも「麹菌」の働きは欠かせないものなのです。
お米にはデンプンはありますが、糖がありません。
そこで麹菌の働きが必要になります。
麹菌の酵素が米のデンプンを切断して、糖にしていくのです。
これが酵母の餌になり、発酵が進んでいきます。
世界中には色々な菌が存在しております。
同じ菌の働きでも、人間に有益なら「発酵」。有害なら「腐敗」。
高温多湿の日本は「麹菌」の繁殖には適した環境でした。
特有の発酵技術と繁殖環境が「麹菌」を「国菌」になるほど日本には欠かせない存在とさせたのです。
独身の頃、住んでいた町が気に入っていたので、同じ町に今のマンションを購入しました。
食事を終えた我が家。
いつもの様に前と後に子供を載せて電動自転車でやってきたお嫁ちゃん。
僕は電車で来たので今回は一人で歩いて帰る事にしました。
帰ろうとした時、長女が「お父さんと帰る」と言い出しました。
「大丈夫?少し遠いけど歩ける?」
娘は嬉しそうに頷きました。
シラフの僕と手を繋いで歩く娘。
キラキラした飲み屋はこんな時でも賑やかです。
しかしそれ以上にうるさい我が娘。
まあ、よくしゃべる。
ほんとに、よくしゃべる。
お嫁ちゃんよ、君の愚痴を言っているぞ。
僕もゲラゲラ笑ってるうちに、いつの間にか繁華街を抜けて、静かな路地を二人で歩いていました。
娘がライトアップされたスカイツリーを見つけて興奮しています。
「公園で遊ばない?」
僕の疲れて腐り始めてた心を見事に飛び越えて行きます。
家に先に着いたお嫁ちゃんから電話が鳴ります。
「歩ける?タクシーで帰って来たら?」
それを断った耕す太郎。
娘よ。夜の公園を舐めるなよ。昼間の公園と違って、暗くて怖いんだぞ。
少し回り道して帰るとするか。
おしまい。