ドイツ国内での引越し(2016) 6 ~荷物運搬前夜、そして当日のこと

 引越しの段取りが決まったので、あとは引越しの荷物を選り分け梱包する段になりました。持っていけないだろう荷物をどうするかが悩みどころでしたが、業者さんにお願いし自分たちで運ばないのなら、とくに大きな問題はありませんでした。

※情報は2016年当時と少々古く、現在はいろいろと変わっていることもあるかもしれませんので、くれぐれも「参考」程度にご覧ください。


 前回の続きです。

荷物を梱包

 荷物を詰めていく段階で、私たちがしなければならなかったことは、すぐに使うもの(寮へ運ぶもの)としばらく使わなくていいもの(貸し倉庫へ運ぶもの)とに分けることでした。
 梱包を始めてみて一番大変だったのは、キッチン周りの箱詰めでした。2年で増えてしまったキッチン道具や食器類と、日本から持ってきた乾物やふりかけなどの備蓄食料がたくさんあったため、家の中で一番荷物が多かったのはキッチンだったのです。
 時間もなかったため、最初にキッチンに取り掛かり、そのほかさまざまな荷物を段ボール箱へ入れていき、机や家具など、組み立て式のものは解体し、キッチンを外したりと、急ピッチで準備を進めました。

 ちなみに、大きな家具を捨てたりする場合は、自治体へ連絡をして回収してもらったり、リサイクルショップへ売ったりしなければなりません。またeBayを利用するのもこちらではポピュラーなやり方です。でも私たちには時間の猶予はありません。自分たちで荷物を運ぼうと思っていたころは、大きなテーブルや机のたぐいは捨てて行くか、ちょうど近所にキリスト教関係の慈善団体?のようなところへ寄付しようと考えていました。しかし、業者さんにお願いすれば大きなトラックで運んでもらえるため、普通のゴミで捨てられる細かいもの以外はあまり捨てるものがなかったのは幸いでした。

荷物運搬当日(6月27日)

 業者さんからは「当日は朝7時から8時の間に行きます」と言われていたけど、ドイツ時間でどうせ遅くなるだろうとたかをくくっていたら、ピッタリ7時にやってきました(ドイツでこれをされるとめちゃくちゃ感激してしまう)。若い男性と少し年配の男性の、どちらも英語が話せる二人組。挨拶もそこそこに部屋全部を見せて、今日運ぶ荷物の量を確認してもらい、さっそく作業開始。

 プロって本当に手際がよくって惚れ惚れしちゃう。テキパキと動き、あっという間に運びだしてくれます。夫が取り付けてくれたキッチンも信じられない速さで運び出されていきました。
 そして、私たち最大の懸案だったケラー(地下室)にあった洗濯機。夫が「もう二度と運びたくない」と言わしめるほどの重さ(おそらく100kg前後。当然一人じゃ持ち運ぶことはできない)。業者の二人は、それをひょいひょいと軽々と運び上げ、トラックに積んでいました。さすがプロの技。それを見ていた夫は、階段ではこうやって運ぶのか、と学習していました(その後、洗濯機を倉庫から新しいアパートへ運ぶために、折り畳みが可能な小さな台車を購入し、これを使ってこのときに知った運び方で、夫とその友人が自宅へ洗濯機を無事運び込んでくれました)。

 時間にして1時間ほどでトラックへの積み込みが完了。あんなにあった荷物がほとんどなくなり、ガランとしている家の中。残っているのは、自分たちで運ぶものだけとなりました。
 トラックの運転席の後ろに乗せてもらい、借りることになっている貸し倉庫(マインツ)へ出発。11時ごろには倉庫へ到着し、荷物を倉庫へ運び入れてもらうことができました。見積もり通りの金額(お釣りは取っといてもらった)を現金で払い、作業をしてくれた男性たちには30ユーロずつを包んで渡し、業者さんは帰っていきました。

Krichler Umzüge

 最後に、この引越しでお願いした業者さんをご紹介します。

Krichler Umzugs-Logistik GmbH英語ページ

 本来は、会社など相手にした大掛かりな引越しを手掛ける業者さんらしいのですが、個人の引越しにも対応してもらえました。会社サイトのトップページ左下にある顧客満足度は☆5つを満点として、☆4,97とほぼ満点。確かに私たちも大満足でした。
 見積もりから引越しにかんする打合せはすべてメール、しかもすべて英語でやり取りできたのも高ポイント。また、外国人への対応がしっかりしてることをさらに印象付けたのは、サイトにちゃんと外国人向けの英語ページが用意されていることと、運搬当日やって来た二人の男性がどちらも英語OKだったこと。
 本当に良いサービスを提供してくれる会社でした。

 ちなみに、この引越しの2年後にドイツからイギリスへ引越しをするときもお願いし、我が家の荷物はトラックに載って、ドーバー海峡を渡りました。

 続きます。

 
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