論語 八佾 其の十五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harasima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は強烈な嫌味や皮肉を言われた時の孔子流の対処法?です パット見は負け惜しみにも感じますが、そうではないのです 上手く解説できるかビミョ~ですが、お付き合いください

原文・訳

子入太廟。毎事問。或曰。孰謂鄹人之子知禮乎。入太廟。毎事問。子聞之曰。是禮也。

太廟りて、ごとにう。ひとく、鄹人るとうか。太廟りてごとにう。子之きてく、也。

解説・意訳

まずは難読漢字から 廟(びょう)とは先祖を祭る「やしろ」で「太廟(たいびょう)」とは初代の君主を祭った廟の事です 「孰(たれ)」は「誰」と同意になります 「鄹人之子(すうひとのこ)」は、孔子の出身地「鄹」という田舎で「田舎の子」という意味になります 「禮(れい)」は「礼」の事です

以上を踏まえて意訳すると
先生は太廟にお参りした時、何でも係りの人に尋ねてから振る舞われた ある人が言った「誰があの田舎者が礼に詳しいといったのだ 太廟に参って質問ばかりしていたそうではないか」と 先生はそれを伝え聞いて言った「そうする事が礼なのだ」と

一見すると負け惜しみや、その場しのぎの言い訳のようにも聞こえますが、違います 「郷に入っては郷に従え」というコトワザがあります 自分の知ってる「礼」と太廟での「礼」が違っていたら逆に失礼無礼となるかもしれません 失礼無礼とならない様に何でも質問して振る舞ったのです

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の一節は現代でもよくある、鳴り物入りで入ってきた人や前評判の高い人が新天地で受ける洗礼のような話です 僻みっぽい人や自信のない人が言うセリフじゃないでしょうか そんな人達の嫌味や皮肉を一蹴する返答をしています

知らない事や分からない事を知ったかぶらない、間違って覚えない様に詳しい人に教えてもらい確実に身に付ける事が「礼」である と返しているワケです

本質を理解せず、見様見真似で行うのは「失礼無礼」で上っ面だけの間抜けになります 知らない事や初めての事は詳しい人に教えてもらいながら覚えるのが一番です 理解するまで何度でも…と言いたいが、あまりも同じ事を繰り返し聞かれると「いい加減にしてくれ」となるので気を付けましょう

あと、その場に長くいるからといって先輩面して「こんな事も知らないのか!」とか「○○に決まってるだろ!」なんて言ってないですか? 後から入ってきた人は知らないから尋ねているのに、そんな言い方をすれば関係を壊します これも気を付けましょう

しょうもない人は何処にでもいて、すぐマウンティングをしてくるので注意が必要です 普段の言動を見ていれば大体は分かるものです そんな人に関わって神経をすり減らされないようにしましょう どうしても関わらないといけない時は頭も心も「無」にしてなるべく短時間で要件を済ましましょう 面倒な人に絡まれたら堪らんですからネ

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