ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

男性型および女性型脱毛症の治療ガイドライン

2022年03月01日 | 健康・病気

男性型脱毛症(AGA)の場合、治療ガイドラインの推奨度Aの治療法が、①フィナステリド内服②デュタステリド内服③5%ミノキシジル外用④自毛植毛術であり、①(または②)と③の併用療法が著効し、3~4カ月の治療で効果を実感できることが多いです。私の場合は、②+③を実施し比較的短期間で効果を実感できました。それに対して、女性型脱毛症(FPHL)の場合は、推奨度Aの治療法が1%ミノキシジル外用のみであり、しかも短期間ではなかなか治療効果を実感できない場合が多いようです。閉経後の女性型脱毛症の場合はエストロゲン欠落症状の可能性もあり、女性ホルモン補充療法(HRT)が実施される場合もあります。

男性型および女性型脱毛症診療
ガイドライン(2017年版)

推奨度分類 
A:行うよう強く勧める、B:行うよう勧める
C1:行ってもよい、D:行うべきではない

1. フィナステリド内服
推奨度:A(男性型脱毛症)、D(女性型脱毛症)

2. デュタステリドの内服
推奨度A(男性型脱毛症)、D(女性型脱毛症)

3. ミノキシジルの外用
推奨度:A(男性 5%ミノキシジル外用、女性 1%ミノキシジル外用

4. 自毛植毛術
推奨度:A(男性型脱毛症)、C1(女性型脱毛症)

5. LED及び低出力レーザー照射 推奨度:B

6. アデノシンの外用
推奨度:B(男性型脱毛症)、C1(女性型脱毛症)

7. カルプロニウム塩化物の外用 推奨度:C1

8. t- フラバノンの外用 推奨度C1

9. サイトプリンおよびペンタデカンの外用 推奨度:C1

10. ケトコナゾールの外用 推奨度:C1

11. かつらの着用 推奨度:B

12. ビマトプロストおよびラタノプロストの外用 推奨度:C2

13. 成長因子導入および細胞移植療法 推奨度:C2

14. ミノキシジルの内服 推奨度:D


男性型脱毛症(AGA)の治療

2022年01月08日 | 健康・病気

数年前から頭頂部の薄毛がだんだんひどくなってきましたが、これは老化現象だから仕方ないとあきらめてました。最近、男性型脱毛症(AGA)の治療法があることを知って、試しに自分自身に投薬治療(デュタステリド内服+ミノキシジル外用)を始めてみました。昨年10月初旬から治療開始して約3カ月ほど経過し、頭頂部の薄毛があまり気にならないレベルとなってきました。効果が実感できるまでに最低でも1年くらいはかかるだろうと覚悟してましたが、予想よりかなり早く効果を実感してます。

 
2021/10/2  2021/11/26

 
2021/12/26  2022/1/8


回顧録

2021年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
昭和63年12月某日、当時私は信大産婦人科の一医局員でしたが、突然、「教授室まで来るように」と(故)福田透教授から連絡があり、一体全体何の話なのかと思って教授室に行ってみると、「今度飯田市立病院に産婦人科が開設されるが、その初代部長として赴任することを命ずる」という一言でした。その直後に当時の飯田市立病院長の(故)宮川信先生に初めて電話をし、「今、教授から飯田市立病院に赴任するようにという話がありましたので、今後よろしくお願いします」と挨拶しました。その後、市立病院産婦人科開設の担当職員から連絡があり、「4月1日付けの開設なので年明け早々すぐに産婦人科外来の工事に取り掛かる必要があり、すぐにその図面を書く必要があり、まずは早急にその概略図を書いて提出して欲しい。開設時に必要な医療機器を購入する手続きに入るのでその機器購入リストをすぐに提出して欲しい。医療機器の予算としてはとりあえず1億円確保してある」などと矢継ぎ早に言われ、突然、産婦人科開設準備で大忙しの身となりました。
 
何とか無事に産婦人科を開設して軌道に乗せたと思っていたら、平成4年度に新病院が完成し引っ越すことが決まっていて、すでに新病院建設の工事も始まっていて、新病院の産婦人科外来と病棟の図面、医療機器の購入リスト作成作業に取りかかりました。新病院に移ってからも産婦人科の患者数は毎年増える一方だったので、数年ごとに外来を拡張したり、分娩室を増室したりといつも産婦人科は工事ばかりしてました。それでも施設が手狭となり、平成26年には県下最大規模の周産期センターが完成し引っ越しをしました。
スタート時は産婦人科医一人と助産師二人の計三人だけだった産婦人科スタッフも、年々大幅に増員され続けました。考えてみたら、在職中の三十年間はいつもいつも拡張工事ばかりやっていて、拡張につぐ拡張で産婦人科はかなり巨大な組織となってました。もしも個人で産婦人科医院を開業していたら、医院を新規開設するにも拡張工事をするにも、その度に個人で何億円も大借金を背負わねばならないし、雇ったスタッフ達には給料を支払わなければならないし、自分が歳を取って引退する時には後継者にちゃんと事業を引き継ぐ必要もあります。後継者が見つからなければ、適当な時期に事業を終了して医院を閉院し、スタッフを全員解雇する必要があります。そういう事を考えると、私の人生では仕事としてやりたいことは思う存分に全部やりきって、いつもとても楽しかったし、大勢のスタッフ達は今もちゃんと立派にやってくれていて、産婦人科の患者さんを市立病院に紹介するといつでも迅速かつ適正に対応してくれます。
 
私の時代はすでに終わってますが、元職場のスタッフの皆さんとの良好な関係があるので、今でも仕事がとてもしやすいです。もしも退職後に他の地域に移っていたら、どこであろうとこんなに働きやすい環境は絶対に得られなかっただろうと確信してます。今や私は市立病院の最大の利用者の一人となってます。市立病院のスタッフの皆さんには心から感謝してます。
 

人生の岐路

2021年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

思えば人生には多くの岐路があり、多くの出会いがあり、多くの人々に導かれて、私はここまでやって来ました。

もう50年以上前のことになりますが、高校生の頃、私は数学と英語が好きで、大学受験の時は名大理学部と南山大外国語学部英米学科とを受験しました。当時はオープンキャンパスなんてものはなくて、田舎の高校生が大学キャンパスを見学する機会はほとんどなく、受験日当日に生まれて初めて大学のキャンパスを見ました。名大理学部の方の受験生はほとんど男性ばかりでしたが、南山大外国語学部の方の受験生は女性が多くキャンパスの雰囲気は非常に華やかでした。あの華やかな世界では生きていけないと直感し、地味な名大理学部の方に進みました。名大生時代は下宿にこもって趣味の数学と英語の勉強に没頭しました。そんな数学・英語漬けの日々の中で、立ち寄った本屋さんで(故)大塚敬節先生の漢方医学の入門書に出会いました。たまたまその本を立ち読みしたのが医学の世界との接点で、突然湧き上がった漢方医になりたいという気持ちをおさえきれず、医学部受験を決意して信大に願書を提出しました。

受験のために初めて訪れた松本の雰囲気に魅了され、ここに移り住みたいと強く思いました。運よく入学が許可され、松本での生活が始まりました。医学部6年の時に、医学生が市民に医学の世界を解説する医学展という行事が開催され、私も医学生として参加し、趣味の東洋医学についての展示発表をしました。その時、当時産婦人科講師の(故)飯沼博朗先生が顧問になって医学生の面倒を見てくださいました。飯沼先生が「産婦人科では漢方や鍼灸を実践できるよ」と産婦人科入局を熱心に誘ってくださいました。偉い尊敬する先生から直接誘っていただいて感激し、その場で産婦人科入局の決意表明をしました。大学院生の私を婦人科腫瘍学の世界に誘って研究を指導してくださったのは、当時産婦人科講師のNH先生でした。大学院では子宮体癌の臨床病理学的研究に従事しました。大学院修了後は、当時産婦人科助教授のTY先生の御指導で婦人科細胞診の勉強を始め、しばらくは明けても暮れても細胞診修行に没頭しました。

信大産婦人科に入局して7年経過し、これからどこでどうやって生きていくべきかと思い悩んでいた矢先に、飯田市立病院に新規開設される産婦人科の初代部長に、(故)福田透教授が私を指名してくださり、平成元年4月に松本市から飯田市に家族を引き連れて引っ越して来ました。飯田市立病院産婦人科が開設された当初の2年間は、一人医長で頑張りました。その後、日本医大講師(医局長)だったHH先生が就任してくれました。HH先生とは全く面識がなかったんですが、たまたま初対面の日に異所性妊娠の緊急手術を手伝ってもらって意気投合し、そのまま縁あって14年間よき相棒として一心同体となって一緒に働きました。HH先生は長年にわたり苦楽を共にしてくださって、いくら感謝しても感謝しきれません。福田先生の後を継いで信大教授となられたFS先生は、しばしば飯田まで手術指導に来てくださって、非常に多くのことを学ばさせていただきました。FS先生の後を継いで信大教授となられたKI先生もしばしば手術指導に来てくださって、多くのことを学ばさせていただきました。日本医大教授だったKH先生は、10年以上にわたり腹腔鏡手術の指導に毎週来ていただき大変お世話になりました。また、信大産婦人科教室の先輩や後輩の多くの先生方が常勤や非常勤で入れ替わり応援に来てくれました。KI先生の後を継いだ信大教授のST先生からも非常に多くのことを学ばさせていただきました。

飯田市立病院産婦人科は、開設以来いつつぶれてもおかしくない危機的状況が長く続き、常に自転車操業を続けてましたが、この地で偶然出会った多くの人々に助けられ支えられて、何とかこの世の中にかろうじて生き残り、その後奇跡的に大発展を遂げました。

飯田下伊那地域における産科医療提供体制の変遷(平成の30年間を振り返って)

いつのまにか30年の月日が流れ、私の飯田市立病院での任期も平成31年3月で無事に終了しました。現在、飯田市立病院では優秀な医局の後輩医師達が地域の産婦人科医療の中核を担ってくれているので安心してます。私は定年退職後、縁あって西澤産婦人科クリニックに就職し、藤田医科大出身の先生方と主に不妊症診療に従事してます。また毎日多くの産婦人科の患者さんを飯田市立病院に紹介し、市立病院の先生方には日々大変大変お世話になってます。

できればなるべく長く健康状態を維持し、微力ながら地域医療に貢献していきたいと考えてます。初心に立ち返って漢方医学の勉強も再開したいです。また、「ライフスパン、老いなき世界」デビッド・A. シンクレア(著)、「開かれたパンドラの箱、老化・寿命研究の最前線」今井眞一郎(著)などを読んで、アンチエイジング医学の世界に興味を持ち、自分の体で実践し始めました。現在は、間欠的断食、有酸素運動、筋トレ、週末登山、水中運動、ヨガ、サウナ・冷水浴の励行のほか、NMN、メトホルミン、レスベラトロール、ザルティア、八味地黄丸などを毎日内服してます。信大産婦人科医局の大先輩であるTK先生は私より少し前からアンチエイジング医学の実践を始めていて、この分野でも有益な助言をよくいただいてます。ともに百歳まで元気で現役続行することを目指してます。


健康寿命の延伸

2021年07月18日 | 抗加齢医学

私の親の世代では、一人の退職後世代の生活を十人の就労世代が支えてました。ですから、定年退職後は引退して貯蓄と公的年金だけで死ぬまで生活できる計算も十分に成り立ってました。今の社会保障制度や年金制度の原型はその古きよき時代に作られました。日本人の平均寿命が伸びて誰でも百歳近くまで生きることが当たり前となり、今後も出生率がどんどん下がっていく結果として、人口に占める65歳以上の高齢者の割合はこれからも年々増えていき、社会を支える就労世代の割合はどんどん減っていきます。この人口構造の劇的変化によって、従来の「60〜65歳まで働いて、引退後は貯蓄と公的年金で悠々自適に暮らす」という常識的な人生設計パターンが今後は全く成り立たなくなるのは当然で、親世代の人生設計の常識は子や孫の世代では通用しません。人生百年時代の人生戦略を根本的に練り直していく必要があります。健康寿命を伸ばして要介護期間をなるべく短縮し、百歳まで楽しく働き続けられる状態を維持する必要があります。健康寿命を伸ばすことが人類の最重要課題の一つであることは間違いありません。

参考までに、「ライフスパン、老いなき世界」の著者シンクレア教授(ハーバード大学)自身が、健康寿命を延ばすために実践していることは、間欠的断食運動サウナ寒冷刺激メトホルミンNMNベスレラトロール低用量アスピリンなどです。健康で長く生きていれば、人生まだまだこれから楽しいこともたくさん待っていそうな気もします。健康寿命を伸ばすために、とりあえず今できることから始めてみましょう。


サウナ 水風呂 温冷交代浴

2021年07月11日 | サウナ

コロナ禍の影響で昨年退会したスポーツジムに6月1日から約1年ぶりに再入会しました。再入会の目的は、ジムで有酸素運動と筋トレを毎日しっかりやるつもりだったんですが、実際にはジムのサウナの方にハマってしまいました。夕食後にジムに行き、まず、洗髪洗体後に、「サウナ10分→水風呂2分→リラックス」を3〜4セット行ってます。これで1時間以上かかり眠くなってしまい、体重、血圧を計測してそのまま帰宅してます。今のところ有酸素運動と筋トレはあまりやってませんが、サウナだけは週7回利用してます。以前は水風呂は苦手でほとんど利用したことがありませんでしたが、水風呂がとても気持ちよいと感じるようになりました。家では、毎朝、お風呂→冷シャワーの温冷交代浴を2~3セット行ってます。


日本抗加齢医学会総会

2021年06月28日 | 抗加齢医学

昨年来、学会参加はほとんどWeb参加(Live配信/オンデマンド)ばかりでしたが、今回かなり久しぶりに現地参加をしてきました。それは京都で開催された日本抗加齢医学会総会で、当初は、わざわざ現地に行かなくてもWeb参加(Live配信)でいいかなと思ってましたが、初めて参加するので一体どんな学会か雰囲気を一度見てみたくなって、急遽、現地参加してみました。土曜の外来診療の終了後に出発して約3時間後のまだ明るいうちに国立京都国際会館に到着しました。「エイジングクロックにおける栄養学の重要性」、「ゲノム医療におけるこれからの展望」、「アンチエイジングのための免疫力up講座」、「ウィズコロナ時代のウイルス学」など、有名な先生方の入門講座をいくつか聞いてきました。また、これから勉強するために抗加齢(アンチエイジング)医学関係の基本的なテキストを数冊購入してきました。やはり地元の先生以外はWeb参加、Web講演がまだ多かったようです。2日間、誰とも話をしないで、行き帰りの途中で車から一歩も外に出ませんでしたので、おそらく新型コロナウイルスは持ち帰らなかったと思われますが、学会現地参加の開始はちょっと時期尚早だったかもしれないなと少し反省してます。

 

 


蛇峠山(じゃとうげやま)

2021年06月20日 | 登山・トレッキング

今日は梅雨期の合間で久々に晴れてたので、蛇峠山に登りました。山頂(標高1664m)付近には信玄の狼煙(のろし)台跡があり展望が開けてました。


蛇峠山の山頂は木でおおわれた森の中にあり眺望はありませんでした


信玄の狼煙(のろし)台跡からの眺望


馬の背(標高1456m)からの眺望

銀竜草(ギンリョウソウ)


抗加齢医学(アンチエイジング・メディシン)

2021年06月18日 | 抗加齢医学

ライフスパン、老いなき世界」をたまたまAudibleで聴いてみて大変おもしろかったので、5〜6回繰り返し聴いた後に紙の本でも読んでみました。その後、Kindle 英語版を読んで、今はAudible英語版も聴いてます。Audible英語版では著者のシンクレア教授自身が朗読してます。この本の中で大隅良典東工大教授、山中伸弥京大教授、本庶佑京大教授、今井慎一郎ワシントン大教授などの日本人学者の名前も繰り返しでてきます。たとえ長生きできても要介護状態での長生きではあまり面白くなさそうなので、健康寿命を延ばすために、シンクレア教授自身も実践している間欠的断食、運動、サウナ、寒冷刺激、メトホルミン、NMN、ベスレラトロール、低用量アスピリンなどを始めてみました。また、日本抗加齢医学会に入会して専門医試験の受験勉強も超基本から始めてみました。私自身、つい最近まで、アンチエイジングメディシン(抗加齢医学)というと金儲け目的のいかがわしい商売で、まっとうな医学とはほど遠い世界だと思いこんでましたが、実際は、分子遺伝生物学などの最先端科学の最近のめざましい成果と密接に繋がっている非常にホットな医学分野だと気がつきました。今後その医学を超基本から学んでいけば、その知識を自分自身の健康維持にもいろいろ活用できそうだし、周囲の方々の健康への願いを叶えていける一助となるかもしれません。健康で長く生きていれば、人生まだまだこれから楽しいこともいろいろ待っていそうな気もします。


南沢山

2021年05月30日 | 登山・トレッキング

本日は南沢山(標高1564m)に登りました。登山口(阿智村ふるさと村自然園)から徒歩約2時間で頂上に着きました。比較的歩きやすい整備された山道で、急な坂はほとんどありませんでした。

 

 

 


吉田山 堂所(どうとこ)コース

2021年05月23日 | 登山・トレッキング

今日は久しぶりの晴天で、吉田山の山頂(1450m)まで来てます。今回の堂所コースは特に危険な箇所はなく、整備された比較的緩やかな山道でした。途中、銀竜草(別名ユウレイタケ)が多く出現してました。

吉田山の山頂からの眺望

吉田山の山頂(1450m)

吉田山キャンプ場(1259m)

銀竜草(ギンリョウソウ)別名ユウレイタケ


健康寿命をのばすために今できること

2021年05月15日 | 抗加齢医学

人間誰しも老化は避けられず、日本人の平均寿命はだんだん延びているとは言え、最長でも百歳前後までにはほぼ全員死亡します。65歳を過ぎれば、老化に伴って動脈硬化、高血圧、心臓病、糖尿病、脂肪肝、骨粗鬆症、肥満、メタボリックシンドローム、フレイル、認知症、癌など、全身のいろんな病気が次々に発症します。一つ一つの病気を別個に治療していたのでは全くキリがありません。多くの人はいずれ要介護状態となり、介助なしでは自力で食事する事もできなくなり、自分が誰で何をやってきたかも全く分からなくなっている人も少なくありません。いくら長生きできても、そのような要介護状態で長生きするのであれば、楽しい老後とは言えません。

どうせ長生きをするのであれば、死ぬ直前まで元気に社会貢献をして、いろいろな活動にも楽しく参加できる状態をできるだけ長く維持したいものです。そのためには長寿遺伝子をオンにして老化の進行を可能な限り予防する必要があります。

運動、25%カロリー制限、間欠的断食、体重コントロール、血圧コントロール、血糖コントロール、大腸の定期的内視鏡検査など、健康寿命を伸ばすために今できることはいろいろとあります。

ヒトに対する効果が実証された抗老化薬はまだありませんが、メトホルミン、NMN、レスベラトロールなどの薬剤やサプリは、酵母、細菌、植物、動物など地球上のほとんどの生物の寿命を延長して細胞を若返らせる事が最近の多くの実験で実証されてます。ヒトでの治験も進んでます。

老化に伴う一つ一つの病気の治療を行っていてもキリがありません。それら多くの疾患の源流である老化そのものをコントロールしていくという発想が今後は求められると思います。老化・寿命研究は日進月歩の分野で、まずは効果が実証されている今できる事も少なくありません。

ライフスパン、老いなき世界」の著者であるシンクレア博士(ハーバード大学教授)自身が実践していることは以下の通りです。毎日、1gのNMN、1gのレスベラトロール、1gのメトホルミン、推奨量のビタミンD、K2、83mgのアスピリンを摂取する。動物性タンパク質、砂糖、パン、パスタなどをなるべく避け、植物性タンパク質を多く摂取する。間欠的断食(1 日2食、16時間断食)を行う。喫煙をしない。プラスチック、過度の紫外線暴露、X線検査、CTスキャンを避ける。涼しい寝室で寝る。定期的に運動をする。定期的にサウナを利用して、その後に冷水につかる。

彼の奥さんも生命科学の研究者で、若い頃は彼の老化研究に反対してよく口論していたそうですが、今では夫の研究について理解を示して、自分でもNMNを内服し始めたそうです。彼の弟や父親も彼と同様の処方薬を内服しているそうです。彼の父親は80歳を超え、元コンピュータ関係の技術者で、一度は定年退職し10年ほど自宅に引きこもってましたが、息子に勧められて、NMN、メトホルミンを内服し始めてから活動的となり、今ではシドニー大学での倫理委員会の仕事を始めて、友人らと世界各地の旅行を楽しむようになり、日常的にブッシュウォーキングなどの運動を行うようになって、現時点で老化に関連する病気は何もなくなり、性格も明るくなり、明らかに若返った感じなんだそうです。

まだまだヒトに対する効果はこのような事例報告のレベルですが、これらの方策の実行で害は特にないと思われ、何もしないよりはよさそうなので、とりあえずダメ元で試してみる価値はあると判断し、できる範囲で実行してます。ただ、現時点で入手可能なNMNサプリはまだ非常に高価なものが多く、シンクレア博士と同じ1日1000mg(125mg x 8カプセル)を摂取し続けるのは難しく、現実的には1日せいぜい1カプセルか2カプセルくらいしか摂取できず、それで効果を期待できるかどうかはよくわかりません。


山の寺、吉田山

2021年05月09日 | 登山・トレッキング

高森町の山の寺(隣政寺)にお参りした後にそこから「戒壇不動・奥の院コース」で吉田山の山頂を目指して歩き始めましたが、途中で雨が降り始めた上に、岩だらけの急な登り坂が続く予想以上の難コースで、「奥の院」で時間切れとなりそこから下山しました。次のチャンスで、再度、吉田山山頂を目指したいと思います。

吉田山の中腹(展望台)からの眺望

山の寺(隣政寺)

山の寺参道(哲学の路)


風越山

2021年05月04日 | 登山・トレッキング

今日はとてもいい天気で、表参道・滝の沢ルートで風越山登山をしました。家を出発したのが11時頃で、山頂に到着したのが14時30分頃でした。風越山の山頂は木に囲まれていて眺望はありません。山頂でちょっと休憩してから下山を開始し、滝の沢登山口駐車場に着いたのは17時頃でした。帰宅後にほっ湯アップルの温泉プールでスイミングをする予定だったけど、疲れてその元気が残ってなくて帰宅後すぐに寝ちゃいました。

風越山

展望台からの眺望

風越山の山頂

 

 


笠松山

2021年05月03日 | 登山・トレッキング

今日は一番観音登山口から笠松山に登りました。山頂からは、南アルプス、天竜川、飯田市街、高森町、虚空蔵山、風越山と、私の狭い活動範囲が全部見渡せました。下山の途中より雨が降り始めました。明日は晴れてたら風越山に登る予定です。