韓国と私と新興国での日本の存在感を改めて考える | 近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

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「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

 

 

アンニョンハセヨ。

私がベトナムの韓国系のコンビニで買い物すると、必ずこう挨拶される。

日本語で、“こんにちは”である。

 

10年以上前の古い話だが、ホーチミンのとあるホテルのエレベーター。

ホテルの女性従業員。明らかに日本人だ。

英語で話しかけてきた。

きっと、韓国人と間違えたのだと私はいまだに思っている。


ゴルフ場でもベトナムでは沢山の韓国人がプレイしている。

そんなときも、とてもフレンドリーに話しかけていただける。

 

実は、私はベトナムに限らないが、タイでもカンボジアでもどこでもほぼ韓国人に間違えられる。

もちろん、日本語を話ししたらその疑いは晴れるのだが。

 





日本人を西洋人から見たら、中国人、台湾人、韓国人との区別はつかないらしい。

言われてみれば、私はなんとなく米国とヨーロッパの人の違いが分かるだけで、

ヨーロッパの人を国別に識別できない。

 

これは、私だけではなく、人間の特性、能力のようである。

要は、長年識別してきた範囲でしか、人間は人を区別できない。

だから自然な話でもある。

 

ただ、一方で、韓国がベトナムだけでなくタイやカンボジアでも目立っているのにはちゃんと理由がある。

花より男子という日本のトレンディドラマがある。

数年前これがベトナムで流行していた。

その当時の社員に聞いたところ、韓国のドラマです。と言い切る。




こういうことは枚挙にいとまがないが、韓国は日本の価値をよく知っている。ホーチミンでも日本のうどんの店と思って入ると、韓国の店だったりする。

 

いずれにしても、私は東南アジアでは韓国人と思われているという前提で最初の挨拶や自己紹介をする。




私には確信がある。ビジネスの場でよく話しているが、日本が商品のブランドや品質などの存在感ではなく、日本人として、文化やエンタメなどでの存在感を獲得できた時、その時に初めてようやく私は日本人と認知されるかもしれない。


今年の3月アフリカのルワンダでもそれを確信した。

私がルワンダの国旗を買ったお兄さんは、私を中国人と思っていたようだ。





日本人を知らない人には、日本人は、アジアのどこかの国の人と思われる。

私がヨーロッパの人を区別つかないのと同じである。

 

ところで、韓国がなぜ、東南アジアでこれだけ浸透しているか?

私の体験上、ビジネスをする上でのオール韓国の強みと言える。

企業の進出は言うまでもない。

例えば、韓国勢の数はベトナムでは常に日本の10倍である。在留者の数もこのギャップは20年前から変わらない。そして、韓国は更なる強みがある。それは、若者も虜にしていることである。KPOPに始まり、化粧品やファッションなど韓国は大人気だ。

もう10年ぐらい前だが、タイでも同じようなことを知って驚いた。

親日国のタイと思っていたが、すでに小さい子供たちは韓国の大ファンですよと。

そう。アニメや漫画のパワーである。

もちろん、日本にはドラエモンがある。が、彼?だけでは心もとない。

 

私の会社では日本のトレンディドラマの放映をベトナムで実現したことがある。

新垣結衣さんの全開ガールだ。






ただ、日本の仕組みで続けるのは困難だ。コンプラは言うまでもなく、そもそも、費用が高すぎて、民間で継続することはできない。

そこで、クールジャパンなどになるが、如何せんやり方が真面目過ぎてしかも一過性。これでは抜け目のない韓国などにとても太刀打ちできない。

私はどこの国の人とも個別では仲良くなる。

そういう意味でも韓国もビジネスパートナーでもあるが、流石に、これだけ親韓国に遭遇すると、やっぱり、日本、なんとかせな。と思うし、ずっと活動を続けている。



私がアジアで日本人として認識されるようになり、アフリカでも日本人と分かってもらえる時代が来ることを願って、新興国ビジネスにも取り組んでいくつもりだ。