「自分どうする?ひとりの老後」第1回 NPOと契約
諸事情でしばらく動画がアップできなくなりました。(だれも観ていないので止めたわけではないです!)
そこで、親問題に取り組む最中に考えた、自分の老後対策について書き留めていくことにしました。
親の転居関連で大変だった事のひとつに、不慣れな行政や金融機関などの諸手続きを代理人として行うことがありました。
情報収集から手続きまで、本当にかなりの時間と労力使いました。
“窓口に行ったけど、出直し…ショボン”なんて日常茶飯事。
そんな時、ふと心をよぎったのが「私に何かあったときは、これを誰がやるの?」という問い。
私はパートナー無しの単身者。これまで結婚や出産などで家族を持ったことが無いので、完全ソロ活動中です。
よって、私に何かあったときすべてやるのは…兄。
「それは…絶対避けたい!絶対に!」
ムダに行動力のある私。早速ネット検索をしました。 検索ワードは「天涯孤独 老後 支援 サービス」。
その検索結果に表示される、短い文章をざっと確認してみました。
すると「保証人」がいないために入院や施設入所が出来なくて困っている単身老人が多いという事実が把握できました。
そこで「老人 保証人 サービス 契約」というワードで新たに検索しました。
検索結果には法律事務所と行政支援のサイトが沢山ヒットしましたが、ネットニュースの情報記事に目が留まりました。
そのリンクを開けると、今後需要が高まる支援事業として、保証人サービスを提供する企業や団体の情報がありました。
その記事の中で、このジャンルでは長年の実績のあるNPOとして紹介されていた「きずなの会」。
私はそこに問い合わせる事にしました。
決め手は、身元保証や生活支援、そして死亡時の手続きと埋葬まで全部やってくれる事。 また、費用提示が明瞭だったところです。
早速アポイントメントをとって訪問、説明を聞きました。
予想通りではありますが、もともとは高齢者向けに立ち上げたサポートながら、近年は私のような契約者が増えているそうです。
その場で即決。申込書をもらいました。
肝心な費用は、フルコースのサービスを希望する場合は190万円。
余裕で新車の軽自動車が買える金額です。
ただ、自分が今後ある程度長生きして、サービスが必要になった時点の物価を推測すると妥当だと思いました。(葬儀や生活支援の費用など全部入っている)
支払いは半分を契約時、のこりは毎月1万円の分割払いにしました。
なぜなら、全額支払い終わっていない時でも、必要なサービスはすべて受けられるという説明があったからです。
決断はすぐに下しましたが、実際の契約は弁護士を交えた正式な形で後日行いました。
契約を終えて外に出た私は、とてもはればれとした気持ちでした。
さながら、これからも気ままにひとりで生きていくための強力な武器を得た勇者のごとく、無敵感にあふれていたのです。
ただし、心が軽くなったぶん、財布も相当軽くなりましたが…。