数種の混合ワクチン、毎年接種していれば、怖い伝染病には罹らないだろう、そう安心する飼い主は多いと思う。
わたしも、らーと暮らす前はそうだった。
でも、一人で超大型の犬と暮らすようになって以来、私の ”意識” がさまざまな場面で変わったと思う。
用心深くなった、特に犬に関する判断は慎重になった。
超大型の犬の場合、医療費が即、家庭の経済を圧迫するほど高額になる。
私の判断ミスでらーが病気になる、悲惨だけどお金で済むならまだなんとかなるかもしれない。
でも、もしも、らーの命を失ってしまっては、、、後悔、自己嫌悪、自分を呪って生きることになるだろう。
そういうことだったと思う。
とにかく私は、らーと暮らす前のように無邪気な大人ではなくなった。
甲状腺機能低下症というのは、免疫の病気。甲状腺ホルモンは、体の代謝を促す役目だという、そのホルモンが自力で作れないらーの場合、ワクチンを接種して、果たして本当にウイルスの攻撃に勝てるほどの抗体を獲得できるのか? 免疫疾患でも、抗体は獲得できるのか?疑問に思ったので、主治医に調べてもらうことにした。
ここでも主治医は「調べたいなら調べましょう」ということで反対はなかった。
混合ワクチンを接種して、適切な時期に採血をして、抗体価を調べると、やはり、十分に抗体を獲得できていないことが判明。また、素人の単なるカンが的中して、主治医が驚いた。さて.......どうしよう?困ったな.......
主治医が、ワクチンのメーカーに相談し、治験扱いにしてくれて費用をメーカーが負担してくれることになった。
2度目のワクチン接種、そして再び抗体テスト。
結果、らーの場合、2度目のワクチン接種で、ウイルス阻止が可能だと認められるレベルまで抗体価が上がることがわかった。
翌年も同じく、1度目のワクチン接種 =>抗体価のテスト、結果は、やはりまだ不足。
2度目のワクチン接種 =>抗体価のテスト、抗体獲得に成功を確認。
ということで、2度のワクチン接種が必要だと結論。
仔犬のように、らーのワクチン接種は2度行うことになった。
治験扱いなので、手元から出るお金が少なくできて助かった。
主治医が、丁寧な人で助かった。
今でも感謝している。
初めて一眼レフカメラを所有して
走るらーを撮影