子育て

【ADHD】早期発見で正しい理解を【息子について】

息子がADHDと分かったのは中学生になってからでした。
もっと早くに判明していれば正しく理解し
対処してあげる事が出来たのではないかと・・・。
近年ADHDに関する本やインターネット上に情報がたくさんあります。
本記事では私の実体験と勉強したことを読んでくださる方と共有し
悩み解決の一助となれるよう書いていきたいと思います。

ADHDの事を知らず理解ができないから
不必要な衝突や、ケンカが起こり
険悪な雰囲気になったり、要らぬストレスを抱えたり・・・
といった事を避ける為に【少し周りの子と違うな】とか
【もしかしたらADHDかも】と思ったら本記事を参考にしてみてください。
障害でも病気でもありませんので、
脳の構造・特性の違いというだけです。

個々に症状の違いや程度の差はありますので
すべての子どもに当てはまるという事はないかもしれませんが
本記事には私の経験を書いていきます。

子どもが保育園の時くらいから周りの子とは何か違うなと感じていました。
ウチは父と子の二人暮らしですし、子どもと触れ合う時間や
教育する時間が少ないから周りの家庭とは違うのだと、
私の教育がちゃんとできていないのだと思っていて、
ADHDだとは気付かずに日々を過ごしていました。

急に駆け出して危ないことがある【衝動性】

小さな子どもにはよくあることかもしれませんが
周りを見ずに急に走って行ってしまうという事が、
ウチの子どもには多いように思ったのが最初の周りの子と違うと
感じた点でした。
その当時私は普通のサラリーマンでしたので土日の休みの日は
子どもと近くの公園に行く事が毎週末のルーティンになっていました。
公園の手前に道路がありそこには信号機はなく
車が来ていないかよく見て渡るように毎回言っていたのですが、
いつも公園が見えたら周りも見ずに走って飛び出してしまいます。
私はすぐに走って引き止め
「なんで走るの?危ないって言ってるやろ?」
と叱責してしまいます。子どもだから仕方ないと思うかもですが
毎回毎回となると親も疲れてきますし、
同じ年頃の子どもは何度か言えば理解してくれているのに
なんでうちの子だけ分かってくれないのだろうと
親が落ち込んでしまいます。

繰り返し伝えていることは頭の中では理解している

どうすれば理解してくれるだろうと考えて、ある日
公園が見えてきたところで子どもに「公園が見えてきたけど
いつもお父さん何て言ってる?」と聞くようにしました。
すると子どもは「右、左を見て飛び出さない」と答えました。
私が言っていたことは理解してくれていたのです。

私自身、子どもがADHDだとは思ってもいなかった時ですが
この子は『テンションが上がると衝動的に行動してしまう子
だという特性は理解できましたのでテンションが上がってしまう前に
自分の行動を事前に認識させ、次にどういう行動すれば良いかの
ヒントを与えてあげればちゃんと行動できる
んだと対処法を発見しました。

集団行動ができない・じっとしていられない【多動性】

小学校に上がった頃、三者面談などで
担任の先生からよく言われることがありました。
体育の時間などに皆が整列しているときに
一人だけじっとしていることができずにウロウロとしている

授業中席を立つまではしないが授業は聞かずに
ずっと手遊びをしている
】など。
こういった行動に関しては私自身が授業中に横について
注意できる事ではないので、先生からそういった
話が有ったときに子どもに注意するというくらいしか
対応が出来ていなかったですね。

子どもが小学校に上がった11年前、
私自身恥ずかしながらADHDという言葉自体知りませんでした。
もちろん勉強もしていませんでした。
なので先生にもこういった対応をお願いしますなどと
お願いすることもできませんでした。

その後、3年生になって担任の先生が変わったときに
始めて【ADHD】という言葉を先生から聞きました。
先生から『お子さんはADHDの気があるから
一度診察に行ってみてください』とのことでした。
そこで『ADHDという診断が出たら養護学級へ
変わることも視野に入れてください』と言われました。

【ADHDは障害?】誤った認識

当時の私の勉強不足で、ADHDというのが
一種の障害なのではないかという誤った認識がありました。
知的な障害で一般のクラスから養護学級へ移動することの
世間体や、子どもがイジメにあうのではないかなどの心配で
診察には行きませんでした。
他の子よりも少しだけ問題行動が多いだけで
学校生活に直ちに影響があるほどの症状ではなかったというのも
診察に行かなかった理由です。
この誤った認識のせいで理解や対応が遅れたのは
私が最も反省している点です。
この時の私のミステイクせいで17歳になる今現在に至っても
落ち着きがなく手遊びが治っていません。
一つ言い訳をさせていただくとしたら当時は
今ほどADHDに関する情報が世間に浸透していなかった
という事ですが・・・言い訳ですよね。
上記のような【多動】の症状もADHDの特徴ですので、
今子育て中の方や今からの方はネットや本で
情報はたくさん出回ってますので、
お子さんと自身のために勉強しましょう。

忘れ物が異常に多い【不注意】

家から学校へ持っていく物は親である私が前日に
ちゃんと見てあげていれば何とかなっていたのですが、
学校から持って帰ってくる物や連絡帳の書き忘れが多く
特に困ったのが学校からの連絡のプリントを持って帰ってこないこと。
授業参観の日・懇談の日・遠足の日などの学校行事、持って行く物など。
そういった学校の情報が入ってこないのが親にとってはヒヤヒヤもので、
毎日子どもに『連絡帳書いた?プリントなかった?』と確認するのは
もちろんの事、子どもがよく遊んでる友達に聞いてみたり、
学校のホームページを確認したり担任の先生に電話で確認したりと・・・
とにかく大変でした。

こういった状況の中でもADHDに関して知識のなかった私は
単に『忘れ物が多い子』だとか
『ひとり親でよく見てあげられてないから自分が悪いんだ』と
思い込んで落ち込んでいました。

すべてを完璧にしようとしない

はじめのうちはすべてを完璧にししようとし
子どものすべてを把握し、すべてをコントロールしないといけないんだ
と思い込んでいました。
それでも、担任の先生から『提出物が出ていない』
『必要なものを用意できていない』と連絡が入るたびに、
落ち込み、自己嫌悪に陥っていきました。
しかし、ある日こんな事がこれからも続くだろうから
いちいち落ち込んでいたら私の身が持たない・
ストレスで身体を壊してしまうんじゃないか・
ウチはシングルファーザーで私が倒れてしまっては
子どもが一人になってしまうと思い至り、
すべてを完璧にすることを諦めました。
重要な行事の事・子どもが本当に困ってしまう事だけは忘れないように
気を付けて、日々の宿題などはたまに忘れてもいいか~って
感じで割り切るようにしたら少し気持ちが軽くなりました。

学校の宿題で子どもの将来に影響を及ぼすような
重要な宿題があるとは思えませんし
親が倒れてしまっては本末転倒です。
共倒れになりかねませんので、
すべてを完璧にコントロールするのは諦めましょう。

【不注意】に関しましては年齢が上がっていくにつれて
(完全に無くなったわけではありませんが)徐々に減ってはいきました。

【天才かも!?】ポジティブな情報も入れておく

他の子どもと比べて手がかかることから悪い面ばかりが
目立ってしまうかと思いますが良い面もあります。
例えば以下です。

・注意力散漫     → 直観的
・好きな事しかしない → 好きな分野には超集中
・順序立てができない → 新しいアイデアを思いつく
・毎日の活動を忘れる → 流れに縛られない・創造的
・忍耐力がない    → 合理的な方法を模索する
・落ち着きがない   → フットワークが軽い

このように見方を変えるとそんなに悪い事ばかりではないように思います。
逆に【皆と同じようにしなさい】とか【はみ出してはいけません】
といった日本の教育が遅れているのではないかと思うほどです。

【ADHDには天才も多い】モーツァルトやダヴィンチも

ADHDは別名【天才病】とも言われます。
天才が多いのも特徴です。
以下がADHDだと言われている有名人です。
モーツァルト
レオナルド・ダ・ヴィンチ
トーマス・エジソン
スティーブ・ジョブズ
ビル・ゲイツ
ウィル・スミス
トム・クルーズ
ジム・キャリー
エマ・ワトソン
アヴリル・ラヴィーン
ゼイン・マリク
ブリトニー・スピアーズ

坂本龍馬
長嶋茂雄
松野明美
Fukase
栗原類
小島慶子
三木谷浩史
黒柳徹子


いやいや、そうそうたる顔ぶれじゃないですか!

まとめ

この3つがADHDの代表的な症状ですね。
・衝動性
・多動性
・不注意


ADHDの子どもは育てるのに人一倍手がかかる事は事実です。
残念ながらどの症状も一瞬で治る魔法のようなものは存在しません。
なので親である私たちが考え方を変えるしかありません。

一つ一つの症状の改善に長い時間がかかる為、
慌てず根気よく向き合う事。
一説には実際の年齢×2/3
ADHDの子どもの精神年齢
ともいわれています。
実際の年齢が15才なら精神年齢は10歳ほど。
ウチの子どももそういえばそのくらいかもしれません。

子どもにも自分にも完璧を求めすぎないこと。

特性に合った方法を色々試す。

ADHDではない子どもより少し成長が遅いだけ。

理解を深めるため勉強する。

ウチの子どもは診断が遅かったために
要らぬ苦労をかけてしまったと思います。
しかし、まだ子育てが終わった訳ではありませんので
これからは、もっともっと勉強して子どもを
良い方向へ導いてあげたいと思っています。

上記以外の特徴に過集中というのもあります。
これは、好きな事や得意な事に対して
集中しすぎる
という特徴です。
これってすごい事じゃないですか。
好きな事さえ見つけられれば
フルコミットできるということですからね。
なので私は子どもに好きな事を見つけなさいと言っています
もしかしたら凄い天才になるかもね。