介護事務の仕事内容【元介護事務の私がお答えします】

介護事務のおしごと介護

こんにちは、なおです!

今回は介護事務の仕事内容について【老健・有料老人ホーム・グループホーム】で介護事務経験のある私がお伝えします。

転職を検討している方、介護事務をやってみたい方の疑問として

介護事務ってどんな仕事してるの?

大変?楽?ぶっちゃけどうなの?

休み取れる?

などなどあると思います。

そんな疑問を踏まえつつ元介護事務員ならでは意見を併せてお伝えしていきますので参考にしてみてください。

プロフィール

私は医療福祉業界で約15年働いており現在は介護老人保健施設にて支援相談員をしています。

過去には介護業務をはじめ、診療所勤務、総務(人事・経理など)決算書作成やキャッシュフローの作成など経営面含めた介護全般の業務をおこなってきました。

介護事務の仕事内容

介護事務といってもスキルや経験、職場環境により求められることが変わってきます。また一般的な事務に比べると専門性も高くなるため”ある程度”勉強する必要があります。資格が無くても働くことはできますが、”知識”がなく入社してしまうと先輩などから嫌味を言われたりしてしまう事があるかもしれません。

こういった現実的な問題を踏まえつつ【老健】での業務をメインに紹介させていただきます。また事業所により必ずしもこの通りではありません。

電話対応

日常的に避けては通れない業務のひとつである電話対応です。基本的には取り次ぐだけでいいのですが、事業所や先輩などの環境により多くの事を求められることもあるかもしれません。『そんなことも答えられないの』などなど私は多く耳にしてきました。

これは介護事務に限らずですが、自信が無くても電話に出なければいけない。そんな現実の日々は精神を消耗しますのでしっかりと知識を付けて、自信をもって臨めるよう準備する必要があります。

とはいえ安心してください。ある程度決まった内容の事が多いため少しずつ覚えていけば問題ないです!

パソコンスキル

ワード、エクセルが使えれば問題ないです。プラスαで写真の加工や動画編集、ビジネス文書の作成など出来ればより良いですね。

たとえば、夏祭りやイベントごとがあったとき写真の加工や動画編集などのスキルがあると重宝されます。この業界はパソコン苦手な人も多くいるためちょっと出来るだけで『パソコンが得意な人』認定され【いいポジション】をゲットできるかもしれません。

会計ソフトや、介護報酬請求ソフトなど施設により導入している種類が異なるためソフトの使い方については随時教わっていけば問題ないです。

利用料請求書の作成

請求書作成はソフトを使って作成するため、パソコンが得意な方であればすぐに覚える事ができると思います。知識としてはのちほど説明する介護報酬請求(レセプト)について知っておかなければいけません。

基本は利用者一部負担金(1割~3割)+自己負担金(居住費や食事代、日用品費など)になります。

介護報酬請求(レセプト)

重要な業務のひとつ介護報酬請求(レセプト)業務です。

『レセプト』って何?って思った方・・・さっそく介護報酬請求について学んでいきましょう。こまかいところは置いておいて、どういったお金の動き、流れが発生するのかを理解するようにしてください。

簡単に説明すると・・国保連合会というところへ請求書を送りお金を振り込んでもらう業務です。施設は介護報酬と利用料による収入が大きな収入源と理解すればOKです。

簡単に具体例をだしておきますね・・

介護保険ではないですが私たち世代が分かりやすい事といえば病院受診になると思うので、病院受診を例にお伝えします。

病院での会計のときを思い出してみてください。私たち世代は医療費の3割を負担しているのは知っているかと思います。初再診料や処置、薬の処方など3割負担すればいいわけです。

病院側は私たちから3割をいただいて終わりではありません。残りの7割をどこからもらうのか・・どうやってもらうのか。ここの行程こそが介護報酬請求(レセプト)になる訳です。病院の場合、社保連だったり国保連だったりに診療報酬請求(レセプト)し7割分を振り込んでもらいます。

介護の場合は施設サービス費などの7~9割分を国保連に請求し振り込んでもらう訳です。細かく言えば、公費であったり1~3割負担で変わってくるのですが、ざっくりとお伝えするとこういった流れで行われています。

レセプト

これは居宅サービス用の介護給付費明細書ですが、こういった用紙に必要事項を記入して国保連へ提出するわけです。この辺はパソコンのソフトで自動入力してくれますが、分からないうちは白紙の用紙を印刷して手書きで記入し学ぶことをおススメします。

介護の場合、医療と違い取得する加算など決まったものばかりなためそこまで難しくないです。

来客対応

業者やご家族様が来た時の対応です。これも電話と同様に取次ぐ形になるためそこまで問題ないかと思います。ご家族様と仲良くなって雑談などすることもあったりします。

備品の発注など

日用品、消耗品などの発注を行います。事業所により業者へ発注したり、施設近辺のホームセンターに購入に行くなどします。

勤怠管理

給与計算などの勤怠管理を任される事業所もあるでしょう。全職員の給与を知ることになるので『守秘義務』を徹底しなくてはいけません。口が軽い、噂話しが好きな方は辛いところかもしれません(笑)

設備管理

「電気が切れた」「PCが壊れた」「エアコンの調子が悪い」などなど発生した際に業者へ連絡したり、現場確認したりなど事務の業務となることも多いでしょう。

経理

日々の入出金管理から決算書関係まで事業所により求められることは変わると思います。最低でも簿記3級程度の知識はもっておきたいところです。

『貸方・借方』『損益計算書・貸借対照表』などピンとこない方は意味を調べるなどして理解しておくとよりいいかと思います。

その他

保有している資格や、スキルにより突発的に発生する業務もあったりします。

例えば、デイケアの運転手が不足している場合、運転手として手伝いにいったり、介護職員が体調不良などにより休んだ場合、利用者様の見守りなど任されることもあるかもしれません。

その他休み関係ですが、多くの施設では事務員2~3名程度は配置していることと思いますので、休みはシフト制が基本になります。

『明日半休取りたい』『今日午後から半休で帰りたい・・』なども「いいよ~」などと気持ちよく受け入れてもらえたりもします。

私の働いていた過去の事業所、現在の事業所、他事業所の方々と雑談などして聞いても同様の対応しているところも多いため、よほど厳しい事業所でない限り休みの自由度は高いと思います。

ある程度人間関係が構築されれば他業種よりも働きやすい環境かもしれません。

また、事業所により年末年始の出勤体制や、日曜・祝日の出勤体制など変わってきます。

その他②

事業所により委員会や研修・勉強会への参加があったりします。業務時間内に行うかどうかは事業所により異なります。

季節のイベント、夏祭りなど行うときに職員が出し物をしたりすることも多くあり、こういった準備期間に関しては業務外に行われることもあります。

おわりに

介護事務の仕事内容についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか。専門性がそれなりに必要ではありますが、数か月もすれば慣れてくると思いますので是非挑戦してみてください。

そしてさいごに・・

【未経験・無資格】で介護事務になる方は多くいます私の元同僚も『事務だから電話と受付くらいしていればいいのかと思って入職した』なんて言ってた方もいるくらいです(笑)

一番大切なのは【人間関係】です。これはどの職種でも同じですが介護事務も例外ではありません。正直、スキルが無くても、知識が無くても人間関係がよければ楽しく働いていくことは可能です。

ここばかりは入職してからじゃないと分からないところなので、最低限の『知識』はもって就職活動してみてください。あと補足ですが、事務員の求人って少ないので、求人が出ていたらまず応募してしまうってのもいいかと思います。

その他老健の事や、介護に関することなど
私の別記事もありますのでよかったら読んでみてください。

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