見えないもの

近すぎて見えないものがある

「なんとかなる」




なにかあると「なんとかなる」と自分に言い聞かせていた。

その言葉に救われ、助けられ、支えられ生きてきた。

大袈裟だけど。

心のおまじないだった。

 


最近、ふと思い出したんだ。

どのくらい忘れていたのかな…



たくさんの人のブログを読むようになり、いろんなことを知ることができ、いろんなことを考えるようになり、いろんなことを感じた。

 


そして、
自由ってなんだろう?

また、ふと疑問が浮かんだ。

若い頃は、自由になりたいとばかり思って生きていた。

大袈裟だけど。

 


目に見えない何かに、心も体もグルグルにされていた…

勝手にそうしていたのかもしれないけれど、息苦しい場所から抜け出したいと、そうとしか思わなかった。

あの頃は、自由という言葉に妄想を膨らませていることが、幸せな時間だったような気がする。

あの頃の自分の世界は、キャラメルの箱の中のようで、壁が四方八方にあった。

溶けて変形したキャラメルには、とても窮屈な場所でしかなかった。


箱から出られて少しずつ自由になった体は、心も自由になっていった。

もう、箱はない。

自由に羽ばたきだしたのだから、自由に生きていける。

大袈裟だけど。

それなのに、自由なことにおびえて自分で壁を作りだした。

もう、誰にも頼れない。

好きにやっていくのだから、すべて自分の責任だという、強い決心。

その中で壁を作りながらつぶやいていた「なんとかなる」。


そんなこんなで、いろいろありながらも常に「なんとかなる」と自分に言って生きてきた。

大袈裟だけど。

 

 
いつからか、心のおまじないの存在が薄れていったのに、

また、思い出したよ。

また、つぶやくようになってる。

 


「なんとかなる」

 

 

 

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