ドイツで生活 結婚手続き 二度目の改姓は700ユーロ!

ドイツで結婚するために必要な手続き・書類

 

・ドイツ人とドイツ法での婚姻に必要な手続き
・日本の在外公館への婚姻届に必要な書類

の詳細は在ドイツ日本国大使館のサイトを参照してください。

[blogcard url=”https://www.de.emb-japan.go.jp/nihongo/konsular/003koseki_konin.html”]

 

ここでは私の経験をもとに簡単な説明をしていきますね。

 

ドイツ法での婚姻に必要な手続き


1. 出生証明書(Geburtsurkunde/Geburtsbescheinigung)

戸籍謄本を日本から送ってもらい、
日本大使館(領事館)にある申請書(サイトからダウンロードも可)
に記入をして提出。要パスポート。

私は母に区役所に行ってもらい、
戸籍謄本をドイツに郵送してもらいました。

今後も日本大使館に提出する書類が出てくると思いますが
(パスポートの更新、子供の出征届など)、
日本大使館のサイトでダウンロードできる申請書はすべて
ダウンロードして家で間違いがないようゆっくり記入することをおすすめします。
記入項目が多いのでどうしてもケアレスミスが出てきてしまいますし、
事前に調べる必要がある情報もあると思います。

しかも大使館に行ってから記入するとついついあせってしまいますよね。
私はおっちょこちょいなのもあって、
毎回と言っていいほど訂正する必要がありましたが
(付箋がいっぱい貼られて戻ってきてしまう)、
申請書をダウンロードするようになって、
訂正箇所はぐんと減りました。

 

2.婚姻用件具備証明書(Ehefähigkeitszeugnis)

私はこの書類の存在を結婚する時に初めて知りました。
これは本人が独身で、
結婚するのに法的障害がないことを証明するものです。

日本では結婚が出来る年齢は女性は16歳・男性は18歳と決まっていますが、
ドイツでは男女とも18歳、中国は女性は20歳・男性は22歳というように、
結婚出来る条件は国が変わると異なってくるため、
国籍が異なる人同士の結婚(国際結婚)では
この書類が必要になってくるのです。

最寄りの地方法務局、または市町村役場に申請し、
ドイツ語の翻訳証明書を作成する必要があります。
在ドイツ日本大使館でも証明書を発行できるようです
(34ユーロ。代理人、郵送による申請可能(郵送は要電話確認))。
証明書の仮訳が必要とのことですが、
どの程度の翻訳が必要なのかは残念ながらわかりません。

私の場合、母に委任状を送って、
地方法務局で代理申請してもらい、
東京在住の公認翻訳士の方に認証翻訳してもらいましたが、
費用はかなり高かったです。

実家の最寄りの地方法務局の場合は発行手数料は無料で、
証明書の受領は返送用の封筒及び切手を用意すれば,
郵送も可能と書いてありました。

 

3.アポスティーユ(Apostille)

ドイツの戸籍局(Standesamt)によっては、
上記1.に必要な戸籍謄本および
2.の証明書が真正なものであるという日本の外務省による認証を要求されることがあります。
この認証はアポスティーユ(Apostille)といい、
東京の外務省領事局か、大阪分室(大阪府庁内)に申請します。
国内からの郵便による申請・受け取りは可能です。

こちらも私は母を国内代理人にして申請しました。

 

日本の在外公館への婚姻届

記入する書類は3種類ほどありますが(和訳文含む)、
わざわざ入手が必要な書類もないのでドイツ法での婚姻に必要な手続きに比べれば楽勝です。

 

国際結婚の手続きはとにかく大変

日本で普通に結婚した場合は婚姻届けを書くだけなので、
ドイツでの結婚手続きがこんなに大変だとは予想以上でした。
ちなみにドイツでの離婚も日本より相当面倒です・・・。

ドイツの必要手続き書類に合わせるよう日本の書類を用意することになるので
それだけ手間と時間とお金がかかることになってしまいます。

区役所や市役所、法務局に外務省と、
郵送できる場合もありますが、
出向かなければいけない役所がいくつもあり(所在地もばらばら)、
しかも日本でしか入手できないため、
書類集めがかなり大変した。

私ではなく母がですが!
ぶつくさいいながらも娘の幸せのためにがんばってくれましたが、
もう二度とやらないよ!
と言っていました。
私もやりたくないです・・・。

またドイツ人夫の姓やダブルネームに変更された方は、
パスポートの新規発給申請もお忘れなく。

[blogcard url=”https://www.de.emb-japan.go.jp/nihongo/konsular/002pass.html”]

 

書類集めは大変でしたが、その後の手続きはスムーズでした。
中にはドイツ人とイラン人のカップルで、
ドイツでの結婚が難しいためオランダで結婚した人の話を聞いたり、
カップルの一方が外国人でもう一方がドイツ人だけど無職の場合も
結婚するまでかなり大変だった話を聞きました。

 

またもや二転三転のお役所仕事 二度目の改姓は700ユーロ!

戸籍役場(Standesamt)での婚姻手続きの際、
最後のほうに氏名変更についてたずねられるのですが、

・夫婦別姓(旧姓のまま)
・夫の苗字になる
・ダブルネームにする

という3つの選択肢から決めることになります。

私は旧姓が珍しい名前で残したかったけれど、
ドイツ人には読みにくい名前なのでダブルネームを選択しようと思ってました。
通常ドイツでは子供はダブルネームにすることができず、
親のどちらかの苗字を名乗ることになりますが、
夫の場合両親も国際結婚で、
さらにドイツではない国で結婚したため、
既にダブルネームを持っていました。

夫のダブルネームのうちどちらか一つ + 自分の苗字
のダブルネームにすることは不可能で(一つの名前とみなされるため)
旧姓のままか、
夫の姓になるかの二択になると言われ、
すごく悩んだのですが、
あとで変更もできるからと言われ夫の姓を選ぶことにしました。

その後結構すぐに義理の妹が結婚したのですが、
彼女の住む隣の市では
義理の妹のダブルネームのうちどちらか一つ + 彼女の旦那さんの苗字
のダブルネームにすんなりできたそうで、

すぐに戸籍役場に電話してみたのですが、
「できるけど700ユーロかかります。」
と言われてびっくり!

 

結婚式の時の立会人の話

戸籍役場での結婚式の時も、
あらかじめ私側の立会人が日本人のため通訳をつけると言ってあり、
通訳もお願いしてあったのですが、
通訳が入ると時間が倍かかり、その時間がないためできない、
ドイツ語がわかる立会人に変えるよう急に言われました。

ここで私、号泣です!

せっかく親友が立会人になるためわざわざ日本から来てくれていたんです。

急遽義理の妹が立会人になることになり、
身分証明者を出すよう言われていたのに彼女がその日は持っていなくて、
それはそれでもOKになったという、
もうわけがわからない状態でした。

 

改姓ってそんなに高いものなのか?

 

今回再度姓名を変更する場合にかかる費用について調べてみました。

kostenblick.de

[blogcard url=”https://kostenblick.de/was-kostet-eine-namensaenderung/”]

 

私の住んでいる市のサイトでは50~1200ユーロとなっていました。
それにしても金額の差、ありすぎですよね。
改姓の理由によって決めるんでしょうか?
いつかお金がしっかりたまったら自分の旧姓を取り戻せたらと思っています。

ちなみに子供と苗字が異なる場合は
ドイツから日本へ自分一人で子供を連れて日本へ里帰りする場合など、
税関で提示するため出生届のコピーを持っておきましょう。

税関続きの情報ですが、
学校の休みの時以外に日本に里帰り等する場合は学校の許可証が必要で、
税関で提示を求められることもあります。

この記事を書いていて当時の気持ちがよみがえり、
今だったらもっと抗議しただろうけど、
あの頃はまだ右も左もわからずほんと無力でした。
つくづくお役所手続きってしんどいなあ、と思ったのでした。