力が入らない。食欲もないし。
夏バテ気味なのかもしれない。それでも、毎日ヨガマットを広げては、ストレッチや緩い筋トレを続けている。そうすると、少しだけ元気が出てくるから不思議だ。
からだの声を聴き、声を掛けてあげる。どこが調子悪いのか、どこを伸ばしてほしいのか。一日のうちの、ほんの30分ほどだけど、面倒がらずにちゃんとからだと向き合うことを大切にしている。
あれ。同じようなことを以前も書いていたなあと思ったら、2年前のことだった。
このときは冒頭で、15分座ったら膝が固まって動けない、なんて言ってる。
そうだったんだね。
でも何故だろう。2年後の今は、それくらい正座したって膝は固まらない。そういえば、腰痛にも悩まされることがなくなっている。加齢による不調は不可逆的なものと思っていたけれど、そうではないの?それとも毎日のストレッチが功を奏しているのかな。
今年の春、母のことで清水によく行くようになって、自分も少し体調を崩した。軽めのぎっくり腰もやってしまい、友人が「腰痛に良いよ」と教えてくれたのが、YouTubeのある動画だった。
それが、こちら。↓
B-lifeのMariko先生は元バレリーナだそうで。ひとつひとつの動きがとても優雅で美しい。真似して動いても全然サマにならないのだけど、気分だけは優雅になる。笑
そして、私が今までやってきたストレッチは何だったの?というくらい、ひとつのポーズが長い。ゆっくりじっくり時間をかけて、ハムストリングスや中臀筋などを伸ばしていく。寝ている姿勢なので、からだも心もすごくリラックスできる。とにかく気持ちいいのだ。
ヨガとかストレッチ、筋トレの動画は世の中に溢れかえるほどあり、視聴して比べるということもなかなかできずにいたから、信頼する友が「コレ」と言って教えてくれたのは、本当にありがたかった。
母が他界し、それどころではない時期がしばらく続いたけれど・・・最近また毎日続けられるようになってきて。
15分程度という長さも良いし、難しい動きもないから、すぐに動画なしでもできるようになり、気楽で助かる。
「吸ってーー」
「吐いてーー」
Mariko先生の落ち着いた声にも癒される。深い呼吸、大事だね。
ところで。
本当に毎日暑い。ストレッチは気持ちいいけど、なかなか爽やかな状態が続かない。
連日の猛暑と、コロナ対策とで、外出は極端に減ったという人が多いことと思う。夏が大の苦手で元々引きこもりがちな私ではあるが、この夏は輪をかけておこもり傾向。家にいることが好きでも、こう毎日暑くて、暗いニュースばかり入ってくると、気分は沈みがちになる。
こんなに長きにわたって新型コロナに行動を制限されるとは、当初は思っていなかった。他県に暮らす長女一家とは、昨年11月以来、もう9か月も会えていない。
去年の今頃は、我が家に2歳児がいて、9月に双子が生まれて・・・そんなことを思い出しては切なくなる。大変だったけど、幸せな夏だった。
長女が写真や動画を送ってくれるので、孫娘たちの成長を感じさせてもらっているけど、早くホンモノに会いたいな。抱き上げて、ふざけて、笑わせたい。
そして、3人の幼子を日中ひとりで育てている我が娘を、ぎゅっと抱きしめて労ってあげたい。私が清水の母のことでてんやわんやだったから、どんなに子育てが大変でも泣き言ひとつ言ってこなかった(言えなかった)娘がいじらしく、愛おしい。
そんな娘は私のブログを読み、なんと自分が“母親”の立場で、私(つきかな)をひとりの娘として見ていることに気づいた、と言う。
母親モードの娘は「自分のときも、最期は娘たちにこんなふうにしてもらえたら嬉しいな」「おばあちゃまはお母さんのような娘がいて幸せだったよね」と。そして「お母さんはすっかり娘モードだったのでは?」とも。
確かに。私はあの頃、娘モード全開だった。そして今は、母親モードを取り戻しつつある、という感じ。娘は子育て真っ最中だから、母としての立場から見がちなのかな。
なんだかややこしいけど、ちょっと面白い。そして、母親モードで娘モードの私を見守っていてくれた長女が、頼もしいとも思った。
頼もしいといえば。
長女は忙しい毎日なのに、時間を作って筋トレに励んでいるらしい。プロテインとかも飲んじゃったりして、なにやら本格的。そして、すっごーーーく、痩せた。引き締まってほっそりしていた。写真を見てビックリ。
長女と次女はすこぶる仲が良く、いろいろな情報を共有している。次女は私たち夫婦と同じ県内で暮らしているので、自粛要請解除後は、時々、泊まりにきている。そんな彼女から、長女のトレーニングの様子を聞いて、本当に頑張っているなあと感心しきりだ。
次女も長女ほどではないにしろ、筋トレを続けていて、やはり引き締まってきている。私、刺激を受けてしまった。笑
彼女たちのようなハードなものは無理だけど、私にも何かできそうなトレーニングはあるかしら。先週、そう相談したら、次女が勧めてくれたのが「ひなちゃんねる」のひとつであるこちら。
わ、若い!笑
でもこれ、良さそう。ゆっくりペースで10分ほどだし、じんわり効きそうな予感。自分でカウントしなくても画面に回数が出てくるのと、ひなちゃんが励ましてくれるのも気に入った。
というわけで、スロートレーニングも始めた私。まだ6日だけど、これなら続けられそうだと思っている。ひなちゃん可愛いくて好感持てるし。Mariko先生のヨガストレッチと合わせても30分でおさまる。
今の体力や年齢に見合った鍛え方をしたなら、からだは喜んでくれると思う。心の不調も、ある程度、緩和される気がする。心配事は消えなくても、ダメージを抑えることはできるんじゃないかな。
私は、アンチエイジングの対極であるプロエイジング(pro-aging)の考え方に賛成で、加齢に抗わないと自分で決めている。年を重ねることを肯定し、嘆くことはしたくない。
加齢を面白がって、あわよくば楽しもうとさえしている。抗わないことと、屈することは違うのだ。
「若いっていいな!」と思うことはあるけど、いろいろな経験を重ねてきた今の自分も尊い、と感じる。
娘たちの年頃から私は「素敵に年を重ねていきたい」と言っていた。その言葉がむなしくならないよう、今からでも、いつからでも、背筋を伸ばして微笑もうと思う。
そのスイッチが、今の私には、1枚のヨガマットなのかもしれない。モノは増やしたくなかったけど、これは買って正解だった!
朝だったり、午後だったり。都合の良い時間にマットを広げ、手足を伸ばす。最初のうちは脇腹つったりして、よく悲鳴を上げてたのだけど、もう大丈夫。
ちょっとずつしなやかになっていくからだを、自分で「可愛いな」と思う。内面までちょっとずつ、しなやかになっていく気がして嬉しい。そして、お水の美味しいこと!
先が見えない世の中で、暗く沈みがちな心。でも、これまでの人生で、不安、不遇、不運を、私は何度でも克服してきたではないか。そう考えてみる。たくさん傷は負ったけど、乗り越えた。乗り越えずにスルーしただけなこともあるけれど、それもまた良し!
まだ口角は上げられるし、これからもっと笑うつもりだよ。
娘たちが私を見て、「年を重ねていくことも悪くないな」「面白そうだな」と思ってくれたら幸せだ。これ以上、私の“生”を肯定するものはないだろう。
まあでも、力を抜いて。
あんまり気負うと疲れちゃうからね。今日はダメだなあと思ったら、明日の自分に期待しよう。意外と頑張ってくれるものだと、経験から知っている。
自分を大切にして。みんな、幸せになろうね。
※ご参考までに、私が買ったヨガマットはこちらです。大きめで使いやすく、夫も愛用中。