以前の投稿でご紹介した幼児から就労前で、STをさせて頂いた高機能自閉症のTくんと先日、LINEでお話ししました。
特別支援校を卒業して特別子会社に就職、真面目な仕事ぶりが評価され、この10月から正社員になるそうです。
 

🔶幼児さんの頃は、知的な遅れ、こだわりと不安の強いお子さんでした。

 

幼稚園の教室に入れず、視覚支援をお願いしました。
 

学童期もパニックや色々な事があり、学校に何回か支援に伺い、構造化や視覚支援を取り入れて頂きました。
 

その後、知的にはキャチアップし、今は、仕事と趣味を楽しんでいます。
 

🍀STの個別指導は
小学校までは、話し言葉に重点を置いていました。
 

中学生からは、将来の事を考えて、作文の練習にシフトしました。

下に、高3の時の作文を示しておきます。
 

 

🍀彼への指導も試行錯誤でしたが、結果的に大成功!
この写真は、彼からの年賀状です。
添えられた文面に仕事と趣味に充実している暮らしぶりがうかがわれます。

 

 

 

 

クローバーまとめ

幼児期のST指導では、TEACCHプログラムの構造化と視覚支援を取り入れました。

その結果、落ち着いて、対面で言語指導が可能となりました。

対面の言語指導では通常の言語指導以外に、PECSやサインを取り入れました。

はなしことばはあっても、独り言のようにぶつぶつと話してしまうことがほとんどでしたので、イメージの共有、共感などのコミュニケーションの基礎を構築したかったためです。

 

小学校のST指導は、お母様からの要望が強かったので、聴覚理解や会話の練習を主にしました。小学校では、パニックなどがあったため、視覚支援と構造化をお願いしました。

 

中学、高校のST指導では、就労を考え、強みと考えられた書きことば(作文)の指導に切り替えました。

今でも、書いて人に伝えることは、有効なスキルとなっているようです。