IT派遣先編 転職

派遣先変更して4か月経過 負けない派遣社員の選択 前編 職場の現状

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前職の製造工場での派遣社員の仕事から、今のIT系の職場に移ってからもうすぐ4か月が経過します。
現在の職場は5月にスタートアップした東京の有名企業のIT系の業務を支援するサテライトオフィス。

IT系の業務経験ゼロだけど派遣社員のなかではパソコンに詳しいからと派遣会社に大丈夫だから~、できるから~、と最後は半ば強引に勧められて転職。
この4か月で変化がありすぎで、というか7月から猛烈に忙しくなって、はっきり言って8月が終わる現在もう限界です。

過去の記事にも書きましたが、この転職ももとはと言えば、転職前にどんな職場でどんな仕事をするかの情報を十分に与えられず、リスクをはらんだ転職でした。

過去記事はこちら
『派遣先を変えることにしました Eが今の派遣先を辞める決断をした理由』

さて、Eが今の派遣先に変更する決断をするのに使った公式を覚えていますか?
といっても別に数値が入るわけではないんですが、これです。

この公式では「Eのこだわり指数」がかなり重要な位置を占めますが、それはこちらです。

①通勤時間は30分以内厳守、基本20分以内。通勤時間は無給の拘束時間でしかない、プラス運転のストレスもあり
②とにかく派遣で働くならストレスフリーが基本。派遣社員のメリットを最大限に享受できることが重要
③今後シニア世代として長く働けるスキルを身に着けたい、在宅でもできるような仕事がベスト。

では、Eの職場の現状から考えてみたいと思います。
今回は3回シリーズで連続で投稿します。
3回目には今後のアクションプランを立てます。
では、現状分析です。

転職後4か月の遍歴

まずはこの4か月の遍歴をたどりましょう。

転職前にあった新職場についての情報と実際

●前職より時給は250円アップ、年間約45万円の収入増
⇒現在レンタルスペースでの仮オフィスのためほぼ残業なし
前職も不景気で残業がないであろう。前職は深夜業務があったから実質給料はやや今の方が上、というくらい。

●正式なオフィスの場所が不明、がJR駅の近くなのは決定事項
⇒正式なオフィスへの移転は遅れに遅れて9月上旬。予定通りJR駅の真ん前

●通勤時間は約5分増
⇒朝は5分短縮で帰りは5分、ほとんど変わらない。正式なオフィスに移ったら駐車場が新しい職場まで徒歩5分くらいと離れているから悪天候だと最悪。

●有名大企業資本のオフィスだけど地元のIT企業が入ってその会社が派遣先になる。 
(注)二重派遣ではないとのこと
⇒かなりグレーだけど、恐らく二重派遣に当てはまる。
要するに複数の仲介業者に給料を搾取されているということ。

他メンバーはIT系でよくある準委任契約だとやらの客先常駐だけど、Eの場合は更に一社(派遣会社)間に入っているから労基署に通報したら指導は入るであろうレベル。

●駐車場はこっちで用意、オフィス近くに駐車場を借りて派遣会社とEとで駐車場代が折半になりそう…
⇒新オフィスがJR駅前でどの駐車場も高く、Eが徒歩5分で安い駐車場を探し出した甲斐あって駐車場代は全額会社持ちとなる。

と、二重派遣の問題を除けば条件的には全然悪くないです。駐車場は歩くけどまあしょうがないです。
何しろデスクワークで、日勤で、時給もこのあたりの派遣先ではかなりいいときている。

Eの職場での立ち位置は

職場の全体構造とEの立ち位置を図で表すと、過去の記事にも載せましたがこんな感じです。

詳しくは過去記事をどうぞ。
『新派遣先レポート⑤「業務委託」、「多重派遣」、IT業界の暗部を見た』

簡単にいうとEは職場で最下層です。
Eは横並びでスタートならここから上に登っていける自信がありますが、ここは年配の40代、50代のベテランエンジニアが多くて彼らの経験には到底勝てません。
30代の人たちに至ってはむしろベテランよりバリバリ働いていて、チームによっては開発に近い仕事をしていたりします。

ま、Eは下っ端なら下っ端で責任がなく、かつ自分でしかできない分野を確保して、自分を楽な環境に置くようにもっていったりするんですが、ここではいくつかの要因でそれが難しそうなんですよね。

それは一旦置いといて、いよいよこの4か月の遍歴です。

仕事の状況

5月

GWの後にスタートアップした東京の有名企業のサテライトオフィス。
始めは数百台の新品のパソコンのセッティング(業界ではキッティングという)の作業で始まりました。
その東京の有名企業は全社員にパソコンを貸与していて、大企業では当然ではあるけどセキュリティもかなり厳しく管理されています。

新品のパソコンのセッティングと言っても、リモート接続できる設定をしたり、パソコンごとに閲覧できるwebサイトやソフトのインストールを制限したりと、普通に家で使うパソコンに比べるといろいろなセッティングを30分くらいかけてやっていました。

とはいえ、15人ほどのいろいろな会社から集まったメンバーは他にやることがないから全員でかかりきりで5月中には順調に作業終了

6月

いよいよ東京の作業の引継ぎ
ということで東京で分けられているチーム編成に合わせてこちらのメンバーを振り分け。
Eはベテランのエンジニア2人との3人編成

と、実はここでベテランエンジニアのうちの一人がこの後のなかなか引継ぎされてこないヒマさに耐えかねて脱落
といっても彼らは自分の会社から客先駐在としてきているだけだから、ここに来なくても仕事がなくなるわけでは全然ない。

ということでEは残ったベテランのインフラエンジニアと二人組でインフラ系の部署に所属することになる。

が、ほぼまる1か月ヒマ
東京側が忙しいのか(今考えるとこの時特別忙しいということはないはず)全然引継ぎをしてこない。
引継ぎ予定の項目だけは箇条書きで伝えてきたから、勤務時間中はそのための予備知識を収集(DHCPサーバーって何?とか、作業に必要な各種コマンド、とかほかいろいろ)。

7月

月が替わると同時に引継ぎ作業が活発になる。どこからか早く引き継げとのお達しがあった模様。

ちなみに東京のスタッフは一切こっちに来ない。
資料のファイルのやり取りと、実際の作業のPC画面をリモートで画面共有して説明を受けながら見る、というもの。

1回聞けばわかるものもあるけど、しくみからしてわからない作業もあるからモノによっては5~6回やってみても少し違うバリエーションがあったりするとわからなかったりと。

7月下旬に引継ぎ作業が活発になり、二人組ではこなしきれなくなって、引き継いだら意外と忙しくなかった他のチームからひとり若手がメンバーに加わる

新メンバーはここに集められたあるIT企業の新入社員
ITスキルもビジネススキルもまだまだだけど、仕事の覚えはいい。

8月

連日の引継ぎ作業で、三人編成でもきつくなってくる。
一日のスケジュールはこんな感じ。

出勤~ 
毎朝の定例作業(1時間半の作業+問い合わせ対応の時間)
社員に支給しているPCのある設定を順次行っていて、それを社員にやってもらうための資料やファイルを作製し、メールで数十人に送る。
この作業は全社員が作業完了するまで行う。

携帯電話を支給されていて、メールを送ると社員からの作業についての問い合わせが鳴り始める。メールの返信での問い合わせもあるから常にあちこち確認が必要。
しかも夕方まで断続的に、昼休み中にも問い合わせがくる。
場合によっては相手のパソコンにリモート接続してこっちが直接作業することも。

●東京からの引継ぎ作業(1時間)
画面共有にて引継ぎ作業。
あらかじめ資料が渡されるからそれに目を通しておく(が、これをやる時間の余裕がどんどんなくなっていく)
画面の向こうで東京スタッフが作業をするところを必死でメモしたりスクリーンを取っておく。
その場では何をやっているかさっぱりわからないこともあり。

午後~
これまでの引継ぎ作業の復習とマニュアルまとめ、といっても断続的に問い合わせ電話が鳴り続け、ほぼできない(新メンバーは携帯を渡されていないからとにかくマニュアル作成をしてくれ、と。Eはそれを見て作業するから、と)。
ホントはこの時間の確保が一番大事

●東京からの引継ぎ作業(1時間)
東京のインフラ系セクションも複数あって、毎日引継ぎ作業が一日2回はある
それを3人のチームでやれと。

●夕方の定例作業(1時間)
Eは就業前1時間の頃にやらなければならない、Eに割り当てられた自分専門になっている作業があってこれが順調なら30分、イレギュラーが発生すると東京にチャットツールで聞きながらやるから1時間かかる。

●その日の問合せ内容の報告書作成(30分)
その日受けた問い合わせ内容を社内共有のファイルに転記。

この一日のスケジュールの問題点

これを息つく間もなく全速力でやって8時間。
引継ぎをした作業を次回、さあやれ!と言われても積み上げられて山となった作業に埋もれて何やったかさっぱり思い出せないことも。

Eと新メンバーはそんな感じなんだけど、ベテランエンジニアは同種の状況と作業の経験豊富だから、企業がIT系のインフラ管理部門で普通するような業務は心得ている。
作業で使うサーバーとかシステムもたいてい使い慣れていて、使ったことがないとしても何か他の同種のシステムのメーカー違いだったりするから、一回のレクチャーでほぼ理解している。

Eや新メンバーが、さあやれ!と言われて実践で四苦八苦してやるのを、なんで覚えていないんだ、とネチネチ言ってくる。
一回やったのに忘れたのか、となかなか教えてくれない。

若い新メンバーは反論できないんで、鉄メンタルのEがこんなに大量に引き継がれて全部覚えているわけない、と反論する。
すると「俺はずっとこういう環境でやってきた」と帰ってくる。

そりゃベテランになった今なら何とでもいえるだろう。
まさにポジショントーク
その人はビューワー(作業確認者)として基本実際の作業はやらないことになっている立場だから、E達がやるのを横から指導してくれる余裕は全然ある、のにもかかわらず。

つまり、彼が現在抱えている問題の一因になっている。

事件発生

そんなある日、お盆の後の金曜日、Eがちょっと用事があったのと、仕事嫌なのと、お盆休みは交代で休めとのこと(東京メンバーはそうしているとのこと)なので有給休暇を取って一日休むことに
ちなみにこっちのメンバーは休んでも一日か、お盆休みなしの人も多い。
ま、祝日での連休もあったし。

その週は東京も休む人が多いのか、朝のメール送信が少なく、当然問合せメールも少ないはずだから、とEはその日を休みに選んだわけです。

が、明けて月曜日に出勤すると事件が発生していました。

続きは後日。
次回をお楽しみに!


Eも若いころにこういうところでエンジニアの勉強をしていたら今頃バリバリと、かつ余裕で仕事していたんでしょうね~
あの時、社労士受験を選ぶべきではなかった。
といっても、なってみなければわからないことではありましたが…


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