埋没コスト

 埋没コスト、あるいはサンクコストとも言うが、これには気をつけなければならない。埋没コストとは、回収不能なコストを意味する。例えば、ある株に投資をしたが価格が下がってしまい、損失を確定させたとしよう。その損失は、すでに回収不能だ。しかし、人間はその株で負けた分を取り戻したくなる。

しかし、過去にその株で負けたことが、今後の株価の推移にどれくらい影響するだろうか。まったくないとは言えないだろうが大きなお金の動いている相場では誤差に過ぎない。

ある株で負け続け、それでもその株に投資し続けていた場合に、相場の神様が出てきて、「そこまで投資し続けるのなら、少しは儲けさせてやろう」と言ってくれれば良いが、まあ、そんなことはない。負けを取り戻そうとして冷静さを欠き、余計に負けていくのが相場だ。

過去の負けは埋没コストだから取り返すことはできない。

負けても勝っても、過去の勝敗は忘れて、冷静に相場を分析するほうが良い。冷静になれるまで休むべし。


できるだけ指値

ETFの中には出来高の小さいものもある。例えば、1391はスイスの株価指数に投資できるETFだが、とにかく板が薄い。買気配と売気配の幅が大きいから、成行で注文を入れると不利な価格で約定することがある。 とにかく指値で注文するほうが良いかと思っている。板を見てから注文しなきゃならな...