さて、今回は簡雍じゃな。
涿郡の人物で、劉備とは若い頃からの旧知の仲じゃな。
彼はどんな人物じゃったか、簡単に紹介していくとしよう。
ほっほっほ、どうもくまの爺ですじゃ。さて、今回は簡雍じゃな。
劉備の下にいた文官ですね。孫乾とか麋竺と一緒に出てくるのを見かけますね。
うーん、実は文官というのもちょっと違うんじゃよ。彼はどちらかというと、そういうものに縛られない自由人といったところじゃからな。
今までそういう人物はあまり見たことないですね。
そうじゃな、おぬし、竹林の七賢というのは知っておるか?
うーん、名前だけ聞いたことがあるような・・・?
ふむ、まあ良いか、竹林の七賢については、そのうち出てくるからその時に説明するぞい。
まあ儒学に縛られない自由人、と言うことじゃな。なかなか簡雍は面白い人物じゃよ。
人物紹介
簡雍の事績
簡雍じゃが元々の姓は「耿(こう)」だったらしいんじゃ。幽州では「耿」は「簡」と同じ発音だったので、それに従い姓を変えたとあるんじゃ。何というか自由人らしいおおらかな考えを祖先も持っていた感じじゃな。
劉備が荊州に赴くと簡雍は麋竺や孫乾とともに従事中郎となり、常に劉備との話し相手になった、とあるんじゃ。戦国時代で言う御伽衆のような役割じゃな。じゃから明確に参謀や政治家、軍人という範疇で呼び辛いんじゃよ。
また益州に入ると簡雍は何故か劉璋に非常に気に入られるんじゃ。後に劉備が成都を包囲した時に、簡雍が劉璋を説得したんじゃよ。かくて劉璋は降伏し、簡雍を同じ輿に乗せて城を出たんじゃよ。劉備はその後彼を昭徳将軍に任じたんじゃ。劉備とはまた違った魅力のある人物じゃのう。
簡雍の性格
簡雍じゃが、のびのびした態度で風刺の輪をなし、性格は傲慢・無頓着で劉備のいる席でも足を投げ出し、脇息にもたれ、だらしのない恰好をして、心のままにふるまった、と言うんじゃよ。
しかも諸葛亮以下に対しては自分だけ長椅子を独占し、首を枕に乗せ横になったまま話をし、彼らのために自分の気持ちを曲げるようなことはなかった、とあるんじゃ。結構生真面目な諸葛亮も良く我慢していたのう。
張飛とかも激怒しそうなもんじゃが、おそらくは気心の知れた相手、と言うことで張飛も仕方のないやつ、ぐらいに思っておったのかもしれんのう。
簡雍の機知
ある時期、旱魃があったために酒造りが禁止され、醸造したものは刑罰に処せられたことがあったんじゃよ。
役人がある家を捜索したところ、酒造りの道具が出てきたので役人が酒を造った者と同罪にしようとしたんじゃ。
その話を聞いた簡雍は、劉備と散策に出かけた折、一組の男女を見て「彼らは淫らな行為をするつもりです。どうか彼らを逮捕してください。」と訴えるんじゃ。劉備がなぜそれがわかるのかと問うと、彼らは淫らな行為をする道具を持っている。酒を造る道具を持っている(罰せられようとしている)人と同じではないか、と主張したんじゃ。
何かどこかで聞いたような話じゃが、これはきちんと史書に書かれておる話なんじゃよ。
これを聞いた劉備は大笑いして酒を造る道具を持っていた人を許したんじゃよ。優秀な軍人とか政治家、というわけではないが、機知に富んだ人物なのは確かじゃのう。
さて、簡雍の人物紹介はこんなもんじゃな。続いて能力評価じゃ。簡雍もまた全作品に登場しておるぞい。
能力評価
簡雍は醸造の件からもわかる通り機知にとんだ受け答えができるとみて知謀が高めじゃ。劉備もそう言うところが気に入ってたんじゃろうな。
じゃが政治家や軍人としては、いろいろ態度や性格に問題があるじゃろうな。劉備庇護の下だからこそ、と言える人物ではなかろうか。
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雑談ぢゃ
さて、今回は簡雍の能力評価じゃな。
今回は師匠以外はほとんどが知力と政治が同じぐらいの値になっていますね。しかも天舞さんは評価が結構高いですね。
そうじゃな。しかし御伽衆のような役割で政治的な実績があまりないからワシはちと政治を上げるのには抵抗があるのう。
でも醸造の道具を持っていた人を救ったりもしていますよ。
あれもとっさの機転じゃし、劉璋も簡雍の人間的魅力によって降伏したようなもんじゃからな。
そう考えると魅力をもっと高くしたほうが良い、と師匠は思うのですか。
うむ、そのほうがワシはしっくりくるのう。袁紹陣営におる陳琳等、彼は文人としての実績があるという違いはあるが、彼らや先ほど言った竹林の七賢とかにちょっと近しいものを感じる人物じゃな。
陳琳も評価が結構難しい、と言っていましたね。そういうタイプの人物、ということですね。
そうじゃな。なかなか数値化しにくい人物じゃよ。じゃが知謀はそれなりにあって良いと思うのう。行ってしまえば一休さんのようなもんじゃからなw
軍人としての知恵とかとはまた別の部分で頭の良いタイプなんでしょうね。
うむ、さてそれでは今回はここまでじゃな。次もよろしく頼むぞい。
次も見てくださいね。それではまたです。