30年以上使った絨毯です。
25歳で最初の結婚をしたあとしばらくして買ったパキスタン段通でした。
大阪難波の高島屋の催しでほぼ衝動買いしました。
たしか11万円くらいだったと思います。
若夫婦にとっては大きな買い物でした。
でもとても気に入っていて、夏も冬も一年中敷いていられるし、
思い切って買ってよかったと思います。
それから20年後、
離婚で色々モノを分けるときにこの絨毯はもらっておきました。
その後ひとりだった7年間使って、再婚の際も引き続き使うことになりました。
25年前に親が揃えてくれた婚礼家具もその時点では処分せず
他にも使っていた家電のいくつかとその絨毯を持ってきました。
前の家族と使っていたものを持ってきて本当に良いのか、
こちらは気にしつつ相手に聞いてみましたが
全く気にならないと笑っていました。
万事においてこういう人で、私が良ければそれで良いという人です。
再婚のタイミングで東京に来て4年間は小さめの戸建賃貸に住み
2年前に家を買いました。
収納は十分あるのでここで婚礼タンスはすべて処分し
4年の間に買い替えた家電も結構あったので
前の結婚から引き続き使うのはダイニングテーブルと椅子、
そしてその絨毯くらいになっていました。
絨毯は多少痛みはあるもののまだまだ使えそうなのですが
リビングは家の中心なのでそろそろ替えてもいいのではとなっていました。
2人で相談して今回購入したのは
モダールというレーヨンの一種で織られたベルギー製のものです。
モダールの特徴は、シルクのような肌触りと光沢、
水洗い可能、吸湿性保湿性に優れている、とのこと。
とにかく触ってみてその手触りに感動、
うっとりするくらいなめらかで
冷たいわけではないのに少しひんやりしていて艶があり
まさにシルクのよう。
柄はいくつかありましたがこのペンハリガンという模様に一番惹かれ
色はクリームがクラシックでもありモダンでもあり
この色でなければ欲しくないと思うほど気に入りました。
価格をみると、かなり「高いよな」「贅沢かな」と思ったけれど
もうほかのものでは気持ちが動かないということは
その価値は十分あると判断、その日にほぼ即決でした。
店頭には写真の玄関マットサイズしかなかったのですが
在庫確認して194×140のものを取り寄せてもらいました。
元気で長生きすればまた30年お世話になれるでしょうか。
そうなればうれしいです。
見るたび触るたびうれしくなるので
今回も買ってよかったとしみじみ思います。
そして前の絨毯は処分するか迷ったのですが
結局別の部屋で使っています。
モノの由来を考えると、複雑な気持ちになった時期もありますが
前のモノを一掃することもそれはそれで一つのケリの付け方かと思いますし
目に入る場所に残しても来し方の一部分として見られるならば、
それもありなのかなと思っています。
夫婦で気持ちに無理のないやり方を選び、いま落ち着いています。
玄関マットサイズ