富士山と同名の名前がつく山

2020/10/08

富士山の雑学

※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。

日本全国には本家の富士山と同じ名前が付く山があります。その多くは山容が富士山に似ていたり富士山を尊いつけられたものや、その地域で活動していた富士講の信仰者達により信仰対象の山として祀られていて今に伝わる山などです。そんな富士山と呼ばれる山をまとめてみました。
なかには漢字では「富士山(ウ冠)」と「冨士山(ワ冠)」、読み方が「ふじさん」とは読まず「ふじやま」と読む山なども含めています。

・秋田県秋田市の富士山(ふじさん 標高35m):(Googleマップ)
この地域の古い地名である「楢山字明田(ならやまあざみょうでん)」から明田富士(みょうでんふじ)と呼ばれる事も有る。日本山岳会認定により日本一低い富士山と認定されています。山頂には標柱が建ち富士大権現が祀られています。

・福島県喜多方市の富士山(ふじさん 標高508.8m):(Googleマップ)
山頂部が喜多方市と耶麻郡西会津町の境界に位置する。山頂には祠と灯篭があり飯豊山や磐梯山の眺望が良い。やはりこちらの山も富士信仰として崇められてきた神聖な山です。不思議なことに喜多方市と国土地理院地図では「富士山(ウ冠)」で、西会津町側では「冨士山(ワ冠)」という表記を使っています。

・茨城県北茨城市の富士山(標高206m):(Googleマップ)
地元では「関本富士」と呼ばれることが多いです。山頂には石碑と二基の石祠がありますが木々が大きく眺望は良くありません。

・茨城県常陸大宮市の富士山(ふじやま 標高409m):(Googleマップ)
里美富士という名で呼ばれるご当地富士山で、複数のピークからなる山塊です。
・前峰(標高573m)・中峰(標高638m)・奥峰(標高655m)
前峰(標高573m)には石祠が二基祀られています。中峰(標高638m)には小さな基準点標石がありました。奥峰(標高655m)が最高峰になります。3峰それぞれに山頂標があります。多くの文献で見かける標高409mは、国土地理院地図にある標高638mポイント(中峰)の南西側にあるポイントで標高409m(無名ピーク)が採用されているのではないかと推測します。

・茨城県常陸大宮市の富士山(ふじやま 標高183m):(Googleマップ)
「御前山県立自然公園」内の「青少年旅行村展望台」が設置された小高い丘に「富士山(標高183m)」という表示があるが、どうやら正確な山名ではないようですね。詳細⇒ヤマレコ地名情報

・茨城県笠間市笠間の富士山(ふじやま 標高143m):(Googleマップ)
山頂には見晴らし台が設置され、そこからの街並みの眺望がよい。周辺は「笠間つつじ公園」として整備され小高い丘になっていて、広い範囲にツツジが植えられ5月頃に花の見ごろを迎えます。ツツジの園路は遊歩道として舗装され気軽に散策出来ます。ままた開花シーズンは入場料がかかります。

・茨城県笠間市本戸の富士山(ふじやま 標高183.2m):(Googleマップ)
山頂の展望はよくありませんが「富士山」と表示された山頂表示と三角点が設置されています。通称「福原富士」とも呼ばれています。

・茨城県笠間市下加賀田の富士山(ふじやま 標高128m):(Googleマップ)
茨城県笠間市には3つの富士山がありますが、この山が一番高さが低い富士山になります。山頂には富士山と書かれた板がぶら下がっています。周囲には祠が2つ祀られていて三角点もあり、ほかに廃墟なのか謎の構造物があります。東側に離れたもう一つのピークは「妹富士」と呼ばれていました。

・茨城県石岡市の富士山(ふじやま 標高152m):(Googleマップ)
山頂の周囲は木々に囲まれ展望は良くないが、浅間神社の御社があります。

・栃木県大田原市富士見の富士山(ふじさん 標高214m):(Googleマップ)
山頂はなだらかでピークが分かりずらいが、「富士山 標高214m 栃木の山紀行」と書かれた山頂標がありました。スギ林の中で展望はない。国土地理院地図にも「富士山」と表記あり。

・栃木県那須塩原市の富士山(ふじやま 標高1184.2m):(Googleマップ)
栃木百名山や地元の標識では「新湯富士(あらゆふじ)」となっていますが、国土地理院の地図では「富士山」で標高1184.2mと表記されています。三等三角点があり点名は「冨士山」でした。山頂標がいくつかあり1184.1mのものと1180mの表示がありました。また周囲はハイキングコースになっています。

・栃木県鹿沼市の富士山(ふじやま 標高229m):(Googleマップ)
山頂周辺は「富士山公園」として整備されています。

・栃木県塩谷郡塩谷町の富士山(ふじさん 標高364.9m):(Googleマップ)
山頂からは天気が良いと男体山が見えます。「富士山 標高364.9m 栃木の山紀行」と書かれた山頂標がありました。近くには三等三角点のあり点名も「富士山」でした。

・群馬県日光市の富士山(ふじやま 標高427m):(Googleマップ)
山頂には、麓にある「富士浅間神社」の奥社にあたる大谷石で造られた御社があります。

・群馬県渋川市の富士山(ふじやま 標高564.4m):(Googleマップ)
国道353号沿いにある「道の駅おのこ」側から見ると富士山の形に見える。

・群馬県桐生市相生町の富士山(ふじやま 標高163m):(Googleマップ)
山頂は木々が大きくなり展望はあまり良くないが、やはり本家の富士山を崇めて山頂に浅間神社の祠が祀られている。麓には富士山下駅があり、2014年には本家の富士山への最寄駅と勘違いした外国人旅行者をGoogle検索アプリで案内するというCMのロケ地になっています。

・長野県上田市の富士山(ふじやま 標高1034.4m):(Googleマップ)
山頂は拓けていて上田市街の眺めが良い。地元では雨乞いの山として信仰され山頂には祠が祀られている。富士山という、この地域の地名の由来にもなっている。地図には「富士嶽山」の記載が多い。通称「鹿教湯富士(かけゆふじ)」とも呼ばれる。

・埼玉県比企郡小川町の富士山(ふじやま 標高183m):(Googleマップ)
山頂には大きな電波塔が建っていて、そばに「冨士仙元大菩薩」と書かれた石碑と三角点がある。

・神奈川県伊勢原市の富士山(ふじやま 標高62m):(Googleマップ)
現在は「市民の森ふじやま公園」として整備されている。

・神奈川県平塚市の冨士山(ふじやま 標高60m):(Googleマップ)
平塚市の土屋窪地区にある造化神社と正蔵院に挟まれた小高い丘。

・愛知県西尾市の富士山(ふじさん 標高31m):(Googleマップ)
「佐久島富士山」と呼ばれる。山頂には浅間神社の御社があります。

・広島県三次市の富士山(とみしやま 標高471.3m):(Googleマップ)
「登美志山(とみしやま)」とも書く。 周辺は公園となっていて山頂には東屋があり眺めが良い。

・愛媛県大洲市の冨士山(とみすやま 標高319.6m):(Googleマップ)
山頂付近は「冨士山公園」として整備され、約6万3000本のツツジが植栽されていてガイドブックにも載る花の名所です。山の中腹には如法寺というお寺があり仏閣は1992年に国の重要文化財として指定されました。(※ 冨⇔富 で漢字に違い有り)

・長崎県南島原市の富士山(ふじさん 標高180m):(Googleマップ)
地元では「ふっさん」とも呼ばれている。600段近い階段を登った先にある山頂には「冨士山神社」があります。平安時代初期に、静岡にある本家の富士山本宮浅間大社からの分社だというお話もあります。

以上になりますが、現在も文献や現地調査などを細々ですが進めています。さらに新しい情報など分かり次第こちらに順次追記していく予定です。
興味が有りましたら、またこのページへ訪問していただけると嬉しいです。


Translate

このブログ内を検索

ブログ アーカイブ

QooQ