小6受験の父親が抱えるコロナ受験のストレスーお受験パパの一言 | 先生やコーチだって辛いのだ!お受験ママと語る本音のブログ

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職業は、中学・高校受験対策がメインの学習塾を中心とした教育サービス事業を展開する会社に正社員として勤務しています。

 

勤務歴は20年で、最初の10年は個別指導塾の教室責任者を担当、現在までの10年は管理部門にて施設管理・総務・法務・監査を担当しています。

年齢は今年年男の48歳。家族は妻に子供が一人、小学校6年生の女の子で今年受験生です。


受験のために通っている塾は自分の会社の塾ではなく、別の受験専門塾を選びました。低学年のころからそこの通信教育で勉強をしていたこと、志望校の合格実績などを勘案して選びました。因みに女子学院、渋谷幕張が志望校です。その他東邦大東邦、市川などを受験予定です。


妻は派遣で働いていますが、現在在宅勤務で、子どもの様子をほぼ毎日見ることができているので、コロナ禍ではありますがその点は非常に助かっています。

 

父親から見た受験のストレス

 

 

私にとっての一番のストレスは「もっと勉強してほしい」が、「あまりうるさく言いたくない」というジレンマに尽きます。


現状の学力から見ると第1志望は合格の可能性は見えてきてはいるがまだまだ十分ではなく、模試の結果なども実力が不足していることを表しているにも係わらず、好きなテレビは必ず見る、我慢はしないなどマイペースを崩さず、この時期になっても危機感が感じられずに親としては焦っています。


特に算数など課題は山ほどあり、やらなければならないことはたくさんあるのに、未だに言わないとなかなか勉強に取り掛からない、取り掛かってもだらだら集中力がないなど、せっかく勉強はしているのに、もっとやってほしいと欲張ってしまいキリがない状態です。


本来は、親が上手に誘導して子どもの自主性、やる気を育んでいくことが大事であると理解はしていますが、「言われずとも自主的に計画を立ててやるべきことに取り組む」という理想像を求めてしまい、現実とのギャップに苦しむというストレスもあります。


「あまりうるさく言いたくない」というのは、どうしても言い方が否定的な感じになってしまい、後悔することが多々あるからです。

 

なるべく褒めることから入って、「ただもう少しこうしたほうがいいのでは?こうするともっと良くなるのでは?」と提案するような言い方を準備するのですが、いざ話をして子どもの反応がイマイチだったりすると気持ちが高ぶってしまい物言いがどうしても否定的になってしまいがちです。


後悔と反省の繰り返しですが、何とか親のコーチング力を上げるべく日々試行錯誤をしています。

 

コロナ受験は大変だが子供を見守ることが大切

 

今年はコロナという特殊な事情により塾でも対面授業を受けられない期間があり、その期間中は宿題チェックや確認テストもなく、だいぶ勉強が滞ってしまった部分があり、そこが今後どこまで学力に影響を及ぼすか心配しています。

 

条件は受験生全員に当てはまりますが、例年通りの状況だったらと思わざるを得ない時もあります。


子どもに対して特に気を使っていることは、本人の意欲を削ぐような、人格を否定するような発言をしないことです。

 

「どうしてできないの?」

「なんで分からないの?」

「こんな間違い方をするなんて何を考えているの?」

 

など、熱くなるとついつい口をついてしまいがちなセリフですが、感情的で否定的な言葉は子供に何も伝えることはできないのは、個別指導塾での経験で痛いほど学んでいることです。

 

しかし実際自分の子どものこととなると、塾の時より更に熱くなってしまい、後悔することもしばしばです。

 

ただ、そんな時も「次こそは、まずはがんばったことを褒めてあげよう」と決意を新たにしています。

 


その他に気を付けていることは、他の子と比べるにも、本人の競争心に働きかけるような言い方を工夫すること、思い付きであれやこれやと勉強を押し付けないこと。

 

できるだけ事前に本人とやるべきことを話しておいて、それが終わればその日はおしまいと約束することです。やはり、言葉がけの部分に非常に気を使っています。


そんな受験勉強の中で感心することは、体調不良以外で塾に行かなかったことが1回しかないことです。

 

この時は「宿題が終わらない…」と泣いて行きたがらなかったので、無理強いせず休ませました。

 

これだけ塾に通い、日曜日は朝から晩までお弁当持ちで頑張っているわが子は、それだけでも尊敬に値します。その気持ちを忘れないようにしています。
 

コロナ中の塾や学校の家庭への対応について

 

塾の家庭への対応は、非常に淡白なものに感じます。普段塾からの電話はほとんどありませんが、コロナで在宅だった期間中でも電話があったのは1回だけでした。そのときは校舎長自らお電話をいただき、こちらも感謝はしましたが、結局電話はこの時のみでした。


在宅期間の数カ月間はせめてもう少し様子を確認するために話をしてもらえたらという気持ちで残念でした。

 

因みに自分の勤める会社の塾では、通常時から電話掛けについてノルマに近いものがあり、特に在宅期間中は頻繁にコンタクトを取るようにしていたことを知っていたのも、不満につながる原因だったように思います。


ただ、合格実績は業界ナンバーワンだけあって、受験指導や模試の合格判定などは非常に信頼度が高く、このまま塾についていけば現状では望みの高い志望校でも本番までに合格を掴む力をつけることができるのではという希望が見えてきました。

 

やはりその点はこの塾を選んでよかったと思えるところです。

 

先生もとても面白い方が多いようで、子どもは毎回塾から帰ってきたら、その日の授業の先生の言動について話をしてくれ、楽しんで授業を受けている様子が伝わってきます。

 

先生の言葉には生徒を引き付ける、引っ張っていく強い力があり、非常に感謝をしています。


学校ですが、受験に対する理解の程度は担任の先生によるようです。

 

子どもの担任は「受験勉強、大変ですよね」と一定の理解を示してくれて、受験の関係で学校をお休みすることもやむを得ないとの認識を持っていてくれているようです。他のクラスでは、自分の家庭の経験から中学受験にはあまり肯定的ではないという先生もいるとのことです。


わが子は学校が大好きで、担任の先生にもなついていますので、最後まで学校との両立を図り、学校生活に悔いの残らない形で卒業させたいと考えています。

 

受験パパさんへちょっとしたアドバイス

 

受験関係の本を何冊か読んだ中で、私が特に強い印象を受けた言葉が「凡人にしかなれないわが子を温かく見守るのも、親の愛情」というものでした。


非常に冷たい言葉のようにも受け取れますが、これはあくまで「わが子はわが子でしかない」ということを忘れないように、との戒めの言葉であるようにも思えます。


人はとかく他人と比較しがちで、特に中学受験は親同士の情報交換も盛んで、「〇〇くんは今度一番上のクラスに上がるらしい」「◆◆さんは最難関の✖✖中を受けるらしい」などの情報を仕入れて子どもへも吹き込みがちです。


また、少し成績が上がれば「もっともっと」、少しでも下がれば「どうして?何やっているの?」と親が欲張って際限ありません。


ただ、自分の子どもに対して現実を冷静に受け止めることは非常に大事なことです。ほっといてもやる子であっても、言ってもやらない子であっても、言葉は悪いですが所詮「わが子であればさもありなん」だということだと思います。


そんなわが子が仮にも遊びたい真っ盛りにいろいろなものを我慢して勉強していること自体に、親が労いの気持ちを持ち「よくがんばっているね。えらいね」と声を掛けてあげなくて、だれがその子どもを褒めてあげるのでしょうか?

 

塾では成績優秀な生徒には賞状や景品などの表彰制度がありますが、それ以外の生徒を褒めてあげることはまずないでしょう。


苦難ばかりの中学受験を乗り換えようとしているわが子に寄り添って受験というゴールまで伴走してあげることが、一番近くでその努力を見続けている親の唯一の役目といってもよいのではないでしょうか?

 

私はそう思います。