プラネタリウムとスペースフードと多様な宇宙観『仙台市天文台』(仙台市)

宮城県

大きなプラネタリウムを備えた天体ミュージアム。立体モデルや体験展示で宇宙の仕組みを知ることができます。カラフルな宇宙お菓子が並ぶ独創的なミュージアムショップは必見です!

2018/9/17(月)

天体ミュージアム

まずは展示フロアから。天井からは大きな惑星がぶら下がっており、いかにも宇宙ミュージアムといったスペーシーな雰囲気抜群です。

こちらは『太陽系の惑星の断面図』。どの星も中心には核があり、「水金地火までは鉄・ニッケル合金・硫化鉄」、「木土天海は岩石・氷」ときれいに別れています。とりあえずどれもアボカドみたいです。

『銀河系の星々』
太陽を中心とした星が立体的に並べられたモデル。まるで現代アートのような作品です。

唐突にあらわれる『火星掲示板』。「今年のトレンド火星!!」2018年は15年ぶりに火星が急接近する年です。たしかに、今年の夏は火星がよく見えました。

『宇宙を見つめる人類の歩み』
ニュートンやガリレイといった偉人と称される人物から、超新星爆発からの素粒子ニュートリノを捉えた小柴昌俊まで、宇宙の研究者たちが並ぶ年表です。

ご覧の通り、ミュージアムの内容はちょっと難しめ。ある程度知識がないと楽しみにくいです。

ユニークすぎる宇宙観

そんな宇宙系の展示の中で、おもしろかったのがこちらの宇宙観の模型。科学が発展する以前に考えられていた宇宙が模型で再現されています。科学的な展示内容に混じる非科学的な世界は、なかなかインパクトあります。

『古代中国の宇宙観』
まるでプラネタリウムのように、島のまわりに星空が広がっています。トータルで見ると、惑星のように球体になっているのがポイントです。

『インドの宇宙観』
巨大なヘビの上に巨大なカメ、そして3匹のゾウの上にドーム型の地球が乗っている不思議な世界。1822年以前は見られないとの報告もあり、また499年の天文学書には地球は真ん丸との記載もあったそう。

『古代北欧の宇宙観』
3層になった世界。一番下は金色の竜、中段はヘビに囲まれた世界、上段は巨大樹と動物たち。もしかして、ファンタジーの世界でお馴染みの世界樹ユグドラシルと世界蛇ヨルムンガンドでしょうか。

『古代バビロニアの宇宙観』
天体が黒いドーム、その中には海に浮かぶ山が。宇宙が漆黒で、果てがあるという点が他の宇宙観とは一線を画しています。

『古代エジプトの宇宙観』
一筋の河が流れる砂漠、その上に天井があり、そこに星がぶら下がっています。砂漠に囲まれているという考えはエジプトらしさ全開です。

『物語に見られる宇宙観』
昔の人はこう考えていたんじゃないかと思われた表現。なんとなく見かけたことのある世界ですが、実際に信じていた人はいなかったとの意見も。

まったりプラネタリウム

仙台市天文台には大きなプラネタリウムがあります!

日程や時間帯によって、様々なプログラムが上映されていますが、ただいまの時間は「ぼのぼの~宇宙から来たともだち~」。

ぼのぼの、しまりす、あらいぐま、そしてぼのぼのそっくりの宇宙人ボノ・ボーノたちが惑星を探検!アニメ版とは声が違いますが、キャラクターの雰囲気はそのまま。

こども向けプログラムですが、作品本来のシュールで独特な世界観は健在なので、おとなでもばっちり楽しめました。

コズミックなお菓子が勢ぞろい

見逃せないのがミュージアムショップ。よくあるラインナップかと思いきや、他所では見かけないものがたくさんそろっています!

中でも目立つのがスペースお菓子シリーズ。こちらはカラフルな惑星が描かれたかわいらしい『惑星マシュマロ』。他にも惑星ラムネや惑星ラング・ド・シャなど惑星シリーズのお菓子がそろってます。

惑星の形をした棒つきキャンディ、その名も『コズミックキャンディ』。飴に描かれたイラストは精巧で、非常にクオリティが高い逸品。もったいなくて食べられなそうです。

スペースずんだもち

宇宙系の博物館やプラネタリウムではおなじみなの宇宙食。そんなに珍しい感じがしませんが、ここ仙台市天文台では、なんと「ずんだもち」の宇宙食があります。

ずんだもちの宇宙食、あまりにも気になったので実際に食べてみました!

開けると白いお餅と緑色のずんだパウダー。お餅は乾燥していてめっちゃ硬く、本当に食べれるのか不安になります。

この宇宙食は、このまま食べるのではなく、水を使ってひと手間加えます。

トレイ部分に水を敷き、そこにお餅を置くと、水を吸って柔らかお餅に早変わり!ずんだパウダーをまぶしたらずんだもちの完成です!気になるお味ですが、甘くて風味豊かでとっても美味しい!しっかりずんだもちしてます。

でも、これ本当に宇宙で食べられたのでしょうか?水とか粉とか無重力ではタイヘンなことになってしまいそうですが・・・

アクセスと営業情報

仙台駅から車で30分、または東北自動車道の仙台宮城ICから10分ほど。仙台市街地から秋保温泉へ向かうルートにあるので、合わせての訪問も良さそうです。

【開館時間】9:00~17:00
【休館日】水曜、第3火曜
【料金】展示室&プラネタリウム各610円/セット券1,000円

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