進学実績は悪者か?学生講師は劣るのか? | 教育・受験のミカタ

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NEホールディングス(栄光学園・西塾・進学塾サンライズ・名古屋個別指導学院・コンパス)社長ブログ

個別指導塾の中には、以下のような文言で集団指導塾との違いを謳う塾があります。

 

ドンッ集団指導の塾は一人ひとりの弱点や理解度を無視して授業を進める。一人ひとりの個性や性格は無視して〇〇高校■名合格!のように、合格実績のことしか考えない。

 

一方、集団指導塾も負けてはいません(笑)

 

ドンッ個別指導塾は学生が教える。ウチは全員が社員。責任感が違う。個別指導には競争原理がないので、モチベーションを上げづらく成績を向上させにくい。

 

などなど、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

私たちの会社エヌイーホールディングスは1974年創立の栄光学園(個別指導塾)と1976年創立の西塾(集団指導塾)が2002年に合併してできた会社です。合併して20年ほどになるわけですが、合併当初は、個別指導部門と集団指導部門の社員間で、何かしら距離感や違和感のような微妙な空気が漂っていて、今ほどお互いを理解するようなことがなかったように記憶しています。今も良い意味でのライバル意識やセクショナリズムが存在していると感じますが、合併当初は相手に対し、いかにも稚拙で未熟な理解をしていたように思います。

 

エヌイーホールディングスには西塾、進学塾サンライズ、コンプリートパスと3つの集団指導塾があるのですが、3つとも難関校、トップ校合格のための進学塾です。西塾は中学受験で東海・滝・南女・淑徳・高田中などを、サンライズは高校受験で旭丘・菊里・明和・向陽・東海・滝高校などを、コンプリートパスは大学受験で東大・京大・名大・医学部への合格を目指す生徒たちが多く通っています。

 

 

では、個々の理解度を無視した指導をしてるのか?個性や性格には寄り添っていないのか?生徒のことを数字=合格実績とでも思っているのか?

 

まず、私たちは入試結果も定期テスト結果もチラシやHP上で公表をしています。実績を公表すると、合格者数や点数だけを目的にした塾だと揶揄されることもありますが、実績を公表するということは、そのような軽い言葉で言い表せるほど生半可で簡単なことではありません。

 

子供たちは努力して成績を上げ希望する学校への入学を目指す。そうした目標や夢を後押しするために、社員は日々、本気で子供たちに向き合っています。当然、全生徒について一人ひとりの教科ごとの弱点や強みは頭に叩き込んでいます。そして、これも当たり前ですが、個々の性格を把握した上で言葉を掛け、指示をします。分かるまで、できるまでとことん一人ひとりに向き合います。

 

公表する合格実績や定期テスト結果には、そうした生徒の頑張りと社員の努力や想いが詰まっています。また、入試結果や定期テスト結果で数字として公表できなかった部分に対しても、その事実を社員それそれが真正面から受け止め、忘れずに心に持ち続けます。実績を公表するというのはそういうことなのです。そのような尊い結果を、根拠もなく茶化したりしてはいけないと私は思います。

 

👆数字の裏にある生徒と社員の思いはとてつもなく深い

 

集団指導は一人ひとりを見ていないといった意見をたまに見聞きしますが、個々を掌握できずして、まとまな集団指導なんてできるわけがない。また、合格やテスト結果を機械的に製造できるというのなら機械が指導でもすればいい。進学塾には教える側と学ぶ側との、本気の魂のぶつかり合い、プライド、信頼関係、緊張感、一体感、高揚感があるのです。そこで生まれる実績はどれもが尊い。私たちは今後も覚悟と誇りをもって進学塾としての指導に臨みます。

 

ところで、我々には1974年創業の栄光学園と、その後新たに創設した名古屋個別指導学院という2つの個別指導塾もあります。基本は、講師1人で生徒2人を指導する形で、学校の予習・復習、定期テスト対策、受験対策など、個々の学力や状況に応じた指導をしていますメラメラ

 

 

さて、講師の多くは大学生です。社員ではないから成績を上げることができないのか?社員でなく大学生だから指導に対して無責任なのか?モチベーションを高められないのか?

 

個別指導の教室には、小学生から高校生まで、幅広い年齢層かつ幅広い学力層の子供たちが通ってくれています。ではどれだけの集団指導塾の社員が、中学生から高校生まで、さらに英語、数学、物理、化学といった様々な教科を指導できるでしょうか。集団指導の先生の多くは担当教科に特化することで専門性を高めます。それでいいのだと思います。しかし、個別指導では広範囲の教科をカバーできる対応力、瞬発力が要求されます。

 

そういう場面において、大学受験で5教科勉強してセンターを突破し、国公立大や一定レベルの大学に合格した現役大学生の学力は、社員に比べて決して劣るものではありません。旧帝大や医学部の学生も講師として多く在籍していますが、5教科全てにおいて非常に高い学力を活かし、存分に活躍しています。

 

 

それに学生講師は、ついこの前まで受験勉強をしていて、今も大学で勉強を続けているわけですから、学力が劣化していないし、生徒と同じ教科書、同じ指導要領で勉強してきたからズレも小さい。年齢も生徒に近いので話題も合う。こうしたメリットを教室長がコントロールして戦力化できれば、とてつもない指導力をもった素晴らしい個別指導の教室運営ができます。

 

個別指導部門の社員は、言うならばチームの監督です。選手を自ら指導することもありますが、チーム(教室)の方向性を明確に示し、コーチ(講師)陣と連携し意思疎通を行いながら、選手(生徒)のパフォーマンスを最大に引き上げます。生徒は、教科専門のコーチから細やかな指導を受けることができます。社員には教室を一つのチームにまとめるマネジメント能力が要求されるのです。

 

その結果、成績が上がった!入試に受かった!という喜びの声を多く集めたい。私たちは、個別指導においてもその特性を十分に生かし、存在価値を認めて頂けるような塾を追求し続けますメラメラ

 

 

👆この風景は集団指導の進学塾サンライズ名物の個別指導の一コマ。集団指導、個別指導の長所を組み合わせて更に成果を上げられないかを探求してこの形が生まれました。

 

結局のところ、集団だとか個別だとか、進学塾だとか分断することに意味はなく、今後はオンラインも含めて、それぞれの良い点を融合していくことで、また指導内容やその手段を進化させていくことで、子供たちの目標達成により貢献できる塾として成長をしなければいけないと感じています。全社員で精進するのみですメラメラ

 

ガーンあとがき

 

合併当初は西塾の一社員でしたので、自分がやってきたことだけが全て正しいかのごとく集団指導こそ正義、進学塾こそが正義のような思い違いをしていたのは何を隠そうこの私…。

 

当時、個別指導の責任者と言い争いをしたことがあるような、ないような…。ああ記憶を消したいあせる

 

また、あるときには他塾の経営者様に事情も知らないのに突っかかっていった失礼千万なる記憶も・・・。ああ時計を戻したいあせる

 

今でこそ偉そうな文章を書いていますが、当時不快に感じた皆様方、未熟さ故とはいえ申し訳ありませんでした。

 

また、勘違いしていたこの若造が個別指導部門の統括をすることになったとき、個別指導の素晴らしを教えて下さった恩師には今も心より感謝しています。

 

当然ですが、ここで書いたことは解答ではなく、私たちの考え方です。個人個人、各塾ごとに様々な考えがあるべきです。(念のため)

 

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お読みいただき有難うございました。

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