第37回 織田作之助賞(2020)

魯肉飯のさえずり 温又柔

魯肉飯のさえずり

温又柔(著)
中央公論新社

あらすじ
母は、わたしの恥部だった――
申し分のない夫・聖司と結婚し、〈ふつう〉の幸せになじもうとするも、にわかに体と心は夫を拒み、性の繋がりも歪になっていく――密かに声を殺して生きた子ども時代の〈傷〉に気づくとき、台湾の祖母、叔母、そして異国に渡った母の一生が心を揺らす。
夫と妻、親と子それぞれの〈過ち〉を見つめる心温まる長編小説

候補作品

「魯肉飯のさえずり」 温又柔(著)
「愛されなくても別に」 武田綾乃(著)
「ピエタとトランジ」 藤野可織(著)
「人間」 又吉直樹(著)
「黄色い夜」 宮内悠介(著)

第37回 織田作之助賞

12月9日に選考会が開催され、温又柔さんの「魯肉飯のさえずり」が受賞しました。
温又柔さんは過去に、すばる文学賞で佳作を受賞しています。

選考委員:いしいしんじ、重里徹也、芝井敬司、高村薫、田中和生
賞金:100万円

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