前回に引き続き『 22卒の冬インターンの選考中とあって、即効性のある面接対策 』を書きます。
皆さんは「自分はコミュ力ないから、面接無理そう」とか「あいつはコミュ力あるから面接強そう」と思ったことはないでしょうか?面接で要求されるコミュ力は「ウェーイ」と騒ぐノリの良さ、話しやすさではありません。相手の意図を読み取り、的確に返答をする力です。
管理人がインターン・本選考を幾度も潜り抜けた中で感じた重要な点をまとめるので、しっかりマスターして欲しいです。第③弾は最終回として、面接官の心に響くように自分の想いを伝える方法です。
結論ファースト
面接本番の鉄則は次の通り。必ず守りましょう。
- ① 最初に質問に対する答えを簡潔に述べる
- ② 話は一分以内にまとめる
- ③ 面接官の顔色を見てその場で対応
- ④ 質問に答えられないときは正直に言え
この4つをきちんと守るだけで高評価になります。逆に言えば、大半の普通の学生はこれすら出来ていません。就活が始まったばかりのこの時期なら尚更です。当たり前に見える上記の4点をきちんと守ることが如何に難しいか。例を出しながら1つずつ見ていきましょう。
面接におけるコミュニケーションの鉄則4つ
① 最初に質問に対する答えを簡潔に述べる
英語で考えるとわかりやすいです。例えば”Do you ~?”と質問されたら、最初の答えは”Yes”か”No”だし、“How many~?”ならまず数を、”Where~?”なら場所を答える。その後に補足事項を述べればよいです。管理人が、結論ファーストで記事書いてる理由もわかったでしょ。
ところが、面接で少し込み入った話になると、自分がアピールしようと用意してきたことを言わなければという気持ちも相まって、ストレートに質問に対する答えを述べられなくなります。
日本語で例を出すと、面接官「ゼミにおける活動で一番大変だったことは何ですか?」に対して、以下の通り。
- 模範解答「メンバー間での意見の相違をまとめて発表の形にすることです。人文系のゼミだったので、客観的に正しい実験データや理論がある訳ではありません。よって、メンバーがそれぞれ考えを巡らせた内容を互いに共有し、相違点をすり合わせて一つの意見にまとめるのに苦労しました。」
- ダメな回答「ゼミで一度発表の内容を議論している時に、意見が割れたことがありました。人文系のゼミなので、客観的に正しい実験データや理論がある訳ではなく、メンバー全員がそれぞれ思い思いの意見を出します。結局私がリーダーシップをとって全員の意見を聞き出し、対立している点を間に立ってすり合わせることで、最終的に一つの発表にまとまりました。」
この違いがわかりますでしょか?模範解答では、“大変だったこと”の答えが最初に簡潔に述べられています。その後簡潔にどういう背景があったのか補足しています。そして質問に対する答えでない余計な発言がありません。
一方でダメな回答例では、最初に質問に対する答えではなく、話の背景から入っている。その後何があったのかというエピソードの説明が続き、最後にようやく“答えらしき”発言があります。ひとことで言えば、回りくどいです。
普段の会話ならこれでも問題はないでしょう。しかし、“論理的な”“ビジネスの場”でのコミュニケーションを想定した面接という場では失格です。“コミュ力”は初対面の相手と「ウェーイ」と盛り上がれる力のことではありません。相手の意図を汲み取り、適切な答えを返して互いの目的を達成できるよう、円滑にやり取りをする力です。
とにかく最初に簡潔な答えを持ってくること。
時には面接官の質問が曖昧な聞き方のときもあります。それでも質問の意図を汲み取り、スパッと答えを述べます。あなたのアピールしたいことが質問に対する答えでなくてもです。
質問で聞いてきたことというのは、面接官が知りたいことです。それを無視して自分の言いたいことだけ言ってよいと思うでしょうか?必ず質問の意図を察知して簡潔に答えましょう。
② 話は一分以内にまとめる
これまた多くの学生が出来ていません。ここまで、大半の学生は基本が出来ていないと言い続けてきましたが、疑念を抱いている人は集団面接を一度受けてみるとよいでしょう。他の学生の受け答えを見ていると私の言いたいことがわかるはずです。
面接は偉い人の演説でもなければ、ワイドショーでもありません。短時間でズバズバと要点を言い合う“論理的な”“ビジネスの場”でのコミュニケーションです。
そんな状況で集中して聞いていられるのはせいぜい一分以内です。文字数でいうと300字~多くて400字。一度言いたいことをWordで書き出して文字数を数えてみましょう。
③ 面接官の顔色を見てその場で対応
本番で話している最中は、面接官の反応をよく観察しましょう。退屈そうな顔、曇った表情は自分の話が響いていない証拠です。そんな時は対応しましょう。
対応といっても、話し方を修正する・内容を変更するなど高度な技術は面接に慣れるまで置いておいて、現時点の話を早めに切り上げるようにしましょう。
次の質問で挽回した方が、良いです。
④ 質問に答えられないときは正直に言え
面接官の質問すべてに完璧な答えが用意できるとは限りません。「○○な経験はありますか?」と聞かれてもそんな経験がないこともあります。面接官の質問の意図がわからないこともあります。
そんな時に、ありもしない話を即興で捏造するとか、質問の意図がわからないがとりあえず何か言っておくというのは絶対にしないこと。
正直に「申し訳ありませんが、そういった経験はございません。」とか「申し訳ありませんが、もう一度質問を伺ってもよろしいですか?」と言いましょう。
それで直ちにマイナス評価になることもないし、頭が悪いやつと思われることもありません。むしろテキトーなことを話して、「何言ってんだコイツ」と思われる方がヤバいです。捏造やミスコミュニケーションで泥沼に嵌る前に、正直に「わかりません」と言って、状況を立て直しましょう。
くれぐれも、即興でテキトーなことを上手く言ってハッタリかますのを”コミュ力”と勘違いしないように。
まとめ
面接官の心に響くように自分の想いを伝える方法をお伝えしました。
- ① 最初に質問に対する答えを簡潔に述べる
- ② 話は一分以内にまとめる
- ③ 面接官の顔色を見てその場で対応
- ④ 質問に答えられないときは正直に言え
面接に慣れるまでは、本番前の控室で以上のチェック項目をおさらいしましょう。
👇 過去の冬インターン対策
- 面接に対して①準備②慣れ③反省を常に意識せよ
- 自分の経験ベースで話をしろ
- 面接対策前に自分の過去を洗い出せ
- よくある質問の回答テンプレートを確立させろ