京大卒数学ママのギフテッド日記

中学受験とベビーの10歳差教育

ギフテッドの小学校受験ー国立小を最終選択した理由ー

小学校受験をし、洗足学園小学校、宝仙学園小学校、国立小の3校に合格したギフテッドの息子。

 

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私立の第1希望が、宝仙学園小学校。国立も第一希望のところでした。

もちろんどちらかにしか通うことはできません。

 

これには非常に頭を悩ませました。

 

当初は、国立の授業内容や学費の面は魅力的、ものすごく負けず嫌いな息子の性格に合っていると思う一方で、体育会的な側面や学力面だけでなく運動面もとても重視されるので、そこがどうかなと不安に思っており、息子の得意を伸ばせ、楽しく過ごせそうな宝仙学園小学校に通わせる気満々。

 

幼児教室の先生にもそのように伝え、家から通うには距離もあったので引っ越し先も探し始め、物件見学までしていました。

 

ちなみに、幼児教室の先生からは国立に受かったなら国立進学を進められていて、国立小のメリット・デメリットについて、電話で2時間ぐらいお話をした記憶があります。

 

そこまで私立小に通わせる準備を進めていたにもかかわらず、それが一転。

息子を国立小に通わせることにしました。

 

 

国立小を選ばせた先生の言葉

それは合格後、先生たちの自己紹介や学校説明、入学までの流れを聞いていた際のこと。真ん中に座っていた先生が熱を込めて、こんなことをおっしゃいました。

 

先生「(運動やイベントなど)この学校はまわりから厳しいと言われることもあります。ただ自分たちに大切なお子様を預けていただいて、6年間この学校で過ごすことで、必ず子どもたちを心の強い子にしてみせます。それはお約束します。」

 

これには衝撃を受けました。

 

小学校の先生からこんな言葉が聞けるとは思ってもいなかったこと、そしてきちんとその言葉の説明もありました。

同時に、年長であったギフテッドの息子に、これから先、一番必要な力はこれだ!と思ったのです。

 

年長の地点で、凸凹な発達からトラブルや本人の生きづらさが多々、出てきていたこともあり、ぐずぐずと泣いて保育園から帰ってくることも増えていた息子。

その息子には、自分自身や周囲に負けない強さを持って欲しかったのです。

 

学力は家庭や塾でも十分伸ばせますが、社会に出て心が折れてしまっては、息子は自分らしく生きていくことが難しくなるかもしれません。

本人の特性は変えられない、そこを上手く折り合いをつけ、良さは伸ばしていかなくてはいけないと考え、進学先を探していましたが、息子が自分という芯をしっかりと持って、突き進んでいける強さがあれば、きっと他はあとから付いてくる、と。

 

その説明が終わり帰路の最中で、この学校に通わせよう、と強く思いました。

 

さっそく、そのまま帰宅途中にアメリカにいた夫に進学先を変えようと思う旨、その理由を説明し夫も賛成。

 

今、4年生の息子ですが、実際に通わせてみて、このときの判断は間違ってなかった、ベストな選択だったと、よく夫婦で話しています。

それプラス、それはそれは急転直下でお互いにびっくりしたよね、と。

 

 

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日能研 4年 難関チャレンジテスト(2023/11/23実施)

日能研の新5年生に突入する息子ですが、4年生のテキストを片付けていていると、難関チャレンジテストの結果が出てきました。

 

そういえば、難関チャレンジテストの結果には一切触れていなかったので、新5年の前に忘備録として記録しておこうと思います。

 

 

非常に字がきたなく、記述力もまだまだ幼さが目立つ息子なので、難関チャレンジテストの結果は、かなり心配していました。

 

算数は、今でも答えだけを書いて、ひっ算もほとんどありません。

 

結果は、総合順位が10X位。

 

偏差値
・国語 60前半

・算数 70前半

総合 60後半

 

得点のレーダーチャートは、こんな感じ。



総合の偏差値は、ぎりぎり70を超えませんでした。

国語が得意ではない上に、難易度高めなテストだと足を引っ張ってしまったみたいです。

 

今回は、学校判定グラフなるものもついていまして、

これをどう読み取ればよいのか、悩むところですが、とりあえず今はまだあまり気にしなくてもよいのかなと思っています。

 

 

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日能研 4年生 新5年スカラシップ継続と年間の成績まとめ

新4年からスカラシップ認定を受けて、日能研に通っていた息子。

 

新5年前期もスカラシップを継続出来るのか、親としてはハラハラとしていました。

たとえ、5年生は半年ごとの更新でも、この学年から費用は跳ね上がるので、半年分でもバカにならない額です。

 

もうダメかなと思っていたところ、無事に新5年生もスカラシップ認定を受けることが出来たので、4年生の一年間の成績をまとめておきたいと思います。

 

 

スカラシップ認定の詳細についてはこちら

 

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4年から新5年でのスカラシップ継続の判断材料

これは4年生の間、全8回ある公開模試の結果で審査されます。

スカラシップ継続の連絡は、1月の最終公開模試後。

土曜に公開模試があり、翌週月曜に自身のポータルサイトでテスト結果が分かるのですが、1月の結果が出て、2日後に通っている校舎の室長から直接お電話がありました。

 

公開模試のテスト結果

偏差値
前期平均 70前半

後期平均 70前半

年平均  70前半

 

これを見ると70以上がマストのように思えてしまいますが、60中盤-後半だったことも数回あります。特に、1月最終回の公開模試の結果が本当に過去一番というほど悪かった...。

 

息子の成績は毎回乱高下が激しく、高いときはすごい結果を出してくるのですがダメなときには全然という感じで、それがよく表れているのが日能研の表彰制度の結果だと思います。

 

成績優秀者の表彰

 

優ノート

日能研では、各クラスで総合成績の上位3名までは「優ノート」というテスト名・順位・名前が記載されたノートをみんなの前でもらうことが出来ます。

 

入塾した際に、この優ノートだけで塾のノートをまかなっている子もいます、と教えられました。

 

そして息子は4年生の一年間でどうだったかというと、

 

優ノート 合計12冊

 

という結果。学校でも塾でも、あまりノートをとらない息子は、消費量が少ないこともあって、十分に優ノートだけで一年間を過ごすことが出来ました。

 

優秀賞

公開模試で全国15位以内は、優ノートとは別に後日、「優秀賞」の賞状と1ダースのえんぴつセットをもらうことができます。

 

 

この賞状がとても立派で、えんぴつもとてもきれいに包装されているのですが、この優秀賞をとるのはとっても難しかったです。

 

それでもなんとか頂くことはでき、4年生の間で、

 

優秀賞 2回
 
という結果になりました。
 

TMクラス(最上位クラス)の基準

これは公開模試で300位以内が一つの目安、もしくは400位でも総合的に判断してTMクラス継続することもあります、と保護者会で言われました。

判断材料は公開模試と育成テストの両方が入るそうなのですが、比重は圧倒的に公開模試の方が高いとのことです。

 

ただ新5年から基準はどんどん厳しくなり、理想は偏差値70以上は欲しいといったこともおっしゃっていました。

 

育成テストの結果

息子は育成テストで点数がとれず、公開テストの方が点数が高いというタイプ。
育成テストも成績の乱高下が激しいものの、こちらは基本的にびっくりするほど成績はよくないです。
 
TMクラスの基準を下回ることもたびたびなので、スカラシップ認定に育成テストの結果は加味されていない、ということの裏付けなのですが、あまりに公開テストとの落差が激しいので、きちんと復習と宿題を2週間でまわしていくということが、新5年での課題になりそうです。
 
 
 

日能研 スカラシップ(特待生)とTMクラスについて

いま、新5年生になろうとしているギフテッドの息子ですが、3年生の冬に日能研からスカラシップ認定(特待生)をいただきました。

それまでは、新3年からサピックスに通っていたのですが、恥ずかしながら、スカラシップ認定をいただくまで、日能研スカラシップ制度TMクラス(最上位クラス)について全く知らなかったので、情報をまとめておきたいと思います。

 

 

日能研ユースリーダーズスカラシップ

息子はバスケをやっていて、休日にバスケの試合がありました。電車に乗って他校との練習試合だったのですが、時間が中途半端だったこともあり、たまたま同日近くの日能研校舎で「学ぶチカラテスト」をやっていることを知り、ちょっとした力試しにと申し込んでみることに。

 

その数日後、日能研からお電話があり、スカラシップ生に認定されたとのお電話をいただきました。

 

スカラシップ生のメリット

新4年生でスカラシップ認定を受けた場合、新学年2月から翌年度1月までのほぼすべての費用が免除されます。

 

免除される費用
  • 入会金
  • 本科教室授業料
  • 各期間講習費
  • 各種テスト代
  • 特別選択講座費
  • 単科講座費
  • 初回配布の教材費
  • 副教材費

 

免除されない費用は、以下のみ。

  • ノート購入
  • 教材、テストファイル等の再購入
  • 外部に支払いが生じる商品・講習・講座

 

我が家は、新4年生になった際に、各4教科のノートを授業用と宿題用と買ったので、一冊100円×8冊=計800円で、4年生の一年間を通うことができました。

 

スカラシップは、4年生は一年間、5年・6年は半期ごとの認定になります。

 

スカラシップ生の基準

スカラシップ生の基準について、日能研では明確な水準を公開していません。

ご参考までに、新4年次で選ばれた際は、全国順位で10番台前半という結果でした。

 

ここで心配になるのが、途中で成績が落ちてもすべて無償のまま通い続けられるのか?ということです。認定を受けた際に確認してみると、途中の成績に関係なく、一年間無償とのこと。これには安心しました。

 

新5年での認定は、一年間で8回ある公開模試の成績が基準になります。

おそらくこの模試の成績で、偏差値70以上あたりがスカラシップ継続の基準だと思います。

 

TMクラス(最上位クラス)

スカラシップ生に認定され、日能研に通うことにした息子ですが、受験した校舎は家から遠く、一番近くの校舎を見てみると、なにやらTMクラスというものがありました。

 

出来ればTMクラスに通わせたいが、スカラシップ生だと自動的にTMクラスなのかわからずこちらも問い合わせると、スカラシップ生=TMクラスではなく、TMクラスを持っている各校舎で基準点があり、それを満たしていればTMクラスになるとのことでした。ただ点数的に、スカラシップに選ばれた点数であればTMクラスです(途中で成績が落ちれば、もちろんクラスダウン)。

 

TMクラスのメリット

4年生でTMクラスに通うメリットは、以下がありました。

 

授業時間が長い

TMクラス生は他のクラスの開始時刻よりも15分前から授業が開始します。

 

TMプリント

各教科、難しい問題ばかりが載っているTMプリントというものを授業中で解いたり、毎回の宿題でやっていました。

宿題に関して答えは渡されず、提出されたTMプリントを先生が一人ずつ採点。回答や記述内容もすべてチェックされます。

子どものきたない字で読みにくいものを、丁寧に一人一人の回答を見て、細かくコメントが記載されており、先生はどれだけの時間をこれにかけているんだろうか、と心配に。

 

特別授業

TMクラスの子どもは、月に一度、国語と算数の特別授業を受けることができます。

これはいつも通っている校舎での授業。

 

Zoomをつかった算数の授業

こちらはその学年のTM生が一斉にZoomに集まり、毎週、(本科とは違う)算数の授業を受けることができます。これは、TMクラスで発展的な算数の授業時間を確保するためだそうです。

4年生は、70分。5年生は、105分が本科の算数授業とは別に追加されます。

 

難関チャレンジテスト、特別講習

TM資格やそれに準ずると各校舎でみとめられる生徒は、難関チャレンジテストの受験資格や、学年切り替え時、春期、夏期、冬期講習時、その他のタイミングで実施される特別講習に参加することができます。

 

早稲田アカデミー等も特待生の認定制度等があり、認定されると塾代の費用負担軽減のメリットがを受けることが出来ますが、ここまで低コストに通うことが出来るのは非常にありがたいです。

 

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ギフテッドの小学校受験ー夫・海外赴任中からの挑戦ー

小学校受験をした我が家ですが、当時、息子が3歳から、夫がアメリカに海外赴任をしていました。

私も仕事をしていて日本を離れられなかったので、息子と2人、日本に残ることに。

 

海外赴任中の小学校受験

お受験界隈でのウワサ

お受験にチャレンジをしていると、嘘か本当かよく分からないウワサも耳にすることがよくあると思います。その一つが、「どんなに忙しくても両親揃って、面接に参加しなくてはならない」ということ。

 

実際に、海外赴任をしている中で小学校受験をしてみて、実際に私立小、国立小ともに合格することができ、息子が受験した学校においてはウソだったなと思っています。

もし他にも海外赴任や単身赴任をしているから、受験はあきらめよう...と思っていらっしゃる方がいれば、参考にしていただけると幸いです。

 

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夫・アメリカ、妻・日本でのお受験準備

小学校受験の準備として、勉強を見たり、幼児教室に連れて行ったりは、日本にいる母親である私しか出来ませんでしたが、提出書類に記載する志望動機等の内容や面接対策として想定問答集の作成、推敲は夫婦で行いました。

 

ちょうど時差が約半日なので、アメリカ→日本→アメリカといったように時間の流れに沿ってファイルだけがどんどん更新され、さながら拠点差を生かして24時間稼働する会社のようなやり方に。

 

母親だけの面接 メリット、デメリット

そして面接ですが、これは母親だけで参加しようと決めていました。

理由は、大きく2つ
  • 私立、国立と受けるので試験期間が長くなってしまうこと
  • 面接で、夫と妻の受験に対する方向性のズレがないように見せるため

 

赴任先はアメリカのため、帰国するのに飛行機で14時間、金額もバカになりません。

土日の休日だけで行き来するのは不可能ですし、面接があるたびに会社を数日間休んで帰国することも、受験期間をすべて日本で過ごすことも難しかったのです。

 

夫は、小学校受験には賛成でしたが、毎日の成長を傍で見ているわけではなく、面接で突っ込まれた質問をした際に、回答におかしな点が出てきてしまうのではないか、ということも心配でした。

 

ただ、母親一人で面接に出ていくことはデメリットがあり、それは「お受験本書いてある一般的な入室方法や座り順の作法があてはまらない。」、「父親がよく聞かれる設問もすべて母親に聞かれ、それを答えなくてはならない」ことでした。

 

前者はどうしようもないので父親を抜かして親と子という感じで対応しましたが、後者は夫婦で想定問答集を作成していたのが役に立ったと思っています。

 

デメリットをくつがえすキラーアイテム「お手紙」

しかし、このデメリットを払しょくするキラーアイテムが、「お手紙」です。

 

このご時世にわざとアナログな方法。

 

書いた内容

夫は手書きで、大きく以下の4点を記載

  • この学校に入学したいこと
  • 海外にいるため、面接の場に同席できない旨の謝罪
  • 夫と妻の教育に関する方向性が一致していること
  • 自身が帰国後には、学校の方針に沿ってサポートすること

 

それを、アメリカからわざわざ郵送し、日本に届けました。

(日本の郵便のように2日とかで届かず、紛失リスクもありつつ、とっても時間がかかるので、面接日をみてかなり余裕をもって発送)

 

手渡した際の学校の反応

そして面接当日、私が夫が海外赴任のために同席できない旨を謝罪し、封を切っていないアメリカからの消印付きのお手紙を面接されている先生に手渡しました。

 

それを受け取った先生方の反応は、どの学校も非常に良く、とても喜ばれていました。

アメリカから手書きのお手紙を送ってくるということは、それだけ本気、第一希望である、と受け取ってもらうことができ、海外赴任中のデメリットを一気にくつがえすだけの力があったと思います。

 

まとめ

息子の実力はもちろん、その他の要因もあるかと思いますが、面接で両親が揃っていないから不合格という結果を、子どもに突きつけることなく、希望する結果へたどり着くための強力なキラーアイテムであったのは間違いがないです。

 

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ギフテッドの小学校受験ー私立・国立の受験記録ー

 

ギフテッドの息子の受験校

ギフテッドの息子の特性を考え、受験校を決めました。

詳しくは別記事ですが、受験先はこちらの7校。

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各校の受験結果

 

実際に受験してみて、結果はどうだったかというと…

このような結果となりました。

 

私立
洗足学園小学校 合格宝仙学園小学校 合格淑徳小学校   不合格

 

国立
合格     1校不合格  2校抽選落ち 1校

 

なんと、親の私立・第1希望と、国立・第1希望に合格をいただくことができました。

 

この結果を、お受験専門の幼児教室の先生に伝えたところ、「いつもペーパーを解いている様子をみて、抽選さえ通れば、私立国立ともに合格するだろうと思っていた。」、「あまり言ってはいけないが、うちの教室から受けた試験内容が息子さんに比べて、全く得意ではない子は全員受かっていて、その結果だけがどういうことかわからず、驚いた…。」とのコメントをいただきました。

さらには、洗足学園小学校は合格をいただき、すぐに蹴ってしまったので、そのことに関しても非常に驚かしてしまいました。

 

ただ、親として、実際に受験に付き添い試験と面接、その場の雰囲気を味わった結果、特に私立に関しては、ギフテッドの息子の特性がよく現れていると思っています。

 

ちなみに、試験が終わった直後、各幼児教室の先生方は、自分たちの教室の生徒を見つけて、試験内容をなるべく詳しく聞き出そうとします。

聞き出す相手はあくまで子ども。年長なので、記憶があいまいだったり、一部のみしか覚えていないため、出来るだけ多くの子どもから聞き取り、なるべく正確な過去問を作るのです。

 

これに関して、息子の力は遺憾なく発揮。

 

特に、お話の記憶がその年、非常に長文で話も入り組んで難しく、先生方はいろんな子どもから聞き取っていたものの、どんなお話だったか聞いても聞いても全体像が分からない、という状態でした。そこで、登場した息子ですが、なんとお話の内容をすべて事細かに覚えていたのです。

これには、先生たちからものすごくありがたがられ、他の教室の先生も寄ってきてヒアリングをされていました。

 

こんなことがあったりもした小学校受験ですが、どうしてギフテッドの息子が受験すると、このような結果になったのか、試験の内容、ご両親や子の雰囲気とともに振り返ってみたいと思います。

 

試験内容とその雰囲気

洗足学園小学校

息子は、ペーパーの内容は一番難しかったと言っていました。

たとえば、コップに氷が入っていて、それをしば

らく置いておくと、そのコップの水はどうなるか、という問題があったそうです。

面接を待っていた際のご両親の雰囲気ですが、他の学校に比べ、少し年齢層が高め。お受験ルックは当たり前ですが、その中でも、きちっとされた服装の方が多かったです。

 

そして面接での設問ですが、これがさらに難しかった。

面接官は3人。

 

 先生「今日この学校にくるときに、お母さんとどんな

お話をしながら来ましたか?」

 息子「宇宙の話をしながら来ました。」

これは、OK。

たまたま、学校の前に球体のオブジェがたくさんあり、宇宙好きな息子と天体の話をしていました。

 

 先生「アメリカと日本の違いは何ですか?」

 息子「・・・」

なんと悩んでいる雰囲気を見せていたものの、無言を貫いたのです。

この設問は当時夫がアメリカに海外赴任していたため、それをみての設問でした。

おそらく、先生は「言葉が違いました」とか単純な回答を望んでいたと思うのですが、息子にとって、英語は日本でも見慣れていたものであり、他に関しても違う部分が見当たらなかったようです。

ただ、この問いの答えを5歳の子が答えるのは、かなりハードルがあるなと思いました。

 

当日は、親が悪いのですが電車のトラブルがあり、タクシーに乗り換えて会場に向かったものの集合時刻には明らかに間に合わなさそうに。

すぐに学校に電話をかけ、試験開始までなら遅れてきてもらっても大丈夫と言われたものの、大慌てで会場に着くと、遅れている方は一人もおらず。すでに各教室に入っている中を案内されて移動するのに、気が気ではなかったです。

 

試験終了後に校長先生が見送りに立っていらしたので、遅刻の旨を謝罪したところ、「お気になさらずに!」と言っていただけたものの、そんなわけにはいきません。

 

無事に試験自体は受けることが出来ましたが、小学校受験の試験に送れるなんて、もっての外、もうダメだ!と思っていましたが、合格をいただき、きちんと子どもの力をみて判断してくれたんだなと感慨深かったです。

 

宝仙学園小学校

我が家は推薦入試ではなく、一般で受験しました。

子どもと親は完全に分離したままで、試験内容が進むの

ですが、途中、先生から質問され、以下のようなやり取りがあったそうです。

 先生「いつもどんなことをしてお母さんと遊んでいますか?」

 息子「囲碁や将棋をしています。」

 先生「両方ルール知って出来るのはすごいね!勝負すると、お母さんとどっちが強いですか?」

 息子「お母さんです。」

 

面接会場の控室。

印象的だったのは、ご両親共に揃って参加されているご家庭ばかりではなく、片方だけのご家庭がちらほらいたこと。忙しくても両親が絶対参加な世界において、珍しいなと思いました。

 

そして、我が家の面接担当は、なんと校長先生、お一人のみ

 「名前の由来は?」「お母さんのお仕事の内容は?」といったいくつかの質問をされ回答していたところ、両親ともに数学研究をしていたことや、仕事の内容で意気投合し始め、校長先生もお話を開始し出しました。最終的に時間があっという間にきてしまい、もっと僕にも教えてもらいたいことがたくさんあるので、よろしくお願いします!といった感じで終了。

 

合格者の方々を見ると、どうやら子どもを見ていた段階で、ほぼ合格な家庭の親の面接が校長先生であったように思います。

 

淑徳小学校

親子面接の前、家族で控室となる教室にいるのですが、ここが非常に騒がしかった。

遊んでいたり、ふざけていたり、大きな声が聞こえたり...。

騒がしいところが苦手で、ルール違反が許せないギフテッドの息子は、これにかなりイライラしていた様子。

 

面接に呼ばれて入ると面接官2人で、一般的な質問だったのですが、息子は椅子のねじの部分をしきりにいじりながら、受け答えをしてしまっていました。

不合格の原因はきっとこれです。

 

不合格なことは残念ですが、きっと入学したところで、待合室の様子を見ていると息子はみんなになじめないだろうな、と思い、心を落ち着かせました。

 

国立小学校

現在、通っている学校があるので、どこがどうとは詳しく書けませんが、抽選を通ったのちは、息子と学校の雰囲気が合っているな、と思ったところは合格となり、ちょっと雰囲気が合わないところがあるけど入りたい、と思っていたところは不合格

 

もう一校は、同じく雰囲気は合わないかもしれないと思っていた学校ですが、面接の際に、夫が海外にいることをとても気にされており、こちらも同じく不合格に。

ものすごい数の子どもを一斉に見ているにも関わらず、先生方はよく子どもの特性を見て選んでいるんだなと感心させられました。

 

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ギフテッドの小学校受験ー受験校の選択ー

ギフテッドの息子を小学校受験することに決め、幼児教室と体操教室に通い始めましたが、受験校選びはお受験の本格的準備の前、年中から開始しました。

 

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ギフテッドの受験校選択

お受験の準備開始時期

年中から始めたのは理由があり、私立小学校、国立小学校含め、それぞれの特色を全く知らなかったため、「どんな学校があるかをまずは網羅的に知りたかった」こと、「実際の学校を見た上で、本当に小学校受験をさせたい」かを確認するためです。

 

そのため、年中の際は、とにかく少しでも興味がある学校、受ける可能性のある学校は全てとにかく一度、学校説明会に足を運びました。

 

親として望むこと

そうして見えてきたのは、親の希望は、

 

  • 「中学校/高校、特に大学は受験をして自分の実力を把握しつつ切磋琢磨して、上がっていってほしい」
  • 「出来れば、小学校も自分の実力での影響が大きいところ」
  • 「私立、国立にせっかく通わせるなら、先生たちが小学校教師としての意識が高い学校」

ということでした。

 

そして、保育園の中においては、早熟すぎる部分がある故にトラブルが多く出てきていたため、息子と話が合いそうな友達がいそうか、学校に通うことが楽しめそうか、を重視しました。

 

親の希望から考えると、慶應義塾幼稚舎早稲田実業学校初等部、青山学院初等部立教小学校学習院初等科など、大学までエスカレーターで上がることにメリットがある学校は対象外。試験も、絵を描くといった合格基準が曖昧な不明慮な内容を含むところは対象外としました。

将来的に、それらの大学に行くことがあるかもしれませんが、その場合は自分で大学受験をして入ることになります。

 

小学校受験で男子の中において、ペーパー最難関と言われている暁星小学校

医学部への進学実績に強みを持ち、当時、家の近くにあったものの、進学実績の内容も踏まえた上で、親の希望には合わず受験はしませんでした。

 

受験校の決定

様々な学校を網羅的に見ていった中で、最終的に受験を決めた学校は、以下の計7校。

年長は、これら希望校の学校説明会、体験会に注力することが出来ました。

選んだ理由と希望順

これらの学校を選んだ理由ですが、

国立小学校は授業が私立に比べて安く、先生方は初等教育で各教科の研究をする専門家であり、研究として考え抜かれた授業を受けることが出来ること。

そして、机に座ってノートを写すことよりも、題材に関し、いかに自分で考え、それを周りにアウトプットし、友だちとディスカッションして学習を深めていくかに重きが置かれている授業なので、息子も興味を持って取り組めると思いました。

 

私立に関して洗足と宝仙は、中学校受験小学校とも言われ、中学校受験の実績はバツグン。

先輩ママから、都内の中学校受験は壮絶と聞いており、両親ともに共働きの我が家は、中学校受験のサポートが難しいであろうと考え、これらの学校の授業は最難関中学への入学を意識しているため、授業内容のレベルが高く、受験のサポートも学校でしてくれることは、とても魅力的でした。

特に授業レベルは重要で、ギフテッドの息子が「授業が面白くない、つまらない」となってしまわないように、という観点もありました。

 

我が家の勝手な私立小学校の希望順は、以下の通り。

実際に説明会に参加した際の印象を踏まえて、理由を説明します。

これらの学校には実際に通わせていた先輩社員の方々もいて、その方々からもことあるごとに話を聞いていたので、ちょっと細かい内容も含みます。

 

1.宝仙学園小学校

生徒が作成した掲示物の内容は非常に高難度で、小学校高学年で「オイラー数」をはじめとする自分たちが研究してみた各種新聞が普通に張り出してあり、実際に授業参観してみると、

各学年の先生の授業はとても練り込まれた、親から見ても上手いと思うものばかり。

ICTに関しては先生、生徒ともに単に授業で使いました、というレベルではなく、巧に使いこなし、かつ、上手いプレゼンテーションの仕方もきちんと系統立ててレクチャーされていました。

 

ちなみにですが、修学旅行などは行先を子供たちが調べてそこに行くにとどまらず、iPadを持参して、移動もすべて子どものみでスイスイとやっているそうです。

 

また、授業は先取り教育なので、早めに小学校6年のカリキュラムが終わり、受験対策の時間がじっくり取れます。中学校受験に力を入れていながら、子どもたちが、いい意味で子供っぽさを残しているところもいいと感じました。

 

ちなみに、この学校に通わせている先輩社員の方に話を聞いたところ、全国小学生統一テストのファイナリスト(全国50位以内)に名前が載っている生徒がごろごろいるそうです。

中野のサピックスは、宝仙生だらけとか。

 

親同士もそこまで着飾った感じではな

く、働いていてお迎えが出来ないときなど、友だちのお母さんが一緒に送ってくれるなど仲がよいと聞いていました。

 

2.洗足学園小学校

中学校受験の実績で言えば、宝仙よりも高く、私立小学校の中で圧倒的だと思います。

受験に関しては、卒業生からの情報提供が充実していました。

 

また、私が吹奏楽管弦楽を学生時代にやっていて、音大を持っているため小学校からオーケストラがあり、音大生に教えてもらえる点も魅力的。そして宇宙が好きな息子には、天体観測が出来る設備を持っている点も、「行ってみたくない?」と誘いやすかったです。

 

ただ、家から距離があることと、生徒の眼鏡率の以上な高さや印象的な体格、しゃべり方等を相対的に見ると勉強最重視で過ごしてきたのかな、と私の目には映ってしまいました。

 

学校説明会では道案内をしている生徒に親が質問することが出来、自由に答えてくれるのですが、子どもたちが中学受験や勉強のみに目線が行き過ぎている感じた瞬間もあったので、受験実績は非常に魅力的だけれど、ここで自分の子どもが6年間育った時どんな人間になっているかを考えると少し迷いがありました。

 

洗足学園が中学校受験で有名になってきたのは、20年前ごろからだそうです。

そのころ通わせていた方に聞くと、ある年に進学実績が飛びぬけた年があったそうで、そこから始まったとおっしゃっていました。

 

3.淑徳小学校

上記、2校に近い特色のある中学校受験にも力を入れている学校ですが、我が家では受験の練習、可能ならば押さえにしたいと思って受験することに。

 

これら学校の受験での様子や内容、受験結果については、また次回に書いていきたいと思います。

 

このような考えで、受ける前に希望順を明確にしていたものの、それはあくまで私立の中、国立の中での話。実際に、私立の希望1位と国立の希望1位のどちらが優先か、というところは考えていませんでした。

実際に合格出来るのかを考えると、そこは受かってから迷うのでも遅くないかと思っていたのです。

 

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