麒麟がくる 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド)
麒麟がくる
第32回「反撃の二百挺（ちょう）」
https://www.nhk.or.jp/kirin/story/32.html
冒頭、将軍義昭（滝藤賢一）と摂津晴門（片岡鶴太郎）に呼び出された光秀（長谷川博己）が問答します。
今回の合戦は負けだ、と言う摂津に光秀は「引き分けです」と言い返し、摂津は「物は言いようだ」と皮肉を言う。
これは確かに言いよう考えようです。あきらめた時が負けた時です。
その後の歴史を知っている私たちは、有利な追撃戦でしんがりを務めた有能な将二人を仕留めることができなかった朝倉・浅井の敗北だと判断することができるのです。
摂津が「３日寝てない」と言った言葉尻を捕えて攻撃に転じた光秀。
私なら言葉のあやか単なる言い回しかとスルーしてしまうところですが、意外と有効な攻めどころだったようです。
こういう所に気を配れるかどうかが大きな違いとなるような気がします。
なぜか木下藤吉郎（佐々木蔵之介）と光秀がコンビ結成。
２人で堺の今井宗久（陣内孝則）の所へ鉄砲を仕入れに行きます。
先客から大口の注文が入ったので駄目だと言う宗久との交渉が始まる。
ここからの展開は見事です。
新登場の筒井順慶（駿河太郎）は見た目も考え方もクールです。
筒井のシャープな提案に呑まれながらも最後のところで有利な条件を付け加えた光秀の交渉も見事。
進展の媒介訳を果たした駒（門脇麦）も見事。
このような会談の場を与えた今井宗久も見事です。
休戦できるのならば松永久秀（吉田鋼太郎）にとっても悪くない話ではないでしょうか。
利害関係者全てが納得できるウィンウィンの交渉ではないでしょうか。
現代に生きる我々もビジネスの現場で、国際関係で、このような交渉を望みたいものです。
ただ、見方を変えれば、信長に敵対する旧勢力側にとっては非常に嫌な交渉成立です。
今回の姉川の戦い、合戦シーンは省略されましたが、それに先立つ外交交渉で勝敗がついていたのです。
ところで、なぜ藤吉郎は席を外したのでしょうか。
交渉の間、彼はどこにいたのでしょうか。
その後戻って来て茶会に参加したのでしょうか。
あっという間に姉川の戦いが終わってましたが、この合戦には先の合戦に従軍していた松永久秀は参加していなかったのでしょうか。
筒井順慶との戦いで遠征どころではなかったのでしょうか。
↑懲りずにしぶとく抵抗を続ける懐かしの方々。あきらめた時が負けた時だ！
wikipedia:姉川の戦い
wikipedia:筒井順慶
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