こうして見返してみると、ほんとうにタルぼんにはつらい思いをさせてしまい、
遠回りをしてしまいました。一番最初に小麦粉での異変に気がつけば、
他のアレルギーは発症せずに済んだかもしれないと、後悔が残ります。
1年ちょっとを振り返ると、ああすれば良かった、こうすれば良かったという思いが
こみ上げてきますが、これを書くことで私自身が同じ過ちを犯さずに過ごせるように、
またアレルギーでつらい思いをしている猫ちゃんと飼い主さんにとって、
その原因を探すヒントになればという思いでいっぱいです。
アレルギーを発症すると、その症状を抑えるために薬を使うこともあります。
塗り薬などの外用薬は比較的副作用も小さいので、炎症が皮膚に現れるような
症状には重宝されます。その他には、炎症そのものを服薬により抑える内用薬、
そして即効性もあり獣医さんのもとで処置を受ける注射薬です。
いずれも、有効成分はその症状の鎮静化に大きな効果が見られますが、
その他の成分は内臓で処理され体外に排出されます。それを担う臓器に負担を
掛けることは避けられません。一度壊れた臓器は残念ながら元に戻りません。
大和っちの腎不全で、そのことはわかり過ぎるくらいわかっていました。
このような理由により、我が家ではできるのであれば薬やサプリメントに頼らず
原因を探すこと、原因を取り除くことを主軸として治療にあたりました。
ですが、やはりあまりに酷くなってしまうと薬の力に頼らざるを得ず。
獣医さんとよく相談し体への負担が最小限で済む量を処方して頂きました。
また、猫の介護服を制作している立場からひとつだけ言わせていただくと、
患部の保護のためにお洋服やエリザベスカラーを使用するのは、
本当に症状がひどく血がにじむほど傷を作ってしまう時だけにしてください。
時々、もう何年もエリザベスカラーが手放せないというお話を聞くと、切なくなります。
服やカラーは物理的に患部を舐めることが出来なくなるため、簡単にできる
治療の一つかもしれないのですが、アレルギーで痒い猫にとって、痒いまま
動きづらいものを体につけられ、どうすることもできないストレスは想像を
超えるものだと考えています。このストレスによりアレルギーだけでなく、
心因性の脱毛に移行してしまうケースもたくさん見てきました。
実際、タルぼんもひどい傷の時だけは服やカラーを使用しましたが、それを外した時、
大きく喉を鳴らし喜んでいました。服もエリザベスカラーも必要なくなり、痒さからも
解放されると、驚くくらいイタズラに精を出し、走り回っている姿をみかけ、こらー!と
いたずらっ子を窘める回数が増えるという忙しくて嬉しい毎日になりました(笑)
つい先日は、魚焼きグリルを引き出すということを覚え、引き出す→戻す→引き出すを
延々1時間送り返すという、楽しいレクリエーションを堪能したばかりです(笑)
アレルギーの原因を見つけ、それを除去すると本当に今までが嘘のように痒がりません。
禿げてボロボロになった毛もびっくりするほどのスピードで生えてきます。
舐めることを無理に止めさせるのではなく、舐めなくて良い状態に持っていくことが
大切だと改めて痛感し、服やエリザベスカラーで遮るのではなく、薬で痒いのを
止めるのではなく、痒がる根本を絶やしてしまうのが、やはり一番の治療となりました。
自分が経験したからこそ強く思います。
せっかく出会えた命ですから、その子が幸せに過ごせるように辛い思いをしないように
少しの時間、猫たちのために時間を使ってあげてもいいんじゃないかと思うのです。
猫の時間は、人間の時間よりもあっという間、瞬く間に過ぎて行ってしまいますから。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日からは、また通常営業のゆるーいブログに戻りまーす!
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