この手の本はすでに何冊か読んでいるのですが、毎回少しずつ発見があります。個人的に救急の現場ではリーダーが怒ったり大声を出したら負けだと思っているので、常にゆっくり喋るように心がけています。判断と手技はせっかちですが。

この本はなぜ人は怒るのか、から始まり、その怒りをマネージメントする方法を解説してくれています。コアビリーフ（自分の価値基準）、ソリューションフォーカスアプローチ（原因ではなく、解決策に焦点）、ストップシンキング、ディレイテクニック、コーピングマントラ、グラウンディング、タイムアウトなどのテクニカルタームを知るだけでもだいぶ変われそうです。

コミュニケーションのコツとして、「絶対」「いつも」「必ず」「べき」を避ける、主語を「私は」にするなど、なるほどなぁ、と思いました。

ちなみに私のコーピングマントラ（魔法の呪文）は、以前の職場の上司がよく言っていた、「まぁ、そういうこともあるわな」です。