とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver

監督は、セシル・B・デミル。1957年だから、45年前の映画だ。録画したものを今日見た。主な出演は、チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー、アン・バクスター、デブラ・バジェット、ジョン・デレクなどである。10年間の制作期間と1350万ドル（当時）の制作費をかけて作った大作である。

旧約聖書『出エジプト記』にある、モーゼとヘブライ人の物語である。古代エジプトでは、ヘブライ人は奴隷としてこき使われていた。レビ族の子供として生まれたモーゼ（チャールトン・ヘストン）は、ヘブライ人の男児をすべて殺せという命令から逃れるために、ナイル川に流される。
王女に拾われ、王子として育てられ数々の貢献をする。救い主が現れて、ヘブライ人を救うという言い伝えは、人々の間に信じられていた。モーゼの義理の兄ラメセス（ユル・ブリンナー）に、エジプト人でないことがわかり、モーゼは自ら奴隷になる。

モーゼは追放され、砂漠に置き去りにされる。砂漠を越えて、ビビアンの土地にたどり着きそこで、家庭を持つ。
モーゼは、再びエジプトに行き、ラメセスにヘブライ人を解き放つように迫る。しかし、ラメセスはそれを拒否すると次々と奇跡が起き、しかたなく承諾する。ラメセスは、自分の子供が死んだことを受け入れられず、生き返ることをエジプトの神に祈る。

しかし、それが叶えられないとわかると、モーゼたちを追って出兵する。
紅海に面した断崖に追い詰められるが、海が裂け対岸にたどり着く。すると、海の水は元に戻りエジプト軍を飲み込んでしまう。
そして、有名なシナイ山のふもとにたどり着く。モーゼはシナイ山に登り、40日間神のお告げを待つ。その間に人々は、偶像を崇拝したり快楽に耽るようになる。そこで、例の十戒が下される。

モーゼに付いていく者とそうでない者に別れるが、神は更なる苦難をしいた。40年間の放浪の末、ヨルダン川にたどり着く。
この長い物語は、今のイスラエルの現状を考える上で、必見の映画であろう。海の裂ける場面は今のCG技術と比べても遜色ないレベルである。ユダヤ人の立場とパレスチナ人の立場と、両方の見方が大切であるとおもった。最後に十戒を記す。
１　あなたはわたしのほかに、何者も神としてはならない
２　あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない
３　あなたは、あなたの神、主の名を、みだりにとなえてはなら　　ない
４　安息日を覚えて、これを聖とせよ。主は六日のうちに天と地　　と海とそのなかのすべてのものを造って七日目に休まれたか　　らである。
５　あなたの父と母を敬え。
６　あなたは殺してはならない。
７　あなたは姦淫してはならない。
８　あなたは盗んではならない。
９　あなたは隣人について、偽証してはならない。
10　あなたは隣人の家をむさぼってはならない。
『出エジプト記　第20章』旧訳聖書