007/スカイフォール(2012年)[フルスクリーン版]:ムービープラス録画 | 勝手に映画紹介!?

007/スカイフォール(2012年)[フルスクリーン版]:ムービープラス録画

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先週の土曜日に、ムービープラスで放送された「007/スカイフォール」をエアチェックしておいたので鑑賞…っていうか、劇場公開時に3回見た後、ブルーレイだって買ったじゃん!何を今さらって感じだけど、違うんです!今回、放送されたのは“フルスクリーン版”と呼ばれる、ソフトではリリースされていない、劇場公開時のIMAXで上映されたバージョンなんです。かつて地上波放送(確か金曜ロードショー)された時に、このバージョンが放送されたそうで、一部のファンの間で話題になったんですけど、地上波だったので本編が大幅にカットされてたんだとか。

 

まぁ、よっぽど貴重な作品(あと、お金を出してまで見るつもりはないコナンくんの映画とか)じゃないと…まず地上波での映画って録画しないから、オイラなんかは後からその話を聞いて、後悔したものです。その後、しばらく経ってからスターチャンネルにて“フルスクリーン版”という名称が与えられ、このバージョンのノーカット版が放送になり、その時も007マニア、ボンドフリークの間で話題、評判になったんですけど、残念ながらスターチャンネルは未加入なので、その時も鑑賞できなかった。それがですね、ようやく同じものがムービープラスでも放送されたと。

 

スターチャンネルと違って、ムービープラスは本編の真ん中でCMが入っちゃうし(もちろん自分で編集してカット)、画質も劣ると思う。さらにケーブルテレビ経由で見てるので、BS経由のスカパーよりも、もっと画質は劣化してると思われる(ウチの契約してるケーブルテレビは明らかにBSより見劣りしてる)。でもね、これが4月1日以前だったら、ウチのケーブルテレビは仕様上、ムービープラスがハイビジョン対応にもなっておらず、もっと画質が悪かったんだけど、一応は現在はハイビジョン画質にグレードアップしたので、なんとか視聴に耐えられるようになった。

 

そんなわけで…初の“フルスクリーン版”体験となったが、自宅のプロジェクターなんかで見る時は、従来のシネスコもいいけど、いわゆるビスタサイズの映像も、やっぱり違った迫力があるなと。さすがに、もともとシネスコの映像を無理やりビスタにトリミングした映像だとけっこう不自然(最近、映画チャンネルで旧作を見るとよくある)、なんだか画面が窮屈に感じたりもするんだけど、この「スカイフォール[フルスクリーン版]」に関しては、ある意味、こちらの画面サイズも公式なもの…しっかり製作者の意図が反映された画角であるので、まったく違和感はない。

 

シーンによってはシネスコ版とかなり印象は異なり、上海の高層ビルで敵の刺客とボンドが対峙する場面などははそれが顕著だった。もう一つ、個人的に印象に残ったのは、すべての戦いが終わり…ボンドが屋上で佇みながら、イギリスの街を見下ろしている、あの後ろ姿。空の高さもはっきりと実感し、おひとり様ポツンと感も三倍増し(直後にマネー・ペニーがやって来るが)、よりボンドの孤独や哀愁が漂ってくるようでもあった。今からでも遅くない、何だったら新作の公開に合わせてでもいいから、WOWOWでも同じバージョンを放送してくれないかな?

 

 
★過去に投稿したスカイフォール関連の記事を再構成して、アップしておきます★

 

トルコ、イスタンブール…007ことジェームズ・ボンドは、同僚のイヴと共に、盗まれたハードドライブの奪還任務についていた!ドライブを盗んだ男パトリスと死闘の末、走行中の列車の屋根に追いつめたボンドだったが…あと一歩のところで、上司Mの命令で狙撃を実行したイヴの誤射により、車上から転落…パトリスを逃してしまう。ボンドはそのまま死亡扱いとされてしまう。奪われたドライブの中には世界中のテロ組織に潜入しているNATO諜報部員たちの機密情報が入っており、Mは責任を取らされそうになる。そんな時にMI-6本部が何者かに爆破され…。

 

予告編の「ボンドを撃って」っていうMのセリフを見て…なんかボンドがまた任務を逸脱して、Mから射殺命令でも出ているのかと思ってたんだけれども…実際はちょっとニュアンスが違って、バックアップでついた同僚の女性エージェント・イヴが、犯人を撃とうとしたんだけれども…ボンドと犯人がもみ合ってたから、撃てませんと一度は拒否するんだけれども、Mが構わないから撃っちゃえと命令して、結局ボンドに弾が当たって、誤射で列車から落っこちちゃったってことだったのね。うーん、かわいそうなボンド。でも、もちろんそんなことでは死にません。

ただ、Mと同僚に邪魔されたことですねちゃったボンドはそのまま行方をくらまして、酒浸りになっちゃうんだけれども…TVのニュースでMI-6のピンチを知り、復帰を決意。でも、ハイそうですかと簡単には復職できなくて、適性検査なんかを受けさせられる。で、ようやく復帰が認められたボンドは、一連の騒動の絵図を描いている黒幕を捜しだすため、上海やマカオ…島の名前は出てこなかったが、いつの間に撮影してたんだ(本当はモデルにしたセットだった)日本の軍艦島などを飛び回り、最終的にはイギリスで、悪党どもと壮絶バトルを繰り広げるといった展開。

前作以上に、007らしさがググっと増した印象。ただ、お馴染みの銃口オープニングがないのは、ちょっとさびしい(というかなんかアレがないと間抜けで、映画が始まった気がしない)…クレイグボンドになってから、あの銃口のバーンはラストで使われるパターンが多くなったよね。それと…デヴィッド・アーノルドからバトンタッチしたトーマス・ニューマンのBGMがいまいちパッとしない点も…。でも、派手なアクションシーンになると、デヴィッド・アーノルド版のボンドのテーマがちゃん使われてたので良かったけど。アデルの主題歌もいかにも007っぽくてグー。

 

アクション面では、やはりアバンタイトルが007らしい派手さのある見せ場であった…ショベルカーで走行中の列車を破壊し、客室に乗り込んできたボンドが、さりげなくカフスボタンを直すなんてシーンがめちゃくちゃかっこよかったりする。中盤の上海での格闘アクションなんかは…どことなくブレードランナーのようなSFっぽさも感じて印象に残る映像。逆に、予告でも使われていた地下鉄が落っこちてくるシーンなんかは意外とサラリ。その後に出てくる、MのピンチをMI-6+αのメインキャスト総出で迎え撃つ場面なんかはかなり痛快だ!

クライマックスに関しては、過去作品の悪党の秘密基地なんかと比べちゃうとちょっとスケールが小さく感じてしまうんだけれども…ボンドの生い立ちも絡んでくるドラマチックな見せ場となっており、意外と斬新で面白い。実はボンドさん、日曜大工なんかも得意なのね(笑)手製トラップを仕掛けたり…クレイグらしいワイルドなボンド像がさらに深まったと思う。戦闘が始まる前の地味かなって危惧も、悪党シルヴァが地獄の黙示録の心理作戦並みにやたらと派手にヘリで乗り込んできたり、アストンマーチンのギミックが炸裂したりで、心配は吹き飛ぶ。

 

アクションシーンで個人的に一番かっこいいなぁって思ってるのは、ラストの“スカイフォール”での反撃シーンで、倒した敵の銃を足で蹴りあげて拾うカット。ああいう動きのスリムさが、ダニエル・クレイグのボンドって感じです。あと、アクションではないけど、前半の失踪中のボンドが…名もなきボンドガールとけっこう激しい立ちファックしてるシーンね。ちょっと「007/ゴールデンアイ」のブロスナンとファムケ・ヤンセンを思い出してしまった。まぁ、あちらは確か“未遂”だったはずだけど。クレイグのボンドはやっぱりワイルドだなぁって思った。

ラストの“James Bond wilL return”のメッセージ…毎度、思うのですが、戸田奈津子にあのメッセージもちゃんと訳してほしいですよね。昔は、“次回作で会いましょう”みたいな文で、ちゃんと日本語字幕スーパーが出ている時もあったんですけど、最近はなくなっちゃいましたね。次回作への期待としては…今回新登場した脇役キャラクターたちを、役者を変えずにぜひ続投させてほしいなぁと。それでこそ新生007の本格スタートだと思われる。ついでに、「慰めの報酬」で登場した、謎の組織を再登場させてコネリーボンドのような作品を拝みたいもんです。

 

2020年07月07日追記:まだオリジナルの文章を書いた時点では「007/スペクター」は公開されてませんし、情報もありませんでした。「スペクター」でオイラの想像・妄想がほぼ現実になってよかったです。言ってみれば、クレイグ版ボンドは、この3作目までが、長い長いプロローグだったのよね。今回、久しぶりに再鑑賞してて、レイフ・ファインズって、初代Mを演じたバーナード・リーにもちょっと似てる、やっぱイギリス人らしいジジイ顔なんだなって思った。上記の文章は2度目の鑑賞までを抜粋、再構成。当時は他にも色々と、記事を書いてたのでよろしければ…。

 

2012年12月01日投稿:007 スカイフォール(2012年)

2012年12月11日投稿:007 スカイフォール(2012年)2度目の鑑賞!?

2012年12月13日投稿:007 スカイフォール(2012年)3度目の鑑賞!?今度は日本語吹替え版で…

2013年04月05日投稿:Blu‐ray Disc 007/スカイフォール(2013年4月3日発売)

2012年12月09日投稿:007製作50周年記念プレゼントキャンペーン:「007 スカイフォール」劇場チケット当選

 

 

監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ ハビエル・バルデム レイフ・ファインズ ナオミ・ハリス ジュディ・デンチ

 

 

【ソフトで見れるのは通常仕様です】

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