ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争(1986年) | 勝手に映画紹介!?

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争(1986年)

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争

 

シネフィルWOWOWの“世界がふり向くアニメ術”で送された劇場版「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズ4作品をエアチェックしたので続けて鑑賞している…今回の特集放送はTVシリーズの第3期、戸田恵子版鬼太郎の映画版である。40代のオイラは、この戸田恵子版が一番馴染み深く、鬼太郎といえば、やっぱりこのシリーズだ。TVのレギュラー放送はもちろん、当時の人気アニメ作品と併映された“東映まんがまつり”も映画館へよく見に行っていた。そんなわけで、映画版第2弾「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争」を鑑賞…画像はAmazonの配信版から拝借してます。

 

地球にハレー彗星が近づいていた頃…日本の最南端に位置するホウキ星島に、狼男、ドラキュラ、フランケンシュタインなど西洋妖怪が来襲!島を占拠し、島民たちを奴隷のようにして働かせていた!なんとか島を抜け出した少年アキオは…噂を頼りに、東京で“ゲゲゲの鬼太郎”を探していた。妖怪退治に報酬が出ると聞きつけたねずみ男は、さっそくアキオと鬼太郎を仲介!依頼を受けた鬼太郎とその仲間たちが、さっそくホウキ島へと向かうのだが…正体を現した西洋妖怪の親玉バックベアードの前に、さすがの鬼太郎も苦戦を強いられ、ピンチに陥る!

 

TVのレギュラー放送とほとんど同じ尺だった1作目と比べて、若干、時間も長くなり本編は40分(残りの2作品は、テレビの約2倍程度の尺になった)…16:9のワイド画面なのは前作同様。1作目はぶっちゃけ、“チンポ”という名前の妖怪が出てくる以外は、そこまでTVからかけ離れた内容でもなかったんだけど、本作は映画としての密度もそれなりに増してきた印象。鬼太郎と対峙する敵妖怪が“南方”だったのに続き、今回も“西洋”と…外国の妖怪と戦う。ちなみに映画第3弾の「最強妖怪軍団!日本上陸!!」は中国妖怪…外国からの敵というのが映画版のお約束?

 

冒頭、ハレー彗星の接近と共に、島民たちが災いを恐れ、それと同時に、西洋妖怪たちが現れ、跋扈し、島民たちが襲われる様は、なかなかおどろおどろしく…若干、原作や初期アニメにあったような怖さ、不気味さというのも演出できているように感じた。76年ぶりに地球に接近するということで、当時はハレー彗星がかなり話題、ブームになっており、1985年公開の「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」でも、ハレー彗星が大きくクローズアップされていた。この「ゲゲゲの鬼太郎」の3期TVシリーズ並びに映画も同じ時代の作品なんだなぁって余計に感慨深くなる。

 

島の危機・窮状を訴えるため、島の少年が東京にやって来たあたりから…だいぶいつものコミカルなテイストも入ってくる。某バラエティ番組を模したシーンなど、時代も感じ…今の若い世代にネタが伝わるかも心配になる(笑)島に到着後は、かなり恐ろし気に見えたフランケンシュタインが、実は虫嫌いなど笑いを取る一方で…しっかりと鬼太郎のピンチも描き、スリルを演出。ゲストキャラの島の少年アキオくんがなかなかの頑張りを見せ、映画らしいアドベンチャー感もうまく伝わってくる。残念ながら、3期のレギュラー…ユメコちゃんの出番はなしなのね。

 

敵の親玉はでっかい目玉の化け物(目玉おやじとは対照的)バックベアード…コイツ、ファミコンの「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境」でもボスキャラの一つだったよね?それこそザコキャラのフランケンとか倒しながら、お城みたいなのを登って、最後にベヤードと戦うんだけど…なるほど、あのゲームはこの映画の内容もちゃんと再現してたんだな。映画的には1作目よりも面白くなってたんだけど、文章を書いてても、気分がノラない。って、“妖怪チンポ”が出てこないと、こんなにテンションが違うのかオイラ?鬼太郎はなんだかんだで童心に戻れる作品ですな。

 

 

監督:葛西治

出演:戸田恵子 田の中勇 富山敬 永井一郎 江森浩子 八奈見乗児 屋良有作 三田ゆう子 柴田秀勝

 

 

【Amazonでも本作は有料配信です】

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争

ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争






 

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