ボルケーノ・パーク(2019年) | 勝手に映画紹介!?

ボルケーノ・パーク(2019年)

ボルケーノ・パーク 


【鑑賞日:2020年11月20日】

 

だいぶ久しぶり、ブログの記録によると9月28日以来となる劇場鑑賞…オイラなりのコロナ感染対策として、しばらくの間は地元のシネプレックスのみ利用しようと決めていて(「ガンダム 閃光のハサウェイ」の公開までと考えているが…公開日が来年の5月に決まった)…そういう縛りをしたのはいいが、肝心の見たい映画がなかなか上映しないから、こんなに期間が空いてしまったと。えっ「鬼滅の刃」はって?もちろん見に行ってないよ…そこまで興味ないし、混んでるの嫌だし(笑)そんなわけで約2か月ぶりの劇場鑑賞は本日公開の「ボルケーノ・パーク」です。

 

科学者のタオは妻子を伴って火山島である“天火島”の調査にやって来ていたのだが…突然起きた大規模な噴火に巻き込まれ、妻を亡くしてしまう。それから20年…父親であるハンに抗いながらも、同じ火山学者の道に進んだ娘のシャオモンは…“天火島”をリゾート地にしようとしている実業家ハリスの元で働いていた。そんなある日、シャオモンら観測チームはマグマの異変を察知!ハリスにオープン間近のパークの閉鎖を進言するのだが、まったく相手にされないでいた。一方、ハンは危険な“天下島”からシャオモンを連れ出そうと迎えにやって来たが…。

 

「コン・エアー」「エクスペンダブルズ2」のサイモン・ウェスト監督のディザスターパニックアクション…そう説明するとハリウッドの超大作か、それに近しい欧米系の作品かと勘違いしてしまう人も多いかもしれないけど…実際はチャイナ資本の中国映画なので、出演者の多くもアジア系です。将来的に…中国を毛嫌いするネット民あたりが、AmazonのDVDレビューで“中国映画だからつまらなかった”とか言いだしそうな予感もするが…賢明な映画ファンはそんな意見に惑わされないよう、冷静に判断しましょうね。オイラ的には普通に面白かったし、お薦めです。

 

きっと見た人の多くは同じことを考えると思うけど…「ボルケーノ」「ダンテズ・ピーク」+恐竜の出てこない「ジュラシック・パーク」「ジュラシック・ワールド」であり、火山が噴火して、人々を襲う恐ろしい噴石の描写は…「アルマゲドン」の隕石落下も彷彿とさせる。思わず、どこかで松田聖子が出てきて“I want to go shopping”とか言いだすのではないかなんて妄想もしたくなった。映画開始後1~2分で最初の噴火…これは主人公の火山学者とその娘が、巻き込まれ、嫁(母)と死に別れるという過去のエピソードなんだけど、掴みとしては充分すぎる見せ場だった。

 

その冒頭の噴火から20年後…同じ場所がリゾート開発され、巨大テーマパークが開園するというところから本筋が始まる。成長した主人公の娘は父親と同じように火山学者になっており、リゾート開発の危険性を訴え続けてるんだけれども、テーマパークのオーナーである実業家はまったく相手にしない。そんなところへ、20年前の噴火以来、仲違いしてしまっている父親がやって来る。こんなトラウマも危険もある島にいつまでも執着しないで、帰って来いと…娘を説得しにやって来たのだ。そして、このタイミングで恐れていた大規模な噴火が起きてしまうと…。

 

こうやってみると…あの父親こそ“疫病神”じゃねーかなんて思いたくもなるが(笑)災害の危険性を訴える学者、方や自然を恐れていたら何もできないと、金儲けを優先する実業家…ディザスターパニックものの“お約束”の対立ではあるものの、こういうところはコロナ対策で意見が真っ二つに割れている政治家、行政と医師、研究者のそれとそっくりであり…後に出てくる“災害じゃなくて、人災だ”というセリフをそっくりそのまま、今の日本政府に突きつけたくもなる。って、このコロナ騒動の諸悪の根源ともとれる中国人に言われてるぞ、オイ…どうなんだ菅さん。

 

ツッコミどころも満載なんだけれども…どこからともなく飛んできた噴石にガチ当たりされ、問答無用に吹き飛ばされる人間、それをバリエーションをかえて何度も見せられると、意外と怖くなる。これを見てると…遭遇したら即、死の危険にさらされる大規模噴火よりも、助かる可能性もなくはないコロナウィルスの方がまだマシなのだろうかと考えてしまう自分がいる。世の中にはコロナよりも怖い災害があるということを、もういちどよく考えさせられ…そしてコロナなんかに負けてたまるかという気分になる。中国映画なんだなんて毛嫌いせず、機会があれば見てほしい。

 

何組か物語の核になるメインキャラが出てくるんだけれども…主人公たちと行動を共にする、カップルがいるんですね。このカップルが森の奥にある、水脈が広がってる洞窟みたいなところでプロポーズするんだけど、その最中に噴火に巻き込まれるのよ。噴火が始まる前は水中で乳くりあったりしてるんだけど、おねーさんの方は水中でも化粧が崩れな過ぎて、ホラーだった。あと、あのカップル…服着たまま泳いでて、びしょ濡れだったはずなのに、いつの間にか服が乾いてるし…おねーさんのスカートの裾のヒラヒラが最後までずっと気になってしょうがなかった。

 

一応、一番の主人公っていうのが嫁さんと死に別れ、娘と険悪になっている火山学者のおっちゃん…演じてるのはワン・シュエチーっていう中国のベテラン俳優。鹿賀丈史みたいに厳つい顔したおっちゃんで、そういえば「アイアンマン3」なんかにも出てたので、覚えてる人もいるかもしれない。このおっちゃんが御年74歳であるにもかかわらず、アクションを披露しているというのも話題、見せ場の一つなんだけど…気持ち的には、この役だけでもドウェイン・ジョンソンで見たかったな(笑)あの最後のツッコミ展開もロック様なら自然に存在感だけで成立しそうだ。

 

この映画…配給はアルバトロスフィルムなんだよね。やってることはアルバトロスのDVDスルーのディザスター作品と、そんなにかわらないんだけど、さすが劇場公開するだけあって、クオリティ面は段違いだ。そもそも…軒並みメジャー映画会社、配給会社の大作映画が公開延期なんかにならなければ、この作品も地元で上映なんかされなかったと思うな。地元のシネプレックス(確か昨年、オープン20周年)でアルバトロス配給の映画を公開初日に見たなんて、初めての経験かも?再び感染拡大、コロナ禍で大変な状況だけど…こういう奇跡も起こるのね。

 

 

監督:サイモン・ウェスト

出演:ワン・シュエチー ハンナ・クィンリヴァン ショーン・ドウ ジェイソン・アイザックス

 

 

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