ここまで27試合で19勝8分無敗、得点48の失点8、2位に勝ち点16の差を付けて首位を独走しているブラウブリッツ秋田。今節のガンバ大阪U-23との試合にも2-0で勝利し、J3優勝とJ2への昇格を決めた。
DAZNで秋田の試合を初めて見たが、フォーメーションは4-4-1-1で戦術は何の変哲もないゾーンディフェンス。ただしゾーンが非常にコンパクトで攻守の切り替えが非常に速く、ボールを奪うと迷わず逆サイドに選手が走り、サイドチェンジを通す狙いが徹底されている。さらに基点を作ってオーバーラップと、ボールと足が止まる事が無い。
得点はガンバの28のミスを拾ってそのまま中村がゴールを決め、ガンバもチャンスが無かったわけじゃないが決められず、後半15分に左サイドでのキープから輪笠が抜け出し、折返しをファーに詰めた中村が押し込み2点目。
後半6分にガンバの中村仁郎が右サイドからカットインしてのシュートは、DFに当たってコースが変わるが秋田GK田中雄大がファインセーブ、20分には同じく中村の強烈なシュートも田中雄大がセーブするなど、その後はガンバが攻勢に出るもスコアは動かず試合終了、秋田は見事無敗でのJ3優勝を決めた。
最近はJ2も戦術的な多様化が進んでJ1と変わらなくなりつつあるが、秋田の場合は4-4-2でひたすら組織を練り上げた走るチームが多かった、数年前のJ2を思わせる懐かしい香りがする（笑）。そういうチームが、来期J2でどこまでやれるか楽しみだ。
さてこれでJ3の昇格枠1つは埋まったが、残り1枠をかけての2位争いは、勝ち点3差内に6チームが詰め込まれる大激戦。残りはまだ6試合が残っており、まだまだ熱い戦いが続きそうである。
