ジャガーのアイコンって・・・

なんか笑っちゃうんですよね。なんでこのデザインなんだろ。

日本の場合、しまじろうとか、くまモンとかとコラボした方が・・・(どちらもジャガーではないぞ。)

てっきり、以前借りたXEという車両のワゴンボディだと思いながらドライブを開始したのですが・・

 

だいぶ動きが違いました。

こちらの方が、恐らくボディ寸法そのものも大きいのだと思います。

ボタンがずらっと並んだステアリングホイールを操作してスタート。

スタートした瞬間にわかります。最初の交差点を曲がらなくてもわかる。

「あ、この車も自分の中でイメージしていた”優雅な英国の車”ではないんだ。スポーツができるワゴンボディだ。」

 

ステアリング操作に対して、自然に車体が旋回を開始します。

スパッと車体の動きが変わっていくわけではなくて、ものすごく自然に鼻先が反応する。

ジャガー&ランドローバー社の車両は、毎回毎回「電装機器」に驚かされるのですが・・・

わかりますか?他のどのメーカーにもない「デザインの力」を。

「今の速度周辺の文字だけを浮かび上がらせる」電子メータなんです。

ものすごいアイデアだな。って思わされました。

あのスイフトスポーツをドライブした後だったので、なおさら。

 

スイフトスポーツをドライブ中に思っていたのは・・・

櫻井真一郎さんが携わっていた頃のスカイライン(私が免許を取得して最初に運転した車)は、”よく使う速度域が走行中にきちんと見えるように”ということで、90°位置から0km/h表記になっていたものだけど・・・この円周いっぱいに使うスピードメータは正しいのか?」

 

でもこのジャガーのアイデアなら、一発明快。

すごい発想だと思います。

あ、ちなみにこのうっすら右側に見えている文字までスピードが出るのか?

 

うん。出ないです。(出なかったです。)やめてください。試すのは。

同じメーカーの車両で、似たようなデザインなのにここまで違うか?というぐらい、XE Sと振る舞いが違います。

あのXE Sという車両ほど・・・「お前、なんでアクセル踏まないんだよ。こっちは力があり余ってるんだからさあ・・・」とドライバーに訴えかけてくる車両はなかったです。

変な言葉ですが、「非常にタチが悪かった。」自制心をあんなに問われた車両は他にないです。これまで色々な車両をドライブしてきて。

 

そんなアクセルのデザインは、こんな感じ。

ドイツ車ほどゴツくないです。

ただ、ドイツ車群との明らかな違いは、「右ハンドルの国の車なんだな。」ということ。

特にAudiの車両群に端的に現れていますが、「アクセルとブレーキペダルの間隔は、本当にこれで大丈夫なんだろうか?」と思わされることが多いです。ドイツ車。

 

XEよりも車格が上ということなんだと思います。ちゃんとステアリングポスト周辺も「カバー」がかかるようになっていました。

まあ・・・ただ、スポンジ状ってところが・・・同じぐらいの価格の外車群と比べてみて欲しい。

このスポンジの上部にあったこのボタンが・・・初めての装備ですごく困りました。

シートは本革ですごくたっぷりしていて非常に座り心地がいいです。座った瞬間に思ったのは、あのMIRAIと革の厚み・・・というか、”ハリ”感が似ているなあ・・・と。

で、私は、シートバックをできるだけ立てて、ステアリングホイールをできるだけ体に寄せる方向に調整するのですが・・・

 

先ほどのステアリングポスト脇のノブをいくら動かしても・・・何も変化がない。

よくよく車両を降りてノブを確認したところ・・どうも「ステアリング位置を自動で調整してくれるノブ」だったようです。

そんな装備がついている車両、初めて乗りました。

まあ、確かに違和感なく運転できていたかと・・・一連のトヨタ車だと、いつまで経ってもステアリングコラムとシートを調整しながら運転していることが多いのですが、このジャガーは、確かに自然と位置が決まっていました。

 

あと、変わったデザインだと思ったのはこれ。

こんな感じで、シートベルト取り付け部を完全に囲ってしまう車両も初めてです。

 

ジャガーとランドローバーは、同一資本の会社なんだと思わされるシフトレバー周辺のデザイン。

 

このXFは、設計自体は古いのだと思います。

レンジローバーの方が、よりドライブモードのセレクタースイッチ類が操作しやすくなっていますから。

後席はこんな感じ。

ISOFIXアンカー装着車です。

非常に大きなセンタートンネルが・・・後輪駆動車なんだと思わされます。

高級車らしく、後席にもシートヒーターが装備されています。

念のため、足回りを確認。

ボーテックスジェネレーターが取り付けられたフロント側足回りパーツ周辺にドライブシャフトはなし。

この車両、後輪駆動車なのですが、マツダロードスターアルファロメオ のような「自分が思っているよりも内側を旋回したがる」ところまで、”スポーツ”は、していないです。

とにかくすごく自然。全体の車体の動きが。

外車に多いのが、この荷室クオーターウインドウにまで空調が整えられていること。

なので・・・

ゴルフバックは、真横に置くことができないです。

でも、後席を折りたたまずに収納が可能です。

ちなみに14インチタイヤも後席を折りたたまずに4本・・・ウエストラインよりも高い位置まで積み上げれば、6本は少なくとも収納できます。。

ワゴンボディらしく、ゲート部も段差なし。

高級車なんだな。と思わされたのがこの装備。

 

電動バックゲートに連動して、トノカバーが自動で動くようになっています。

荷物の収納がしやすい低いボディは・・・

駐車場の前入れ駐車は・・・しない方がいいです。ギリギリでした。縁石。

 

夜間走行の時に非常に不思議だったことは・・・

物凄くヘッドライトが明るいです。この車両。

それも、ただ眩しく前方を照らしているわけではないのがわかって・・・

何か走行状況に合わせて、配光を変化させてるみたいです。

運転席から見て、左側がよく照らされて、右側は、ある程度のところでスパッと切れる配光になっていましたから。微速領域では。

 

ジャガーという車の「他にはない価値」(他のメーカーの車両では体験できないもの)は、何か?

私は、「音」だと思います。

車内で聴く音楽の音がいい。物凄く。

 

「自分は今、いい車に乗っているんだ。」

そう思わされます。

 

いい車を借りることができました。すごく自然で、偉そうな振る舞いをしない高級車。

 

日本車では、残念ながらこんな大きさのツーリングワゴンは絶滅してしまったんですよね。

以前は、クラウンにもワゴンボディが準備されていたのですが・・・

 

燃費は、9.9km/litterでした。(ハイオク仕様)