今回紹介するVWのPOLOは・・・実は、以前紹介したAudi A1

 

 

の入れ替え車輌なんだそうです。

あのA1、記事では追記しませんでしたが、6万kmを超えた頃から、正直借りるのが苦痛になって・・・

 

夏場はいいのですが、冬のスタッドレスタイヤの時期になると、交差点の人々から、ギョッとされることが多くなったんです。

 

信号スタート時にどうしてもホイールスピンしてしまう。

いくらそうっとアクセルペダルに足を乗せても、ダメなんです。ドカンと車体に衝撃がかかると同時にホイールスピンが始まってしまう。

 

「これ、もう貸し出ししない方がいいよ。駆動システムに根本的に問題を抱えている。修理ではなくて、車輌そのものを抹消した方がいい。」

店舗にそう助言したら・・・しばらく経って、このポロを貸し出しされました。

Audi各車ほど、ブレーキペダルとアクセルペダルの間隔は、気にはならないです。

大衆車なんですよね。バルクヘッドの遮音材処理が比較的容易に見えるようになっています。

 

シンプルで非常に見やすいメータ類。

ドイツ車だと分かるのが、この目盛盤。ドイツ車って、大きい目盛数字の間も必ず小さなフォントで数字を入れるんですよね。

ちょっと目にうるさい・・・って思ってしまうんですけどねえ・・・同じような最大スピード表示のスイフトスポーツ

 

 

とだいぶ違う考え方になります。

 

「真面目な大衆車」と思わされた装備は他にもあって・・・

これ、ウインカーレバーなんですけどね。

こまか〜く動作内容がシルク印刷されているんです。

こんなに細かい表示は・・・他のドイツ車では見られない・・・日本車も含めて、他の国々の車輌でも。

同様のことが、テールゲートにも。

この右側の刻印・・・

いや・・・あの・・・普通は、全面でシボかけしちゃうところですよ。細かい手のアイコンとかね・・・金型寿命管理で考えたら・・・なんかまあ・・・「VWはトヨタと世界一を賭けて戦っているけど、実態は儲かっていない。」というのは、本当だな。と。

 

このトランクの開き方もね。

VWのマークを押すと、リヤゲートが開くんです。

・・・交差管理・・・というか、水漏れを含めて、長期耐久性をどう担保しているんだ?

トランクはまあ・・・小さな車体ですからね。トレーを外せば、大人3人乗車+フルサイズのゴルフバック3セットを収納することができます。

後部座席も大人が乗降できる必要十分なスペースが確保されています。

 

BMWと似ているなと思ったのが、この装備。

すごくしっかりした前席前後調整レバー。何かあるんですかね。ドイツ国民にとって、このレバーの存在ってすごく大事なのかな?

 

Audi A1では、経時劣化で問題が発生していた自動変速機システムですが、恐らくこのPOLOも同じシステムなんだと思います。

A1に比べると、変速時のショックは、だいぶ抑えられています。変速していくときのつながり感というか・・・ダイレクト感は好きなんですけどね。

 

エンジンの動きもこの変速機システムで印象が決まってしまっているのだと思うのですが、「レシプロエンジンとして、燃費と排ガス処理がベストな回転領域にとどめようと積極的に変速するシステム」の1部品としての動き方になります。

 

特に感動することもなくて、「小さな排気量なんだろうけど、必要十分な力を発揮して、高速道路でも騒々しくない。」回り方をするエンジンです。

 

気になったのが、フロントタイヤからのインフォメーション。

レンタカー店の駐車場を出る段階でショックを受けてしまった。

 

ものすごく軽い。

 

十分、路面状況のフィードバックを返してくれます。

ただ、これまで乗ってきたどのドイツ車とも違う・・・

そのくせ、ステアリングホイールの動きにそう遅れがなく、スパッと車体が反応するんです。

A180でも実は、少々気にはなっていたのですが、最近のドイツ車は、鼻先をすぐに向ける方向のセッティングのようです。

 

ここ数年にドライブした車輌の中では、「脇見運転なんて絶対しちゃダメ度」

1位 コペン

 

 

 

2位 ポロ

3位 A180

 

 

 

になると思います。

 

正直、ロードスター

 

 

トヨタ86

 

 

よりも厳しいと思う。(あれらは、”自分が思っているラインよりも内側に入っていく”という別の注意が必要なんだけど)

 

丸一日運転して、レンタカー店舗に返却する。

「どうでしたか?VW。」

「なんか・・・日本車にすごく寄せてるって思いませんでしたか?全体の動きが。」

 

ああ・・・やっぱりそう思う人が多いんだな。

私も運転中、同じことを考えていた。

「VWって、世界一の座をかけて、トヨタと争っているフルラインナップの大衆車メーカーってことだけど・・・この日本において、この車を選択する意味はなんだ?」

 

判子を押す前によく考えてください。

「同じ費用で、もっと大きな日本車が購入できるのではないか?」

「せめて最初の車検まででいい。維持費はどうなんだ?」

あ、もうちょっとはっきり言った方がいい?

「トヨタYARiSを試乗してから、なおもその判子が押せるのか、よ〜く考えた方がいい。」

 

ヤリスの記事?

もうちょっとかかるかな。あと何回か借りてから書きます。

 

燃費は、14.9km/litterでした。(ハイオク使用)