「困ったら、ここへおいでよ!」 | たまにはTSUKIでも眺めましょ

「困ったら、ここへおいでよ!」

 
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【 たまにはTSUKIでも眺めましょ 】
アゲイン!
 
9月25日(火)
  26日(水)
 
アゲインの詳細や理由は↓

https://ameblo.jp/smile-moonset/entry-12404122620.html

 

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  髙坂まで

 

〜〜〜〜〜〜

 
今、夕方。
匝瑳は雲間から太陽が覗いてきた。
雨曇りが続くと、
太陽の光がさすだけで嬉しくなる。
 
 
3月にタマツキを閉めてから間もなくして、
本が届いた。
手紙も添えてあった。
 
 
林真未さんから。
手書きの手紙は嬉しいものだ。
 
数年前からたまに職場仲間などをお連れいただいて、
何度もご来店いただいた。
 
ファミリーライフエデュケーター
(カナダ・アメリカの家族支援職資格)
を日本で唯一お持ちで、
子育てをしながら小学校の先生をしていて、
地域支援NPOでも活動されている。
 
ちょうど一年くらい前から、
石川県のある場所に通って
その場所と人のルポ本を書いていると聞いていたので、
楽しみにしていた。
 
それが発売となり届いたのだ。
(もう、発売から四ヶ月も経ってしまった!)
 
届くとすぐ、読み出した。
本を読むのがとても遅いのだが、
俺にしては三日という珍しい速さで読破した。
 
前半、何度も何度も泣いた。
 
前書きにはこうある。
 
〜困ったらここへおいでよ〜
 
「今までぶつかってきた全ての壁を取っ払った支援が欲しかったんだけど、ないからさ、そんなら自分で作っちゃえって・・・」
 
「困っている人間がさ、役所に行ってたくさん書類書いて、そんな手続きしている余裕があると思う? だから、サポハは手続き何もなし! ただ来ればいいの」
 
「ただ来て一食500円・一泊3000円・一ヶ月6万円のいづれかの費用を払えばいい」
 
「それで、うちでゆっくり話を聞いて、必要な支援につなげるわけよ。公共のサービスには細かい分類があるから、手続きしようとしても、どうすればいいかわかんない人が多いからね」
 
「ここに来るってのは最終手段、ここは最後の砦なんだよ。役場でも学校でも病院でもどこでも、どうにもならなくなってここに来るわけだから、私が断ったら行くとこないんだもん。それをわかっているから、私は断れん。丸ごと抱えるしかない」
 
「まぁ、まずは一緒にご飯食べてね、ゆっくり休んで。話はそれからよ」
 
サポハとは、日常生活支援サポートハウスの略。
ここを営む山本実千代さん(57歳)を中心に、
彼女を頼って訪ねてきた方々のルポ本を、
林さんは長年東京から石川まで通って、
書き上げたのだ。
 
子ども、ホームレス、発達障がいの青年、
ゴミ屋敷の寝たきり老人、リストカットの少女、
様々な人たちが登場する。
 
一緒にご飯を食べ、寝て、普通の生活を大切にしながら、
しぶとく諦めずに寄り添ってゆく。
 
山本さんはリストカットをやめない少女に向かって、
「あなたのそれを見るのがどれだけ辛いか」
と言って自らも彼女の眼の前でリストカットする。
 
誰にでもできることではない。
うまくいかないこともある。
 
それらいろんな出来事を
林さんの視線を通じて描いている。
 
サポハや山本さんが
日本中にいたら、
どれだけの人が今まで救われただろう。
 
匝瑳の近くの銚子でも、
生活保護を断られて、
子育てもままならず、
アルバイトのお金では生活できず、
自殺されたお母さんがいた。
 
なんて悲しいことか。
行政も彼女の苦しみの声を汲み取れず、
放置してしまった。
 
ニュースで覚えている方もいるだろう。
 
 
格差社会、貧困、片親、
発達障がい、不登校、ひきこもり、独居老人、、、
この社会には支援が届かない、
もしくは支援対象と支援対象の隙間に埋もれてしまう、
どうしようもなくて困っているが、
どうしたらいいかわからない方々がたくさんいる。
今後、ますます増えてゆくことは間違いない。
 
匝瑳でもホームレスの方が少なくとも二人いる。
一度お声がけしたが、
遠慮されてしまった。
俺の声のかけ方が悪かったのだろう。
 
タマツキでも、
ホームレスの方に店の間口のデッキを
寝場所として提供していた時期がある。
 
貧困ビジネスの劣悪アパートで、
家賃が1日遅れただけで
荷物ごと追い出された30歳男性を、
一ヶ月間、店で寝泊まりしてもらったことがある。
やがて借りれる家とアルバイトが見つかり、
店を離れた。
時にタマツキのバイトもしてもらったな〜。
 
話がそれた。
 
どうしようもなくて困っているが、
どうしたらいいかわからない方々がたくさんいる、
そんな事実と
それに向き合う方法や失敗も含めて、
この本には様々書かれている。
 
泣けるし、笑えるし、感動するし。
 
繰り返すが、これはフィクションではない。
日本中で起こっていること、
身近にもあるであろう事実、
自分や家族だってそうなりかねない事実、
それに対して、
ただただ向き合っているサポハが
たまたま石川県金沢にあるということ。
 
本当は日本中にあったらいいと思う。
 
今、広がっている子ども食堂もそういうもの。
 
 
人には、その時々で、居場所が必要だ。
 
そんな居場所が、
日本中にできたらいい。
 
いや、
サポハほど凄くなくても、
いろんな場所で居場所ができているのかもしれない。
 
なければ、誰かが、あなたが、
作ればいい。
ナリワイにしてもいい。
 
地域からできることがある。
自分からできることがある。
 
 
そんないろんなことを考えさせてくれる良書なので、
ぜひ、みなさんも読んでほしい。
 
 
『減速して自由に生きる』に書いた言葉がある。
 
Think Small First
まず、小さい人、弱い人、を考える。
 
今の政治は、
どうも
Think Big First
だ。
 
強いものや大企業に優遇ばかり。
そういう社会では「ごますり」が増え、
「排除」が増える。
 
安倍政権の偏った思考と
それにタムロする連中の品のなさ。
弱いものやマイノリティーを誹謗中傷し、
その責任も取らされずに逆に守られる。
 
生産性だけで人間を図ろうとする愚かさ。
 
反面教師が政治のど真ん中にいるのだから、
自らに、
この社会の良心を灯していきたいものだと思う。
 
 
林さん、
素敵な本をありがとうございます。
 
(先日、タマツキアゲインにも来てくれて、
  あ、ブログに書かなきゃ!と、
   やっと今、かけたのです(笑))
 
 

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11月までのタマツキアゲインに伴い、

二つのご提案。

 

◆ タマツキレンタル提案

◆ 髙坂活用提案
 
 
 
一つ目◆ タマツキレンタル提案
 
何かにチャレンジしたい人、
面白いことしたい人、
考えていただけたら嬉しい。
 
=====【 基本料金 】======
 
  月 〜 木:1日10000円
    金  :1日11000円
  土日・祝日:1日12000円
 
==【何度もお借りになられる場合】==
 
  2回なら2回目は1000円引き
  3回目以降は全て2000円引き
 
==【連日でお借りになられる場合】==
 
 2日連続なら合計額から1000円引き
 3日連続なら合計額から2000円引き
 4日連続なら合計額から3000円引き
 5日連続なら合計額から4000円引き

 

 

 
二つ目、髙坂活用提案
 
俺から何かを得たいと思ってくださる方がいたら、
セミナーやイベントをしたいと思う。
タマツキの場だからこそ伝えられることを
お伝えしたい

お客様や読者の方々のご要望、

教えて欲しい、リクエストして欲しい。
 
例)一人飲食店について
  移住について
  なりわいについて
  テキトー料理
  これからの世界の流れがどうなるか
  社会問題お尋ね質問イベント
  誰かとの対談イベント
  ワークショップ
  音楽ライブ聴く見るポイント講座
  死生観
  etc...
 
以上二つ、
思い立ったら

以下にご連絡をください。

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  090-9322-8722

  髙坂まで

 

 

 

--  【 高坂 勝 HP 】  --
http://umininaru.raindrop.jp/masarukohsaka

 
 
■ 11/17(土)10:00〜
   「ほたるの川のまもりびと」上映会で
      髙坂もステージトークに登壇します。

https://www.facebook.com/events/747860672222850/
クラウドファンディング募集中

https://camp-fire.jp/projects/view/96275

 

■ 12/4(火)朝6:00〜  @匝瑳市商工会議所 2階会議室

                 匝瑳市倫理法人会で講和します。

「未来をえらびとる
     〜 経済成長はもうない。なら、どう生きる?」

 

■ 髙坂勝主催・寺田本家酒蔵ツアー2019

       毎年恒例のツアー、1/14(祝・月の成人式)

       開催です! 申し込み開始!!

https://kokucheese.com/event/index/535876/

 

 
■ハーバービジネスオンライン連載『たまTSUKI物語』
■ SOSA PROJECT の田植えの映像、
         ぜひご覧くださ〜い(^^)
 
 

 

 

 
 
以下の本の3章と4章で、
私・髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています。
 
以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。↓