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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2018/07/10
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 オランダへの旅報告、2回目です。前回に引き続き、オランダについて、もう少し学んでおきましょう。
 オランダの正式国名はネーデルランド王国(Koninkrijk der Nederlanden)。「八十年戦争」を経てスペイン(系ハプスブルグ家)の支配から独立し、ネーデルランド連邦共和国が成立したのは1648年と言われています。「ネーデルランド」とはオランダ語で「低地の国」を意味します。

 国名は、オランダ語ではNederland(Nederlandenは海外領土も含めた複数表記です)、英語ではNetherlands(こちらは通常複数形)と表記されます。通称の「Holland(ホランド)」もよく使われますが、これは「八十年戦争」で重要な役割を果たしたホラント州(現在は南北2州に分かれる)の名に由来します。
 形容詞および名詞形で「Dutch(ダッチ)」(「オランダ語、オランダ人」の意)という言葉もよく耳にします。専門サイトによれば、もともとは「Duitsch(ドイツ)」に由来する言葉だったが、ハプスブルグ家の支配から脱した17世紀半ば以降、現在の意味に変わっていったという説明でした。


 さて、アムステルダム到着初日。チェックインを終えた僕らは早速、街へ繰り出しました。トラム(路面電車)の停留所は、なんとホテルから歩いて1分という便利なところにありました。しかし、晩ご飯に行く予定をしているレストランはトラムで2駅です。せっかくなので、街を散策しながら歩いて向かうことにしました。


 ホテルから南へ歩いて数分、石造りの立派な建物が見えてきました。地図には「王宮」とあります。1665年に建てられたということですが、オランダ王室は現在、政治・行政上の首都、デン・ハーグ(アムステルダムから南西へ電車で約1時間ほどの距離)に住んでいるので、こちらの王宮は時たま迎賓館として使われている程度なんだとか(写真の下に写っている赤い車体は公共の路線バス。市中心部を走るバスはこのように2両連結のものが目立ちます。一方、トラムは原則2~3両連結で運行し、トラムとバスは中心部では停留所を共用しています)。


 王宮のすぐそばは大きな広場になっています。これが「アムステルダムの心臓」とも言われるダム広場です。「ダム」という名の通り、アムステル川をせき止めてダムを造り、街の発展の出発点になった場所だそうです。広場では、沢山の人たちが行き交い、憩い、数は意外と少ないですが大道芸人がパフォーマンスをしています。


 広場のそばには、こんなお城のような建物も。聞けば、昔の郵便局の建物を再利用した「マグナ・プラザ」という名のショッピング・センターでした。時間がないので中には入りませんでしたが、40店舗ほど入っているそうです。


 ダム広場からさらに5分ほど歩いて、晩ご飯を予定している店「ハーシェ・クラース(Haesje Claes)」に着きました。ガイドブックでもよく紹介されるオランダ料理の老舗です。時間はまだ午後5時半すぎ。少し早いかなぁと思いましたが、人気のお店と聞いていたので、早めに店内へ。「ハロー(オランダ語でも「こんにちは」の意で、普通に使います)、2人ですが、いけますか?」と尋ねると、幸いすぐテーブルに案内されました。


最初は、やはりビールですね。「ブラウェライ・アイ(Bouwerij't IJ)」という銘柄で2種類選んで、注文しました(ブラウェライとはオランダ語で醸造所の意=英語で言うところのBreweryです)。ビールも人気の飲物であるオランダには、ハイネケン以外にも地ビールの銘柄がたくさんあります。スーパーには15~20種類くらい、見たこともない銘柄が売られていました。


 オランダ料理と言えば、あまりイメージがわかないかと思いますが、ジャガイモなどの野菜、そして肉、魚などの素材を生かしたシンプルな調理法のものが目立ちます。所謂、ママの家庭料理的なものが多いです。これはメインで頼んだ豚肉のロースト料理。


 ジャガイモ大好きな国民性なので、料理には必ず付け合わせのフライドポテトが山ほど付いてきます。街なかにはフライドポテトだけの専門店もあります。
 ちなみに、地元の人に聞くと、オランダ人は質素倹約の国民性なので、あまり外食しないそうです。とりわけ、家で食べられる家庭料理(オランダ料理)をわざわざ外で金を払って食べに行くオランダ人もほとんどいないとのこと。
 なので、ハーシェ・クラースのような老舗に来る客は、ほとんどが僕らのような外国人です(店内には英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など様々な言語が飛び交っています)。


 これがこの日食べたものの中で一番美味しかった「エルテン・スープ」。オランダ料理を代表する一品ですが、エンドウ豆やジャガイモ、玉ネギ、ニンジンなどの野菜、ソーセージなどを半日ほど煮込んで作ります。やさしい塩味で野菜の旨味がしっかり詰まった濃厚な味わい。ボリュームもたっぷりで、昼食ならこのスープとパンだけで十分かもです。


 オランダと言えば、もう一つ代表的な国民食がコロッケ(クロケット)です。オランダ人はコロッケが大好きで、ファーストフードとして食べます。街中や大きな駅にはコロッケの自販機があるほど(僕らもデン・ハーグからの帰り、駅の自販機で買って車内で食べました)。ただし形は日本と違い、写真のような、長細いものが多いです。


 レストランのディナーでは、必ずパンが付きます。オランダ人は米飯や麺類(ヌードル)はあまり食べないので、炭水化物はパンとジャガイモで摂るようです。オランダのパンはフランスに比べてそう有名ではありませんが、意外と美味しいです。

 <3回目に続く>

※過去の「旅報告」連載は、トップページ中ほどのリンク「旅は楽しい」からお読みになれます。


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Last updated  2022/11/05 10:22:03 AM
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うらんかんろ

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