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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2018/07/12
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 オランダは小国ですが、著名な画家を数多く生んだ国です。ゴッホ、レンブラント、フェルメール、ブリューゲル等々。とくに僕は小学校高学年の頃から、ゴッホ(Vincent van Gogh、1853~1890)が大好きでした。あの明るい色彩と厚塗りのタッチが好きで、中学校の図画の授業では、課題作品を描く際、ゴッホを真似て(ペインティング・ナイフを使ったりして)厚塗りの派手な色使いの作品を提出していました。

 以来、ゴッホはそのドラマチックな生涯もあって、ずっと興味を失うことのない存在でした。画集も何冊か買い集め、彼の使った絵の具の種類など制作技法を解説した本も読み、日本でゴッホ展があると欠かさず足を運びました。それくらい、僕にとっては最高のアーチストの一人でした。

 多作だったゴッホが遺した作品は現在、世界中の美術館で観られますが、代表作も含め最も数多く所蔵・展示しているのは、やはり彼の母国オランダの美術館です。ゴッホの作品の大半は、アムステルダムにある国立ゴッホ美術館、そして同じオランダのデ・ホーヘ・ヘルフェ国立公園内(アムスから電車とバスで約2時間の距離)にあるクレラー・ミュラー美術館が所蔵しています。オランダ滞在2日目はまず、アムステルダムにある国立ゴッホ美術館を訪ねます。


 アムステルダムで迎える初めての朝です。部屋はホテルの5階。窓から見える景色はこんな感じです。建物の上部がオランダらしい雰囲気です。


 ホテルの朝食はごく普通のバイキング・メニューです。ハム(5種類)、ベーコン、ソーセージ、チーズ(5~6種)、フライドポテト、スクランブルエッグ、茹で玉子、豆の煮込み、サラダ、フルーツ、パン(5~6種)、飲み物(各種)。いちおう「A」ランクのホテルなので、どれもクオリティは高かったです。
 ただし日本のホテルなら連泊の客に配慮して、日替わりメニューも少し加えるでしょうが、そこは合理主義がモットーのオランダです。滞在期間中、5回の朝食内容はまったく同じでした(笑)。


 きょうは初めてトラムに乗ります。昨日スキポール空港駅で買った交通カードの出番です。停留所には、写真にも見えるように、次のトラムがあと何分で到着するかの表示板(5つ後のトラムまであと何分が表示されます)があるのでとても便利です。
 どのトラムに乗るかは、先頭車両の行き先表示番号で確認できます。乗車時には、乗降口のチェック機のセンサーにカードをピッと音が出るまで当てて、降りる時、またピッと当てます。


 トラムの車内はこんな感じ。多国籍な雰囲気です。車内のアナウンスはや駅名表示はオランダ語だけですが、車内のモニターに停まる駅が3~4駅先くらいまで表示されるので、駅名の読み方(発音)が分からなくても、文字の綴り(アルファベットなので)で何とかわかります。


 2両連結の車内中央には係員も乗車していて、切符の販売や乗客の問い合わせに対応しています。もちろん、無賃乗車する輩にも目を光らせています(見つかれば高額の罰金が待っているそうです)。


 移動手段としてのトラムの利点は、街の景色もたっぷり楽しめ、街の地理も体感的に覚えられることです(地下鉄ではこれは出来ません)。ゴッホ美術館へ行く途中、トラムは何度か運河を渡ります。運河を見ると、「あぁ、アムステルダムにやって来たんだなぁ」という感激に浸れます。


 ところで、欧州へ行くのは(前回のチェコ&オーストリア以来)3年ぶりですが、この3年で、主要な美術館はほとんどが、事前にネットで入場券が予約できるシステムを導入しました。「予約できる」と書きましたが、今や「予約しておかないと長時間並ばないと入れない」ような美術館がとても増えてきました。
 この国立ゴッホ美術館も例外ではありません。当日チケット(15分ごとの時間指定入場券)の売り場は、ほぼいつも長蛇の列が出来るそうです。貴重な旅の時間を有効に使うためには、「事前に美術館のHPでこの時間指定チケットを買っていくのが賢明です」と旅行代理店の担当者に言われたので、もちろん僕らも事前にネットで申込み(カード決済です)、予約チケットをプリントアウトして持参しました。


 トラムに乗って約15分ほどで「国立美術館前」駅に到着。国立ゴッホ美術館は、国立美術館(この写真の正面奥に見える建物)と向かい合っていて、両美術館の間は「ミュージアム広場」と呼ばれる広い空地になっています。余裕を持ってホテルを出たので、ゴッホ美術館の予約時間(午前10時半)まではまだ1時間近くあります。


 という訳で、時間潰しに広場にあるハンバーガー屋兼アイスクリーム屋さんでソフトクリームを買って、ひと休み。広場に続々と集まってくる観光客を”人間観察”して、待つことにしました。


 ミュージアム広場にはこんなユニークなオブジェも。ゴッホ愛用の椅子に乗った宇宙飛行士がヒマワリの入った花瓶を足で支えているという図。こういう発想はどこから出てくるのか?


 国立ゴッホ美術館は1973年に開館した、写真のようなモダンな建物です。この美術館のゴッホ・コレクションは数、クオリティともに世界一でしょう。弟テオの遺族が管理していた油絵、素描などの作品が中心で、約700点もあるそうです(常時展示されているのはそのうち3分の1くらいでしょうか?)。


 これが国立ゴッホ美術館の入り口。10時25分になったので、入り口に向かいました。入口の係員が予約チケットのバーコード部分をピッとチェックしたら、入館OKです。
 館内に展示されているのは名作ぞろい。「ひまわり」「黄色い家」「アルルの寝室」などの代表作から遺作と言われる「カラスのいる麦畑」に至るまで。自画像だけでも10数点あります。他にもゴッホ本人が書いた手紙類もたくさん、実物を間近で見ることができます。残念ながら、館内の展示スペースは撮影禁止でした。
 

 改めて驚くのは、わずか37年の生涯、そして画家としては実質10年弱しか活動しなかったのに、2千点以上の作品を残したその凄いエネルギーです。
 展示のなかで油絵の名作の数々はもちろんですが、僕は、ゴッホが実際に使っていた木のパレットに魅せられました。そこには、彼が実際にチューブから出して、使い残された絵の具が(色はさすがに変色していますが)まだ生々しく残っていました(写真は、美術館のギフトショップ。オランダを代表するキャラクター「ミッフィー」とコラボした面白いグッズがたくさん売られていました)。


 あれこれとギフトショップの商品を見ましたが、結局買ったのは公式ガイドブック1冊と、あとは大好きな「ひまわり」がプリントされた眼鏡拭きを何枚か(友人らへのお土産用に)。まぁ、ゴッホ・グッズは街なかでも、いっぱい売ってますから、また別の場所でいいお土産を探します。

 <4回目に続く>

※過去の「旅報告」連載は、トップページ中ほどのリンク「旅は楽しい」からお読みになれます。


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Last updated  2022/11/05 10:21:45 AM
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うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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