この世に生を受けて62年。
これまで「わらび餅」なる和菓子を何度か食したことはあったし、
どんな風味なのかも朧気ながら一応、舌が覚えてはいたのだが、
先日、知人から土産に貰った、
比較的大振りのぷよぷよの餅を一つ、
摘まんで口の中に入れたところ、その瞬間に驚いた。
「これが同じ蕨餅?だったら今まで食べていたものは一体何だったのか?」
記憶に残らない程度の存在でしか無かった蕨餅が、
この京都・長岡京「みずは北川」の蕨餅との出会いにより、
虎屋の羊羹の次の次くらいに大躍進!
その決め手となったのは、やはり上品な「和三盆」のお陰だろう。
ところで諸兄は「わらび餅」って、
そもそも何で出来ているか、ご存じ?
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蕨餅の原材料は基本、水と砂糖と澱粉。
出来上がったものに黒蜜やきな粉を塗(まぶ)して食すのだが、
澱粉の中に、あの山菜のわらびの根から採った「本わらび粉」を本来使うから、
「わらび餅」なのだそう。
(但し、手作業の場合は蕨の地下茎10kgから僅か70g、
しかも抽出に滅茶苦茶手間を要するので値段も高く、
全てを本わらび粉でという訳には行かないらしい)
そう言えば、山菜おこわを食べた時に漂う、
つくしか、わらびか、ぜんまいかの、あの独特な風味が若干しなくも無い、
と思ったのは小生の気の所為か?
因みに、スーパーなどで売られている安価な白い蕨餅に、
本わらび粉は殆どと言っていいほど入っていないらしい。
蕨餅に使うのは葉っぱで無く、地下茎のみ
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