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カテゴリ:読書
名も知らぬお金持ちの援助で大学に入った孤児の主人公ジュディーは、その人物をあしながおじさんと名づけて日々の様子を手紙に書いて知らせます。 前向きなジュディーのユーモアや純真な心が愛されてきた名作。 以上、「あしながおじさん」あらすじより転載 「赤毛のアン」、「十五少年漂流記」など時々、読み返したくなる本がある。 「あしながおじさん」もそのひとつ。 孤児院育ちの少女が、聡明さとユーモアで大学生活を過ごす様子がいきいきと描かれている。 ●読書メモ● ●主人公、ジュディーは、孤児院育ちで、常識を持つ余裕がなかった。 *ミケランジェロの名前をはじめて聞いた時、「天使長(アーキエンジェル)」のことかと思ったのでクラス中が大笑い。 *モーリス・メーテルリンク(「青い鳥」の作者)のことを誰かが言った時は、 「その人は、(大学の)新入生か?」とたずねた。 *「マザー・グース」、「シンデレラ」、「ロビンソン・クルーソー」、「ジェーン・エア」、「不思議な国のアリス」、「若草物語」も知らなかった。 *それら普通に育てば知っていることを知らないので、夜は取り返そうと読書三昧。 ●20世紀初めの生活が面白い。 *ちらし紙ゲーム。 チームは、2つに分かれる。 狐チームは、30キロの切り刻んだ色紙を持って、まきながら行く。 猟師チームは、その30分後に出発して、狐チームの色紙を見つけながら歩く。 紙と紙の間は、最大限度6フィートとする。 ●大学の費用の他に、小遣いまでもらっているが、貰えるものは貰うと思わないのがいい。 *あしながおじさんがくれた50ドルの小切手は、もらう理由がないと送り返す。 *奨学金を受けることが出来ると、あしながおじさんからの援助を断る。 小遣いだけはもらう(本人は、小遣いも借りているという意識)。 *ヨーロッパ旅行に行くようにということも断る。 学費以外は受け取れないという理由。 *アルバイトをしながら、小遣いを稼ぐ。 *大学を卒業してから、おじさんから受けた援助は返すという。 ●今晩はあめがどしゃぶりです。 子犬が2匹と、子猫が1匹、たった今窓枠に飛びついたところです。 *日本語の土砂降りというのを英語では犬猫降りという。 そこで窓辺に吹き付けられた雨のしぶきが一粒、二粒ではなく、子犬2匹、子猫「1匹とした。 ■孤児が大学に行き、幸せになる。 「シンデレラ・ストーリー」というかも知れないが、ジュディは、ただ単に、王子さまを待つ女の子ではない。 一生懸命に勉強し、奨学金を得、運動をし、小説を書き、おしゃれをし、友人たちと楽しむ。 そして、自分の置かれた立場に感謝しながら日々を送っている。 幸せになる資質がある女の子なのだ。 だから、時々この旧友との親交を温めたく、本を取る。 作者、ジーン・ウェブスターの父親は出版社を経営。 「トム・ソーヤーの冒険」を出版。 母親は、「トム・ソーヤーの冒険」の作者、マーク・トゥエインの姪。 1901年文学士の学位を得て大学を卒業。 1912年(明治45年)に「あしながおじさん」。 1915年、結婚 1916年、女児を出産、2日後に40歳でこの世を去った。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.24 00:16:47
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