2日後には新年度に突入・・・入社式など節目の機会に祝電を打つ機会があるかもしれませんが、皆さんはご自身で祝電や弔電を打ったことがありますか?
友人や親戚宛てに打つ場合もあれば、上司から依頼されて会社名義の打電をした経験のある方もいらっしゃるかと思います。
その場合、どんな文面にされたでしょう?
「ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈り致します。」
などという、NTTの例文をそのまま使った方、意外と多いのではないでしょうか。
私は葬儀屋時代、殆どの告別式の際に 『弔電奉読』 をしましたが、近年はそういった〝定型文〟だけの弔電ばかりで、オリジナルの電文を目にするケースがめっきり減った気が。
故人様や喪主様、あるいはご遺族の勤務先からいただく弔電などは、ほぼ100%定型文といってよろしいかと。
確かにいただく方がありがたいとは思いますが、あまりに儀礼的な電報って如何なものでしょう。
漆塗り調の高価な台紙を使うと5,000円前後もする弔電でも、決まりきった電文ではちょっともったいない・・・そう思うのは、私だけなのでしょうか?
大企業の場合、発信人は社長であっても実際に電報を打つのは故人様や喪主様の同僚であることが多いと思いますし、また中小企業の場合は社長自らが当事者をよくご存じのはず。
ならば、その人となりを慮った文章を一行でも付け足していただければ、受け取る側の気持ちは全く違うと思うのです。
「一日も早く悲しみから立ち直り、いつも通りの元気な姿を職場に見せてください。」 とか、「御尊父様の遺志を継ぎ、これからもお身体に気を付けて頑張ってください。」 とか・・・。
きっと受け取られた方に、その想いは通じるはずです。
告別式には、往々にして発信者である社長らご本人が参列され、その弔電奉読を聞かれます。
数が多い場合、定型文だけだと社名しか読まれない場合もありますし、キラリと光るオリジナル文章ならば全文を読まれる可能性は大。
それが社名 (や社長名) と共に読み上げられれば社長ご本人も満足されるでしょうし、弔電を打った方の株も上がるはず。
是非ちょっとした心配りをお願いします。
心配りといえば、もうひとつ。
社名はともかく、代表者の方のお名前にはフリガナをお付けください。
せっかく弔電をいただいても、お名前の正しい読み方が確認できないものは原則的に読みませんし、意外とご喪家も勤務先や取引先の社長・役員名をフルネームで知らないもの。
フリガナつきの弔電を目にすると、「おっ、さすが!」 と私自身その会社名を憶えてしまいますし、受け取る側の記憶にも残るはず。
こういうちょっとした心配りも、間接的な会社の宣伝になること請け合いですョ。