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2019.03.17
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カテゴリ:仕事のこと
同じことを言う場合にも、話す順番によって印象が変わることって、

日常生活でも結構多くあると思いませんか!?


「あの人は、運動はできるけど、勉強はダメなんだよね」 というのと、

「あの人は、勉強はダメだけど、運動はできるんだよね」 というのとでは、

“あの人” に対する印象 (好感度) は少し変わってくるような気がします。


同様に、例えば手術の説明を受ける際も、

「この手術の成功率は99%ですが、1%の確率で合併症を起こす人がいます」

と言われるのと、

「この手術で合併症を起こす可能性も1%ありますが、99%の人は成功しています」

と言われるのでは、

手術に対する恐怖や拒否感なども、若干違ってくるんじゃないでしょうか?


話す順番をちょっと変えただけでもそうなんですから、

そこにいろいろな修飾語が入ったり、説明する側の意志 (意図) が加われば、

内容は同じでも受ける印象はだいぶ変わってくるはずですよね?


もちろん、患者さんの中には、病識もあって自分の意志というものを強く持っていて、

私たちの説明程度では気持ちが動じることもない人もいらっしゃいます。


でも、少なくとも (ご高齢者の多い) 我が職場病院の場合、

そういう方は少数派で、ほとんどの患者さんは気持ちが揺れ動いている状態、、、。


私たちの説明を聞いて悩み、家に帰って近所の人の噂話を聞いて再び悩み、

夜、仕事から帰ってきた家族に相談して更に悩み、

結局悩み続けて結論を出すことができず、もう一度話を聞きに来られたりするわけで。


そんな時、その患者さんの悩みの原因を探り出して、

その悩みを取り除くための表現で説明をし直すことも、私たちの大切な仕事!


ですから、同じ病気で同じ治療をするのにも、

かなり心配性だったり神経質だったりする患者さんに対しては、

必要以上に悩み過ぎないようにオブラートで包んだような表現をするとか、

逆に病気に対して認識不足で安易に考え過ぎている人に対しては、

敢えてリスクの説明を強めにして注意喚起をするとか、

意識的に言い方を変えて対応する場合は多々あります。


でも、私たち医療従事者も人間ですから、

“意識的にしたこと” が絶対に正しいとは言えないんですよね、、、。


普段から大きなことを言っている人が、実は意外とノミの心臓だったり、

今まで気が弱くて優柔不断だと思っていた人が、

イザとなると肝が据わった凛とした対応をされたり、

人間にはいろいろな面があるんだなぁと実感させられることもあります。


人間と人間の関係ですから「これが正解!」 なんて物は無いと思いますが、

より多角的に患者さんの状況を判断するためには、

たった1人の医療従事者 (主に医師) が対応するのではなく、

いろいろな立場のいろいろな人が説明に携わることが理想なんだと思います。


ただ、、、毎回言うことですけど、医療にも財源の問題はありますから、

1人の患者さんに対応するために使える時間や人数は限られていて、

理想通りにいかないことが多いことも実感していますが。


理想と現実、、、本当に難しい問題です。



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最終更新日  2019.03.17 22:02:33
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