ふるえる。 | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

今日、すっごい記事が長いです。

 

最初に謝っておきます。

 

すみません。

 

もうアウトプットせずにいられません。

 

 

 

このブログは小説ブログなのですが。

 

今、休載中なんですが。

 

このまえの『つぶやき』で書いた

 

 

長年の夢が叶いそう

 

 

と記した出来事が、昨日。

 

 

さいたまスーパーアリーナに

 

フィギュアスケート世界選手権を観に行ってまいりました。

 

(どなたかが写ってしまっていますが、私ではございません・・汗)

 

 

は、羽生さんが逆光で暗い・・

 

 

宇野くん。

 

私は中学生の頃からフィギュアスケートファンで、

 

とにかくフィギュアスケートはチケットが高くて、そのころはもちろん見に行くなんてとてもできず

 

そうしているうちに大人になって、結婚して子供が出来て・・

 

の間に、その情熱もだんだんと失せていったところもあるのですが

 

あれは今からもう9年ほど前になるでしょうか。

 

テレビで見た、フィギュアスケートのジュニア世界選手権。

 

そこで優勝した日本人の少年に心奪われました。

 

 

このころの

 

羽生選手です。

 

身体がしなやかで、女の子みたいで本当に全てに美しい選手。

 

こんなすごい子が日本に現れた!!

 

と、私のフィギュアスケート熱が再燃した瞬間でした。

 

・・しかし。

 

このころはもう生活や身体的に一番しんどい時で

 

フィギュアスケートを見に行く、なんて死んでも考えられない時でした。

 

そのまままた数年がたち。

 

時は2012年秋。

 

グランプリシリーズのNHK杯。

 

フィギュアスケートは髙橋大輔さんがバンクーバーで銅メダルを獲り、日本人選手も世界で伍していけると

 

世間でも認識され始めてました。

 

そこに現れた彼に。

 

 

心射抜かれてしまいました。

 

あの。

 

かわいい女の子みたいだった彼が、

 

めっちゃ大人になってるーーーー

 

と、いわゆる『堕ちた』わけですが

 

あのしなやかで美しいスケーティングに加えて成長した大人の男の色気も備え

 

おばちゃんの心をぎゅっとつかんで離しません。

 

 

羽生さんファンになったのはそこからです。

 

そのころも婦人病が酷かった私は試合を見に行くなんてとてもとてもできない状況だったので

 

もっぱらテレビで観戦するのみ。

 

その後、みなさんご存知のように彼はソチ、平昌で金メダルを獲るまでのアスリートになるのですが

 

もう心でひっそりと応援するだけでした。

 

生活の状態や身体の状態が落ち着いてきた去年の秋ごろでした。

 

私の姉から一通のLINEが。

 

 

『3月の埼玉の世界選手権の男子シングルフリーのチケット取れたんだけど、行く?』

 

 

姉とは結婚後もちろん別々に住んでいて、たまに連絡を取り合うくらいで、

 

私が羽生さんにこんなに熱い思いを寄せていたことは知らなかったようですが

 

この何気ない連絡に、もう毛穴が開く思いでした。

 

ウチは自営なので土曜日も普通に営業していて休むことなどできません。

 

ダンナと二人でやっているので、果たして行くことなど可能なのだろうか・・

 

と、迷いながらダンナに相談。

 

すると

 

こんな機会もうないかもしれないから絶対に行った方がいい

 

と言ってくれて、長男もその日は仕事を休ませてもらって家の仕事を手伝うから

 

と後押しをしてくれ

 

一生行くことはない、と思っていたフィギュアスケートの試合に行けることになりました。

 

その日から。

 

毎日仏壇にみんなの健康と自分の健康と羽生さんの健康を祈る日々。

 

昨年のGPSロシア大会で再び羽生さんが怪我で離脱。

 

ひょっとしてもうダメかもしれない、と思いながら祈る日々。

 

 

年明けから更年期のせいか、自分の健康にまったく自信がなくなり

 

心電図の検査で引っかかり、来月には大きな病院で検査になりながらも

 

最後の1週間は毎晩の酒も絶ち、コンディションを整え静かに待ちました。

 

羽生さんに、会える( いや実際は勝手に見に行くだけ)

 

この言葉を胸で唱えるだけで元気になっていくようでした。

 

 

そして昨日。

 

さいたまスーパーアリーナに到着しただけでもう胸がいっぱい。

 

嬉しいとか

 

そういう言葉では言い表せない感動でした。

 

前々日のSPで、羽生さんはジャンプをひとつ失敗しての3位。

 

1位のネイサン選手から12点以上の得点を離され、普通に考えて優勝は絶望的な状況。

 

 

試合が始まって3時間ほど経過して。

 

その時はやってきました。

 

羽生さんがリンクインしただけで、もう感動が押し寄せて

 

今までテレビでしか見たことがなかった彼がもうすぐそこにいる、と思うだけで感動で震え。

 

その後。

 

数十分後、それ以上の感動が私を襲うことなど思いもせずに。

 

フィギュアスケート観戦自体が初めてだったので、いい演技をした選手にみんなスタオペしてたんですが

 

なんだか気恥ずかしくてそれもできず。

 

羽生さんのOriginが始まってからの4分間は、この試合のチケットが取れたと連絡を貰ってからの時間全てが押し寄せるようで。

 

いや、15歳の羽生さんを知ってからの時間も。全て。

 

冒頭の4Loが成功した時のあの地鳴りのような歓声。

 

とにかく圧倒的な存在感。

 

2階席で、表情までは見れませんでしたがそんなものも全く関係ないほどの気迫と魂が迫ってきました。

 

途中から汗が止まらず。

 

目の端には涙が溜まってきて、

 

クライマックスの4T-3Aが決まった時は思わず拳を振り上げてしまいました。

 

魂のステップの後のフィニッシュで、もう自然にウワーっと、わけのわからない声をあげて立ち上がって

 

手に握りしめていたハンカチを振り回し

 

もういったいなんの祭りなんだ状態。

 

いや、会場全体がそんな感じ。

 

みんなわけのわからない声を発している。

 

 

結果はご存じのとおり。

 

ネイサン選手の非の打ちどころのない演技で、金メダルは逃しましたが

 

銀メダル。

 

いや、私にとってはもうそんなことはどうでもいい。

 

生きているうちに見れて良かった

 

そんなことを考えてしまいました。

 

すぐにダンナにこの感動を伝えようとLINEを打とうとしたのですが、もう手がガタガタ震えて打てないほど。

 

涙がポロポロと零れ落ちて

 

こんな感動、いったいいつ以来なんだ、と。

 

羽生さん、本当にありがとう。

 

ありがとう。

 

そればかり思っていました。

 

メダルセレモニーのあと場内を周回してくれるのですが、彼はいつも遠くの人たちにも一生懸命手を振ってくれます。

 

遠くてその表情は見えませんが

 

おそらく泣きたくなるほど悔しいだろうに

 

笑顔を向けてくれていた、と思います。

 

 

間違いなく彼の競技人生は終盤です。

 

普通オリンピック二連覇なんかした選手がまだ現役でやってくれるなんてフィギュアスケートの世界ではありえないことで

 

怪我もおそらくもう完治することもないでしょう。

 

だましだましやるだけなんでしょう。

 

でも、昨日のインタビューでは

 

まだまだやりたいことがある

 

という彼の執念を感じました。

 

技術的なことでは若い選手に敵わないところもあるかもしれない。

 

でも。

 

贔屓目なしにも、あんなに心にダイレクトに響く演技をする選手なんか

 

過去も現在も、たぶん未来も。

 

いないんじゃないか

 

と思っています。

 

 

私の夢が叶いました。

 

一生の思い出になりました。

 

 

そう書いている今も

 

まだ思い出して泣けそうです。

 

 

ありがとう。

 

----Hinaドキドキ