わが犬の先生こと

ご近所に住む少年がまた

我が家を訪ねてきてくれました。

 

我が家の盲導犬候補生アーシー(仮名)の

『子供に対する社交力』を養うために

わざわざ遊びに来てくれるのです。

 

先生の我が家ご訪問はこれが3度目。

 

玄関のドアがノックされる音を耳にして

とことこと挨拶に出たアーシーは

お客が『先生』であるとわかるや否や

そそくさと自分の『おもちゃ入れ』に突進し

庭遊び用のナマコ型投擲物を口に咥えて

庭に通じる勝手口の前に

背筋を伸ばして『お座り』の姿勢。

 

・・・そうか、犬というのは

同じ人間と2度会って遊んだら

相手のことをここまでばっちり

しっかり覚えるものなのか・・・!

 

なお先生と犬の遊びっぷりは

正直どれだけ見ていても飽きないものがあり

犬も楽しそうだし先生も楽しそうだしで

・・・やっぱり私には作為というか

「よし、15分も外で走らせたんだ、

これでこのあと1時間は

屋内で静かに寝てくれるだろ」

みたいな薄汚れた段取り

心の奥に常にあるのがいけないというか

・・・とにかく犬も先生も心底嬉しそうなんです!

 

私はなあ、自意識が強すぎるのかなあ・・・

 

先生が犬に見せるああいう笑顔は

どうしたって出来ていない自覚があるんですよね。

 

遊び疲れて芝生の上にへたり込んだ犬の横に

先生が膝をついて優しい声で

「アーシー、もう満足したの?もう疲れた?

もう休みたい?それとももう少し遊ぶ?」

 

そう言われて頭を持ち上げたアーシーの

首に先生は優しく手を置いて

「遊びたい?でも疲れて立てない?

大丈夫、僕は待っていてあげるよ、

少し一緒に休んで、それからまた遊ぼうね」

 

その時の少年の笑顔はこれを写真にしたらもう

ハリウッド映画の宣伝素材のようではないか、という

完璧なまでの美しさに満ちていて、で、ああいう

『表情』って『うつる』じゃないですか、気がつけば

アーシーも犬なりの本当にいい笑顔で

少年を見詰めていて、なんかもう私はこんな

うらぶれた、すりきれた、埃の積もった

計算高い面白中年でごめん!

本当の本当にごめん!みたいな・・・

 

犬のおかげで世界の美しさを

再認識する機会に恵まれている私です。

 

 

先生がお帰りになった後のアーシーの

この表情をご覧ください

 

 

何だろう、大好きなイトコが

帰っちゃった後の子供の顔というか・・・

 

いや、なんかもう本当・・・

 

犬と遊ぶのが得意なあなたも

なんのかんので実は苦手なあなたも

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