さて当ブログは9月・10月

長々とナローボートの話ばかり

してきたのでございますが、

その間にも当然世間は

色々ありまして、というわけで

本日は当地スコットランドの

9月のコロナ関連話を。

 

昨日も書きましたが現在

英国ではコロナ対策は

各自治政府が制定してよし、

ということになっております。

 

夏からこっち、

イングランドの中央政府

(と呼んで正しいのでしょうか)が

「これが最新指針です」と

対応策を発表すると

スコットランド自治政府は

その少し後(翌日とか)に

イングランドのそれより

少し『厳しめ』の対策を打ち出し

「(イングランドに比べて)

ウチはコロナを甘く見ていません」

という姿勢を示して

市民の支持を得ておりました。

 

まあ勿論そういうのは

『後出しじゃんけん』じゃないのか、

という考え方もあるかとは

思うのですが、しかし結果として

スコットランドはイングランドに比べ

コロナ拡大を抑え込むことに

成功してきたのでございます。

 

9月下旬のあの日までは。

 

今自分の日記を読み返したら

それは9月23日のことでした、

朝のニュースで突然

報じられたのが「スコットランドは

ダンディーにある大学生寮

コロナの集団感染が起きました」

 

そのニュースに続いて昼には

「アバディーン大学の寮でも

集団感染が明らかになりました」

 

そして夜には「グラスゴー大学も

大学寮での集団感染を発表しました」

 

英国の『新学期』は9月、

学生たちを迎えるにあたって

各大学は感染防止対策に

本腰を入れていたに違いないのに

何故そんな立て続けに・・・!

 

「しかも何故スコットランドの

大学の名前ばかりが挙がるんだ。

イングランドの大学は

スコットランドの大学よりも

安全対策がしっかりしていたのか」

 

私の素朴な疑問に

わが夫(英国人)は

「スコットランドの大学は

新学期が始まるのが

イングランドより

少し早めなんですよ」

 

 

そんなわけで9月からこっち

各地の大学寮で生活している

学生の皆さんはちょっと

辛い目を見ている様子です。

 

濃厚接触者になった

可能性があるから一定期間

部屋・寮から出ないように、

というのはわかるのですが、

多くの大学ではこうした事態を受け

講義形式を対面式から

オンライン形式に変更したそうで、

そうなると学生としては何故

親元を離れ寮に入り

己の感染リスクを

高めなくてはならなかったのか、

という話になるじゃありませんか。

 

しかも感染者数の悪化を受け

スコットランド自治政府の定める

規制も厳しさを増していて、結果、

現在寮に住んでいる学生は

家族に会うため家に

帰っちゃいけないんですって。

 

英国の多くの人々にとって

クリスマスは今もなお

家族・親族が集まる

大切な日なのですが

「大学寮に住む人々には

今年はクリスマス帰省を

中止してもらうかもしれない

(つまり『クリスマスでも

家に帰るな』)」という声

一部からは出ているという・・・

 

それは・・・

 

確かに感染拡大防止策は

大事と思うけれどもそれは・・・

 

ちなみに大学寮での

集団感染が発覚した後

政府が打ち出した対策が

大学生のパブ利用禁止』。

 

確かに9月中旬以降

世代別感染者数を見ると

10代後半の伸びが

凄まじくはあるんですが

(上にURLをリンクさせた記事に

グラフが載っております)。

 

 

ロックダウン生活に

辛さを感じているのは勿論

学生さんだけではないのですが、

でもやはり『今年新入生です』

みたいな子たちはかなり

厳しい環境に置かれていると思う。

 

頑張り過ぎず、

弱音を吐ける場所を探して、

なんとかこの冬を

乗り切って欲しいものです。

 

私も頑張ります。

 

 

実家とか親元に

「帰れるけど帰らない」と

「帰れないから帰れない」じゃ

かなり気持ちが違うと思うんです

 

・・・先日ラジオで流れていたのは

高齢者夫婦で片方が

コロナっぽい症状を

示しているものの

「それを言ったらきっと配偶者と

引き離されてしまうから」と

せめて周囲に迷惑はかけまいと

他の人には会わないように

自宅に徹底的に引きこもっていて、

結果、夫婦そろって餓死を待つ

状態に陥ってしまっているという・・・

 

私の聞き取り間違いで

あって欲しい内容でした・・・

 

なんか暗い内容に

なってしまってすみません

 

せめて写真は美しき

ウェールズの風景を

 

 

皆様の『コロナが収束したら

旅行したい場所』リストに

どうか英国運河をお加えくださいませ

 

(ナローボートを借りるかどうかは

各自のご判断に任せます)

 

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